February 13, 2018 / 10:37 PM / 12 days ago

NY市場サマリー(13日)

[14日 ロイター] - <為替> 円が対ドルで上昇し、一時107円台前半まで円高が進んだ。ドルに対して幅広い売りが出たほか、日銀が早期の緩和解除に踏み切るのではないかとの憶測が広がった。

円は対ドルで今月に入り1.5%値上がり。前週は急激な株安を受け、安全とみられる通貨に資金が流入した。今週はリスク選好に戻りがみられるなか、ドル安/円高の流れが継続している。

コメルツ銀行(フランクフルト)のアナリスト、ウルリッヒ・ロイヒトマン氏は「日銀の政策変更はこれまで織り込まれておらず、投資家の多くが円の上昇を予想している」と述べた。

こうしたなか、テンパス(ワシントン)のトレーディング部バイスプレジデント、ジョン・ドイル氏は「前週末に黒田総裁の続投が報じられたが、これは状況が今後も変わらないことの表れだ」とした上で、日銀の早期緩和解除は想定していないとの見方を示した。

またシャプドレーンFX(ニューヨーク)の外為部長、ダグラス・ボースウィック氏は、外国為替証拠金取引(FX)の規制強化に関する日経報道も材料になったかもしれないと指摘した。報道では金融庁が証拠金倍率(レバレッジ)を、現行の25倍から10倍に引き下げることを検討するとしているが、レバレッジ引き下げが義務付けられた場合、投資家は残高のドル売り/円買いを迫られるとみられる。

円は一時1.1%高の107.40円と、昨年9月につけた107.32円に迫った。この水準を抜ければ2016年終盤以来の高値となる。

ユーロ/ドルEUR=は0.65%高の1.237ドル。

<債券> 翌日に1月の米消費者物価指数(CPI)統計の発表を控え、薄商いのなか長期債を中心に利回りが低下した。

1月の雇用統計で時間当たり賃金の伸びが確認されたことをきっかけに市場ではインフレに対する意識が高まり、株式市場でのボラティリティーの高まりにつながった。こうしたなか市場では米連邦準備理事会(FRB)の今後の利上げペースを見極めようとCPI統計に注目が集まっている。

アクション・エコノミクス(サンフランシスコ)のグローバル債券部門責任者、キム・ルパート氏は「CPI統計発表を明日に控え、様子見気分が高まっている」と指摘。ただ「CPI統計を巡っては不透明感が高く、(1月の雇用統計の)時間当たり賃金の伸びは一時的なものに過ぎず、FRBは多くの人が予想しているほど積極的にはならない可能性があることが示唆される余地も残っている。市場は過剰に反応したとみている」と述べた。

10年債利回りは年初から約43ベーシスポイント(bp)、30年債利回りは39bp上昇している。

アナリストはこうした上昇の背景にあるのは米国の国内事情だけではないと指摘。TD証券の金利ストラテジスト、ゲンナディ・ゴールドバーグ氏は、欧州中央銀行(ECB)やイングランド銀行(英中央銀行)などの世界主要中銀が金融政策の正常化に着手したことが国債利回りの上昇につながり、こうした動きが米国にも波及したとし、「量的緩和に関連したトレーディングの『リプライシング』が世界的に見られている」と述べた。

こうしたなかアナリストの間では米10年債と独10年債の利回りの見通しを引き上げる動きが出ており、ダンスケ銀行は向こう1年間で米10年債利回りは3.3%に、独10年債利回りは1.2%に上昇するとの見方を示している。

終盤の取引で米10年債US10YT=RR利回りは2.840%と、前日終盤の2.855%から低下。前日は2.902%と、2014年1月以来の高水準を付けていた。

米30年債US30YT=RR利回りは3.128%と、前日終盤の3.136%から低下。前日は3.139%と、11カ月ぶりの高水準を付けていた。

<株式> 3営業日続伸して終了。アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)やアップル(AAPL.O)の上昇が寄与した。

    市場は14日に発表されるインフレ指標に注目しており、内容次第で株価が変動する可能性がある。

    S&P総合500種.SPXはこの日、下げて始まったが、アマゾンやアップルが上昇したことでプラス圏に戻り、0.26%高で引けた。アマゾンは2%高、アップルは1%高で終了。

    投資家は14日発表の1月消費者物価指数(CPI)と小売売上高が目先の株価を左右すると指摘。米株市場では、2月2日に発表された雇用統計を受けたインフレと金利上昇への懸念が急落の引き金となった経緯がある。

    USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、ロブ・ハワース氏は、13日の米株がマイナス圏で寄り付いた後にプラス圏に戻したことは良い兆候だが、市場が再び安定すると見込むには時期尚早との見解を示した。

    個別銘柄では、米スポーツ用品アンダーアーマー(UAA.N)が17%超上昇。第4・四半期の売り上げが好調だった。

    米医薬品卸売アメリソースバーゲン(ABC.N)は9.30%高。米紙ウォールストリート・ジャーナルは、米ドラッグストア大手ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA.O)がアメリソース買収を検討中と報じた。

    米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は13日、株式市場のこのところの大幅な売りとボラティリティーの高まりにより、経済の全般的な堅調な見通しは影響を受けないとの見方を示し、金融市場の振れに過度に反応することに対し警告した。

    <金先物> ドルが対ユーロで下落したことなどを受けて買われ、続伸した。中心限月4月物の清算値は前日比4.00ドル(0.30%)高の1オンス=1330.40ドル。

    <米原油先物> 石油輸出国機構(OPEC)非加盟国での増産懸念などを背景に小反落した。米国産標準油種WTIの中心限月3月物の清算値は前日比0.10ドル(0.17%)安の1バレル=59.19ドル。

    国際エネルギー機関(IEA)は13日に発表した2月の石油市場月報で、今年の世界 石油需要見通しを日量140万バレル増に小幅上方修正したものの、今年の原油市場動向について「米国を中心とするOPEC非加盟国の生産が需要増を上回るペースで拡大する」との見通しを示した上で、米国でのシェールオイル増産が価格押し下げの要因になる可能性があると指摘した。

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