June 27, 2018 / 9:45 PM / 5 months ago

NY市場サマリー(27日)

[28日 ロイター] - <為替> ドルが安全資産とされる円やスイスフランなど大半の通貨に対して急伸した。中国勢の投資を巡るトランプ政権の姿勢が軟化したと受け止められた。

ドルは対円JPY=で0.15%高の110.21円、スイスフランCHF=に対して0.64%上昇した。

ウェルズ・ファーゴ証券の通貨ストラテジスト、エリック・ビロリア氏は「姿勢がやや軟化する前は円が高めだった。ニュースを受け円が弱含んだ」と指摘する。

トランプ大統領は中国企業による米ハイテク技術獲得への対応で、中国に特化した制限を課すのでなく、対米外国投資委員会(CFIUS)の審査を強化する方針を表明した。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリスト、オマール・エジナー氏は「対中通商問題対応の主要部分が既存の省庁間組織を通じて行われることで、トランプ氏の『わが道を行く』路線への懸念が和らぐだろう」と予想する。

主要6通貨バスケットに対するドル指数.DXYは、0.65%高の95.274と続伸の勢い。

対中貿易に依存するオーストラリアとニュージーランド(NZ)の通貨は引き続き圧迫された。NZドルが対米ドルで0.98%安、豪ドルは0.55%下落した。

オフショア人民元CNH=D3は一時、6.6195元と昨年12月半ば以来の安値を付けた。中国人民銀行(中央銀行)が、人民元の対ドル基準値(中間値)を昨年12月25日以来の元安水準に設定したことが材料視された。

トレーダーらは、米関税の影響を和らげるため中国側が一段の元安を容認するとみている。

ユーロは対ドルEUR=で0.76%安の1.1557ドル。貿易摩擦やドイツの政治危機、移民・難民問題への欧州連合(EU)首脳会議を巡る不透明感が懸念され、重しとなっている。

英ポンドはユーロGBPEUR=とドルGBP=に対して弱含んだ。EU離脱交渉のほか、英中銀の年内利上げに懐疑的な見方が広がり、ポンド相場の見通しが悪化した。

<債券> 債券利回りが4週間ぶり低水準となった。米ハイテク企業への投資を巡り、トランプ米大統領が中国だけを制限しない考えを示したものの、貿易戦争が経済成長を阻害するとの懸念が根強かった。

トランプ大統領はこの日、中国企業による米ハイテク企業の技術獲得を巡る問題について、対米外国投資委員会(CFIUS)の審査を強化する方針を表明し、中国のみを対象に規制を課さないとした。

TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ゲンナディー・ゴールドバーグ氏は「トランプ氏が要求を和らげる方針とのニュースがあり、やや前向きになった」と指摘。ただ、「多くの面で、貿易戦争の不安がなおかなりの重しになっており、債券買いが継続している」と述べた。

米10年債US10YT=RRは13/32高。利回りは2.833%で、前日の2.880%から低下し、5月31日以来の水準となった。

2年債と10年債の利回り格差は32ベーシスポイント(bp)に縮まり、2007年以来の水準となっている。

月末や期末を控えたポートフォリオリバランスの需要が債券相場を支援したほか、移民政策を巡るドイツの連立政権崩壊懸念も安全資産買いを後押しした。

米財務省が同日実施した360億ドルの5年債入札は、応札倍率が2.55倍と昨年8月以来の高水準となった。

今週は26日に2年債340億ドルの入札があったほか、28日には7年債300億ドルの入札が実施される。

<株式> 下落。中国企業による米ハイテク企業投資を巡る米国のスタンスに再び不透明感が高まり、一時の上げを消す展開となった。

トランプ米大統領は27日、中国企業による米ハイテク技術獲得への対応で、中国に特化した制限を課すのでなく、対米外国投資委員会(CFIUS)の審査を強化する方針を表明した。

投資家はこの決定について、事前に報じられていたほど強硬なアプローチではないと受け止め、序盤の取引で株価は上昇。

しかし、その後にカドロー米国家経済会議(NEC)委員長がFOXビジネスネットワークのインタビューで、大統領が発表した方針は中国に対するスタンスの軟化を示していないと説明。中国への強硬なアプローチに変わりはないとの見方から、市場は下げに転じた。

S&P情報技術株は1.5%下落。S&P総合500種を最も押し下げたセクターなった。特に、中国での売り上げが占める割合が大きい半導体メーカー株が急落。フィラデルフィア半導体指数は2.5%安となった。

米ドル高も株価を圧迫した。

一方、原油先物の急伸でS&Pエネルギー株は1.3%上昇。

小型株を対象としたラッセル2000指数は1.7%下落。

個別銘柄では、米食品大手コナグラ・ブランズ (CAG.N)が7.3%急落。コナグラが同業ピナクル・フーズPF.Nを現金と株式の組み合わせで約81億ドルで買収すると発表したことを受けた動き。ピナクルも4.3%下落した。

<金先物> 対ユーロでのドル高進行に圧迫され、3日続落した。中心限月8月物の清算値は前日 比3.80ドル(0.30%)安の1オンス=1256.10ドルと、2017年12月 中旬以来約半年ぶりの安値を更新した。

<米原油先物> 米原油在庫の予想を大きく上回る取り崩しなどを受けて大幅に続伸した。米国産標準油種WTI8月物の清算値は前日比2.23ドル(3.16%)高の1バレル=72.76ドルと、中心限月ベースで2014年11月26日以来約3年7カ月ぶりの高値となった。9月物の清算値は1.98ドル高の71.26ドル。

米エネルギー情報局(EIA)によると、22日までの1週間の米原油在庫は前週比990万バレル減と、市場予想(ロイター通信の拡大版調査)の260万バレル減を上回る大幅な取り崩しとなった。また、WTIの受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫も270万バレル減少した。これを受けて、需給逼迫(ひっぱく)懸念が広がり、原油買いが台頭。相場は一時73.06ドルまで上昇した。

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