June 5, 2018 / 10:32 PM / 6 months ago

NY市場サマリー(5日)

[6日 ロイター] - <為替> イタリアのコンテ新首相が政府はユーロ圏からの離脱を検討したことはないと言明したことを受け、ユーロが上昇した。これに伴い、これまで上向いていたドルは下落に転じた。

コンテ首相は所信表明演説で、新興組織「五つ星運動」の公約である最低所得保障(ユニバーサル・ベーシックインカム、UBI)や右派政党「同盟」の公約である不法移民の流入阻止が優先課題になると表明。ただその後議会で、新政権はユーロ離脱は考えていないと表明した。

コモンウエルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリスト、オマー・エシナー氏は「コンテ氏の(ユーロ圏を離脱する計画はないとの)発言は、イタリア連立政権を構成する政党を踏まえると市場を安心させるもので、明らかなユーロ支援要因となった」としている。

ブルームバーグが関係筋の話として、欧州中央銀行(ECB)が今月の理事会で資産買い入れ策を終了させる時期を決定する公算が大きいと報じたこともユーロの支援要因となった。

エシナー氏はこれについて、「ユーロ圏の最新の指標を受け、ECBが近い将来に政策を変更するとの観測は後退していたが、(ブルームバーグの)報道は、ECBがユーロ圏の一部の軟調な経済指標とイタリア政局を巡る問題を重要視せず、むしろ金融政策の段階的な正常化に重点を置いている可能性があることを示している」と述べた。

終盤の取引でユーロ/ドルEUR=は0.1%上昇の1.1712ドル。主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.1%低下の93.894となっている。

メキシコはこの日、米国の鉄鋼・アルミニウム輸入関税への対抗措置として、米国産の鉄鋼のほか、豚肉やウィスキーなどを含む広範な品目に関税をかけると発表。これを受け、メキシコペソMXN=は対ドルで20.3762ペソと、約1年ぶり安値を更新した。カナダドルCAD=も対ドルで下落している。

<債券> イタリアのコンテ新首相が所信表明演説で財政赤字の一段の拡大につながる経済政策の導入を確約したことを受け、安全資産とされる米国債や独連邦債に資金が流入し、米国債利回りは低下した。

コンテ首相は所信表明演説で、新興組織「五つ星運動」の公約である最低所得保障(ユニバーサル・ベーシックインカム、UBI)や右派政党「同盟」の公約である不法移民の流入阻止が優先課題になると表明。ユーロ圏の財政規律は「市民の助成」を目的にするべきとの考えも示した。

クレディ・アグリコル(ニューヨーク)の米国債トレーディング部門責任者、ダン・ムルホーランド氏は、「イタリアのスプレッドが市場を動かす1つの指標となっている」と指摘。USバンク・ウエルスマネジメント(ミネアポリス)の債券調査部門責任者、ビル・マーツ氏は「イタリアは市場にとり大きな向かい風となっている」とし、「政治リスクに留意する必要がある」としている。

午後の取引で10年債US10YT=RR利回りは2.915%と、前日終盤から2ベーシスポイント(bp)低下している。

ユーロ圏債券市場では独10年債DE10YT=RR利回りは0.369%と5bp低下した一方、イタリア10年債IT10YT=RR利回りは2.773%と21bp上昇した。

この日は米国債に買いが入ったものの、財務省の国債入札の発表、および連邦準備理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控え、買いは幾分抑制された。また、朝方発表された米供給管理協会(ISM)の5月の非製造業総合指数(NMI)が予想を上回る上昇を示したことで、国債に対する買いが細る場面もあった。

CMEグループのフェドウオッチによると、金利先物が示すFRBが来週のFOMCでフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を1.75─2.00%に引き上げる確率は92%となっている。

<株式> ナスダック総合が連日で過去最高値を更新。堅調な経済指標を追い風にS&P総合500種も続伸した。

一方、公益や必需品などのセクターは下落。ディフェンシブ株よりも国債が買われる流れとなり、銀行株は米国債利回りの低下に連れ安した。

米供給管理協会(ISM)が発表した5月の非製造業総合指数(NMI)は前月から上昇し、第2・四半期の堅調な経済成長を示唆した。

ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュートのグローバル分散投資戦略責任者、トレーシー・マクミリオン氏は「経済は引き続き株式市場の非常に力強い基盤になっている」とした一方、新興国やイタリアなど米国外の減速が市場の懸念材料だと指摘。その上で、イタリア上院が行ったコンテ政権に対する初の信任投票が可決されたことは明るい材料だと述べた。

投資家の不安心理の目安とされるボラティリティー・インデックス(VIX).VIXは0.34%低下の12.4と、1月26日以来の低水準で引けた。

アマゾン(AMZN.O)は1.9%上昇し、ナスダック総合やS&P一般消費財指数.SPLRCTを押し上げた。アップル(AAPL.O)も0.8%高。

銀行株は売られ、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)(BAC.N)とシティグループ(C.N)は約0.9%安となった。

ツイッター(TWTR.N)はS&P総合500種構成銘柄への採用を好感して5.1%高。S&P100種への採用が決まったネットフリックス(NFLX.O)も1.1%上昇した。

メキシコが豚肉やウィスキー、チーズなど幅広い米国産農産物に報復関税をかけると発表したことを受けて食品関連は売られ、ケロッグ(K.N)とゼネラル・ミルズ(GIS.N)はいずれも約2%下落した。

<金先物> 前日まで続落していた反動や対ユーロでのドル下落などを背景に買い戻しが入り、4営業日ぶりに反発した。中心限月8月物の清算値は前日比4.90ドル(0.38%)高の1オンス=1302.20ドル。

<米原油先物> 対ユーロでのドル安を背景に買われ、4営業日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの 中心限月7月物の清算値は前日比0.77ドル(1.19%)高の1バレル=65.52ドルだった。8月物は0.78ドル高の65.46ドルとなった。

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