January 11, 2018 / 10:55 PM / 8 months ago

NY市場サマリー(11日)

[12日 ロイター] - <為替> ユーロがドルに対して上昇。昨年12月の欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨で、ECBが今年初めに政策メッセージの微調整に着手する可能性が浮上したことに反応した。

議事要旨では「金融政策姿勢や、政策方針(フォワードガイダンス)のさまざまな次元に関わる文言について、来る年(2018年)の初めに再検討を加える可能性がある」と指摘。意思伝達を緩やかに進化させる必要があるという見方を広く共有したことが明らかとなった。

ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツ(トロント)の市場戦略ディレクター、カール・シャモタ氏は「議事要旨は一段とタカ派的で、ECBが非標準的政策の解除を進めるなか、フォワードガイダンスの運用方法を巡り、一層踏み込んだ内容だった」とした上で、市場はこうしたメッセージを待ち望んでいたと述べた。

ユーロ/ドルEUR=は0.77%高の1.2037ドル。約2カ月ぶりの大幅な値上がりとなる勢い。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.5%安の91.869。一時約1週間ぶり安値となる91.787をつけた。

経済指標では、12月の卸売物価指数(PPI)が総合で前月比0.1%下落した。マイナスになるのは16年8月以来、1年4カ月ぶり。インフレの伸びの抑制が続けば、連邦準備理事会(FRB)は利上げに一段と慎重になる可能性がある。統計を受けドルは下げ幅を拡大した。

カナダドルCAD=は対ドルで値を戻す展開。中銀が来週利上げする可能性や北米自由貿易協定(NAFTA)を巡る思惑などを織り込む動きとなった。

仮想通貨ビットコインBTC=BTSPは11.5%安の1万3185ドル。韓国の朴相基(パク・サンギ)法相が仮想通貨の取引所取引を禁止する法案を準備していると表明したことが嫌気された。

<債券> 国債利回りが低下。中国が米債投資見直しを巡る報道を否定したことで、安心感が広がった。

ブルームバーグは前日、中国当局が米国債購入の縮小または停止を検討していると報道。中国国家外為管理局(SAFE)は同報道について、誤った情報を基にした可能性があるとしたうえで、同国は外貨準備の投資を多様化させており、「外為資産の全体的な安全性を守るとともに、資産価値の保全・拡大」に役立てようとしていると説明した。

終盤の取引で、指標10年債US10YT=RRは6/32高、利回りは2.53%。前日はブルームバーグの報道が懸念を誘い、利回りは10カ月ぶりの水準に上昇していた。

TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏は、債券相場の動きは「市場が米債の購入先を巡り神経を尖らせていることを浮き彫りにした」と述べた。

ただ、欧州中央銀行(ECB)が公表した12月理事会の議事要旨を受けて、利回りは下げ渋った。要旨からは、ECBが2018年の早い時期に政策指針を微調整する可能性があることが明らかとなった。

こうした中、午後に入り実施された120億ドルの30年債リオープン入札は堅調な結果となった。

ファンドマネジャーや外国中銀を含む間接入札者の落札比率は71.49%で、過去最高に達した。落札利回りも、入札前取引(WI)の水準を2ベーシスポイント(bp)超下回った。

朝方発表された12月の米卸売物価指数(PPI)・最終需要の総合指数は前月比0.1%低下し、2016年8月以来のマイナスとなった。

市場の注目は12日発表の12月の米消費者物価指数(CPI)にシフトしている。

<株式> 過去最高値を更新して取引を終えた。原油高でエネルギー株が値を上げたほか、投資家は米企業決算が堅調な内容になると見込んでいる。

S&Pエネルギー株.SPNYは2%高で終了。米原油生産量や原油在庫の減少を背景に北海ブレント先物LCOc1が2014年12月以来初めて1バレル=70ドルを突破した。

S&P一般消費財株.SPLRCDもメディア株や小売株に支えられしっかり。S&P工業株.SPLRCIはデルタ航空(DAL.N)のニュースを受けた航空株高の恩恵を受けた。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのチーフ投資ストラテジスト、スコット・クレモンズ氏は「今週の株高要因は経済活動に対する自信の高まりだ。これは原油に対する需要にも表れている」と述べた。

<金先物> 対ユーロでのドル安を好感した買いが入り、続伸した。中心限月2月物の清算値は、 前日比3.20ドル(0.24%)高の1オンス=1322.50ドルと、9月中旬以来 約4カ月ぶりの高値となった。

<米原油先物> 米国内の供給過剰懸念が後退する中、4日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物の清算値は前日比0.23ドル(0.36%)高の1バレル=63.80ドル。3月物は0.26ドル高の63.68ドルとなった。

米エネルギー情報局(EIA)が前日発表した最新週の国内原油在庫は前週比490万 バレル減と8週連続で取り崩しとなり、減少幅も市場予想(ロイター通信拡大版調査)の 390万バレル減を上回った。またEIA週報では、寒波の影響で米国内の原油生産量が 前週比で日量29万バレル減少していたことも明らかになった。これを受けて、米国内の 供給過剰懸念が和らいだ。

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