October 24, 2018 / 11:02 PM / 2 months ago

NY市場サマリー(24日)

[24日 ロイター] - <為替> ドルが上昇。株価下落のほか、この日発表された指標でユーロ圏全域で経済成長の失速が示されたことが背景。

安全資産への逃避が強まり、主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.54%高の96.438を付けた。円も買われ、112.23円に上昇した。円は今月4日から2%上昇している。

ユーロEUR=は対ドルで一時0.8%安となり、テクニカル上の節目である1.14ドルを下抜けた。終盤は1.139ドルで、1日の下落率としては9月27日以来の大きさになる見通し。

BNPパリバの北米為替戦略主任ダニエル・カツィーブ氏は、欧州の指標が予想を下回り、「第2、第3・四半期に一部で見られた弱さが考えられているような一時的なものではない可能性がある」と指摘した。

英ポンドGBP=は、EU離脱戦略を巡るメイ首相と議会側との会談を控え、序盤に6週間ぶり安値の1.287ドルを付けた。メイ氏は保守党から支持を取り付けたが、終盤は0.77%安の1.288ドルで推移した。

カナダドルは、中銀が予想通りに利上げを決定する中、一時0.91%下落。終盤の取引では約0.3%安の1.302カナダドル

<債券> 指標10年債利回りが連日で3週間ぶり低水準を更新。株安に加え、米中間選挙を来月に控え政治的不透明性が高まっていることが背景にある。

5年、7年債利回りもそろって3週間ぶり水準に低下。2年債利回りは約2週間ぶり低水準をつけた。

BMOキャピタルの金利ストラテジスト、ジョン・ヒル氏は「株価下落は米経済見通しの悪化、もしくは成長見通しを巡る不透明性の高まりを反映している可能性がある」と述べた。

ただ、クリーブランド地区連銀のメスター総裁はこの日、米株式市場の下落が長引き、リスクが積み上がれば、米経済に対する重しとなるとしつつも、現時点ではリセッション(景気後退)の兆しは出ていないとの認識を示した。

この日、オバマ前米大統領や2016年大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏、CNNのニューヨーク支局宛ての郵便物などから爆発物とみられる不審物が相次いで見つかったことも債券買いを誘った。

終盤の取引で、10年債利回りUS10YT=RRは3.105%に低下。一時、3週間ぶりの低水準となる3.102%を付けた。

30年債利回りUS30YT=RRも3.333%と、前日の3.364%から低下した。

2年債利回りUS2YT=RRは2.835%と、12日以来の低水準を付けた。その後は2.838%近辺で推移。

<株式> 急落。半導体メーカーのさえない業績見通しや軟調な住宅販売データを受け、経済や企業業績への懸念が強まった。ダウ平均株価は600ドル超値下がり。ハイテク株の多いナスダック総合も300ポイント超の大幅な下げを記録した。ダウとS&P総合500種は年初来でマイナスとなり、ナスダック総合は調整局面入りが確認された。

ナスダックは8月29日に付けた終値ベースでの高値から12.4%下落。前日比では4.4%安と1日の下落率としては2011年8月18日以来の大きさとなった。

ボヤ・インベストメント・マネジメントのマルチアセット戦略・ソリューション最高投資責任者(CIO)、ポール・ゼムスキー氏は「世界的なリスクオフトレードだ」と指摘。「金利上昇による住宅への影響や、関税による製造業の投入コスト増大など、いくつかの逆風があり、企業業績はさほど好調とは言えない。しかし、経済全般が悪化しているわけではない」と語った。

S&Pは6営業日続落した。

インデペンデント・アドバイザー・アライアンスのCIO、クリス・ザッカレリ氏は「売りが進むにつれ、パニックと警戒感が強まったようだ」と語った。

半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(TI)(TXN.O)とSTマイクロエレクトロニクス(STM.PA)(STM.N)は需要の鈍化を指摘。TIは8.5%急落し、フィラデルフィア半導体株指数.SOXを押し下げた。同指数は6.6%安と2014年10月以来の大幅な下げとなった。週内に決算を発表するインテル(INTC.O)は4.7%安。

このところ売り込まれていたS&Pテクノロジー株指数.SPLRCTはさらに4.4%下落した。

<金先物> 対ユーロでのドル高先行に伴う割高感に圧迫され、反落。12月物の清算値は前日比5.70ドル(0.46%)安の1オンス=1231.10ドル。外国為替市場では未明から対ユーロでドル高が進行。ドル建てで取引される金塊などの商品に割高感が生じたことから、金塊が売られた。

ただ、イタリア財政不安や主要企業の業績不安などを背景に欧米の主要株価が再び下落。投資家のリスク回避姿勢が強まったため、安全資産とされる金塊には買い支えも入り、相場の下値は限定的だった。

また、この日は売り買いのきっかけとなる材料が不足気味だったことから、週末の米実質GDP(国内総生産)速報値の発表を控えて、幾分様子見ムードも広がったもようだ。

<米原油先物> 米石油製品の在庫減少を好感した買いや値頃感に伴う買い戻しなどが入り、反発。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値は前日比0.39ドル(0.59%)高の1バレル=66.82ドル。1月物の清算値は0.34ドル高の66.96ドル。米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した19日までの1週間の米原油在庫は前週比630万バレル増と、増加幅は市場予想(ロイター通信拡大版調査)の370万バレルを大きく上回った。これで5週連続の積み増し。一方、ガソリン在庫は480万バレル減、ディスティレート(留出油)在庫は230万バレル減と、いずれも190万バレル減の市場予想を上回る大幅な取り崩しとなった。統計発表当初は強弱まちまちの内容に売り買いが交錯したものの、石油製品の在庫急減を受けた見直し買いが活発化。前日に約2カ月ぶりの安値を付けていた反動で買い戻しも入りやすく、相場は昼すぎには一時67.7 2ドルまで上昇した。

ただ、買い一巡後は上げ幅を一部縮小。この日は外国為替市場でドル高・ユーロ安が先行し、ドル建てで取引される原油などの商品に割高感が生じていたほか、世界的なエネルギー需要の鈍化懸念もくすぶっていたため、上値は抑えられた。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below