February 15, 2018 / 10:51 PM / 6 months ago

NY市場サマリー(15日)

[16日 ロイター] - <為替> ニューヨーク外為市場ではドルが全面安。米10年債利回りが4年ぶり高水準をつけたものの、ドルに対する地合いは軟調で、対円では終盤の取引で1年3カ月ぶり安値を更新した。

ドル/円JPY=は最大0.9%下落し、2016年11月以来の安値となる106.03円に迫った。

ユーロ/ドルEUR=は一時0.5%上昇し、2週間ぶりに1.251ドルを上抜けた。その後は1.250ドル近辺を推移した。

ドル指数.DXYは続落。一時88.546と、3週間ぶりの低水準をつけた。

この日は、米10年債利回りUS10YT=RRが3%に迫り、米株価・商品相場が上昇したものの、ドルは幅広い通貨に対し下落。アナリストの間ではドル下落の要因を巡りさまざまな解釈が飛び交っているが、長期的なトレンドとみる向きが優勢となっている。

BMOキャピタル・マーケッツの為替戦略グローバル主任、グレッグ・アンダーソン氏は「為替市場における現在の焦点は世界の成長だ。過去を振り返ると、世界成長の加速はドルの押し下げ要因となっている」と述べた。

朝方発表された1月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.4%上昇し、昨年12月の横ばいからペースが加速した。物価上昇圧力が増している兆候があらためて示されたが、ドルは反応薄だった。

前日発表された1月の米消費者物価指数(CPI)も、食品とエネルギーを除くコアCPIが前月比0.3%上昇し、1年ぶりの大幅な伸びとなっていた。

米財政赤字拡大見通しを巡る懸念がドルの圧迫要因になっているとの指摘も聞かれた。

前出のアンダーソン氏は、外国人投資家の間から米財政状況が制御不能に陥るとの懸念を耳にしているとしたうえで「底堅い経済成長を背景に、逃避先通貨は現在必要とされていない。将来必要となる時が来るだろうが、ドルはさほど安全ではない逃避先となる」との認識を示した。

<債券> 国債利回りがおおむね低下した。投資家は債券売りを一服させ、インフレに関連した一段のボラティリティーに備えようとポジション調整を行った。

この先、利回りが再び上向くと予想する声も聞かれた。

終盤の取引で、10年債利回りUS10YT=RRが2.896%に低下した。早い時間帯には、2.944%と約4年ぶりの水準まで上昇していた。

30年債利回りUS30YT=RRは3.146%と、前日の3.177%から低下した。

一方、2年債利回りUS2YT=RRは2.184%と、前日の2.172%から上昇した。一時は2.213%と約9年ぶり高水準を記録した。

テイラー・グローバル・ビジョンの社長・創業者、ジョン・テイラー氏は、市場は景気の先行きに深刻な問題があるとみていないのではないかなどとして、3月終わりにかけて利回りが再び上向くと予想した。

この日の経済指標は、国債市場にほとんど影響を与えなかった。ただ、1月の卸売物価指数(PPI)が上昇したことで、インフレ加速トレンドをさらに裏付けた。

フェデラルファンド金利先物相場が織り込む、来月の利上げ確率は80%以上、6月の追加引き締め確率も6割となっている。

FTNフィナンシャルの金利ストラテジスト、ジム・ボーゲル氏は「今年に入り4回の利上げシナリオが人気を集めたが、コンセンサスではなかった。今日ではほぼ完全にコンセンサスと言える」と話した。

米財務省が行った、70億ドルの30年物インフレ指数連動債(TIPS)入札はまちまちの結果となった。

最高落札利回りが1.003%と2年ぶりの高水準となった一方、応札倍率は2.31倍と1年ぶりの低水準にとどまった。

<株式> 5営業日続伸して終了。米アップル(AAPL.O)などハイテク株が買われ、主要株価指数を押し上げた。

今月初めの株価急落を招いたインフレ懸念は、投資家の間で重視されなくなっている。

15日発表された1月の米卸売物価指数(PPI)は前月から伸びが加速し、インフレ圧力の高まりが示された。しかし、前日の消費者物価指数(CPI)の発表と同様、市場は大きく反応していない。

投資家が代わりに注目するのは、最近の好調な企業決算と、新たな減税の効果で業績が一段と拡大するとの見通しだ。

アップルは3.36%高。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRKa.N)は当局への届け出で、アップル株の大幅な買い増しを公表。アップルは同社の普通株投資では最大の投資先となった。

米ネットワーク機器大手シスコシステムズ(CSCO.O)は4.73%高。第2・四半期(1月27日まで)決算は、売上高が約2年ぶりに増加。ソフトウエア事業に軸足をシフトさせる戦略がようやく結果につながった。第3・四半期についても明るい見通しを示した。

S&Pの主要11セクターではエネルギー.SPNYが唯一下落。

<金先物> インフレ高進に対する過度の警戒感が弱まる中、4営業日ぶりに反落した。中心限月4月物の清算値は前日比2.70ドル(0.20%)安の1オンス=1355.30ドル。

<米原油先物> 対ユーロでのドル安を受けた割安感などを背景に続伸した。米国産標準油種WTIの 中心限月3月物の清算値は前日比0.74ドル(1.22%)高の1バレル=61.34ドル。

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