November 12, 2018 / 10:34 PM / a month ago

NY市場サマリー(12日)

[12日 ロイター] - <為替> ドルが対主要通貨バスケットで1年4カ月ぶりの高値を付けた。来月の米利上げ観測が広がる中、欧州の政治リスクがユーロや英ポンドを圧迫した。

英国が合意なしの欧州連合(EU)離脱に踏み切る可能性や、イタリアの予算案を巡る欧州域内の対立激化に対する懸念を背景に、ドルが押し上げられた面もある。

主要6通貨バスケットに対するドル指数.DXYは0.64%高の97.527。一時、昨年6月以来の高値(97.578)を記録した。

米国株式市場が大きく値下がりしたため、ドル指数の上値は重かった。

英ポンドが対ドルGBP=D3で0.98%安の1.2852ドル、ユーロは英ポンドに対して小幅安の87.455ペンス。EUや所属政党から離脱合意への支持が得られるのか、メイ首相の手腕に疑問を投げ掛ける声が強まった。

ユーロEUR=EBSは対ドルで一時、0.82%下落して1.124ドルと、昨年6月以来の安値に沈んだ。イタリアの来年予算を巡る同国と欧州委員会の緊張関係や、イタリア銀行部門の脆弱性を巡る懸念が、ユーロの重しとなった。

米国時間の取引は、ベテランズデーのため債券市場が休みとなり低調だった。

<債券> ベテランズデーの振り替えで休場。

<株式> 大幅続落し、ダウとナスダックは2%超、S&P500も2%近く下げて取引を終えた。アップル(AAPL.O)やゴールドマン・サックス(GS.N)が売り込まれ、ハイテク株や金融株を中心に下落した。

この日の下落を受け、3指数はいずれも前週6日の米中間選挙後の上昇分を失った。

アップルは5.0%安。アイフォーンの最新モデル向けの部品を製造するレーザーセンサーメーカーのルメンタム・ホールディングス(LITE.O)など複数のサプライヤーが業績見通しを下方修正したことを嫌気した。

ルメンタムは33.0%急落。このほかシーラス・ロジック(CRUS.O)やコルボ(QRVO.O)、スカイワークス・ソリューションズ(SWKS.O)などアップルに部品を供給する半導体メーカーも売られ、フィラデルフィア半導体指数.SOXは4.4%下落した。

ゴールドマンは7.5%安。ブルームバーグによると、マレーシア政府は政府系投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)の資金調達に絡んで同行に支払われた手数料の全額返還を求める方針。

原油価格の下落を受けてエネルギー指数.SPNYも引けにかけて下げ幅を拡大した。

ゼネラル・エレクトリック(GE)(GE.N)は6.9%安。カルプ新最高経営責任者(CEO)が同社の債務水準は高過ぎると述べ、債務圧縮に向けて資産売却を急ぐ考えを示した。

この日はベテランズデーの振り替えで米債券市場が休場だったことから、商いは低調だった。

<金先物> ドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感に押され、3営業日続落した。中心限月12月物の清算値は前週末比5.10ドル(0.42%)安の1オンス=1203.50 ドル。

英国のEU離脱をめぐる交渉難航などが伝えられる中、この日の外国為替市場ではドル買い・ユーロ売りが加速。ドルはユーロに対し一時約1年4カ月ぶり高値で取引された。これがドル建てで取引される商品の割高感となって金塊を圧迫。未明ごろから徐々に売りが優勢となり、午後には一時1202.60ドルと、節目の1200ドル割れが目前に迫った。

加えて、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続観測も金利を生まない資産である金塊を下押し。7日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、次回12月の会合での追加利上げに加え、来年も緩やかに金融引き締めを継続する方針が示されていた。

<米原油先物> トランプ米大統領が石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国による来年の減産方針をけん制したことなどを受けて11営業日続落し、米国産標準油種WTIは中心限月の清算値ベースで9カ月ぶりに60ドルを割り込んだ。12月物の清算値は前週末比0.26ドル(0.43%)安の1バレル=59.93ドルと、中心限月ベースで2月13日以来9カ月ぶりの安値を付けた。1月物は0.28ドル安の60.08ドルだった。OPEC加盟国と非加盟国は11日、アブダビで共同閣僚監視委員会(JMMC)を開き、国際石油市場の状況について協議。翌12日にはサウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が、石油市場を均衡させるためには2019年に日量100万バレルの減産(18年10月比)が必要との分析結果で加盟・非加盟国の意見が一致したと表明した。これを受け、世界的な供給過剰感が和らぐとの観測が広がったことから、昼すぎまでは堅調に推移していた。

ただその後、トランプ米大統領がツイッターで「サウジとOPECが減産しないことを願う。原油価格は供給(量)に基づきもっと引き下げられるべきだ」と言及。この発言を受けて、原油相場は売りが活発になり、マイナス圏に沈んだ。

また、外国為替市場で対ユーロでドル高が先行し、ドル建てで取引される原油などの商品に割高感が生じていたことも原油売りにつながった。このほか、サウジやロシア、米国での最近の増産傾向も引き続き圧迫材料となった。

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