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NY市場サマリー(30日)
2017年6月30日 / 21:48 / 5ヶ月後

NY市場サマリー(30日)

[30日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対し地合いをやや取り戻した。ただ今週に入り欧州など中央銀行がタカ派的なスタンスを示したことでドルは下落、四半期ベースで見ると第2・四半期の下落率は約7年ぶりの大きさとなった。

今週は欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(英中央銀行)、カナダ銀行(中央銀行)が相次いで金融引き締めを示唆。これに対し米国では経済指標が軟調となるなか連邦準備理事会(FRB)が年内にあと1回利上げを実施できるのか懐疑感が出ているほか、トランプ大統領の景気刺激策の行方も不透明となっており、ドル売りにつながった。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは第2・四半期は約4.6%下落。下落率は2010年第3・四半期以来の大きさとなったが、下落分のうち約1.6%は今週に入ってからのもの。ドルは対ユーロで四半期ベースで7%を超えて下落したが、このうち2%は今週に入ってからのものだった。一方、ドルは対円では約1%上昇している。

ウエスタン・ユニオン・ビジネスソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「主要中銀の一連のタカ派的なスタンス表明は、低金利政策の引き揚げを示唆する協調行動のようにも見えたため、影響が拡大した」と指摘。こうしたスタンス表明の背景には欧州、およびカナダで経済成長が上向いていることがあると考えられ、「米国だけが(金融引き締めで)他の主要中銀に先んじているわけではないとの現実が確認された」としている。

この日の取引ではドル指数は0.1%上昇の95.704。ユーロ/ドルEUR=は0.2%安の1.1416ドル。前日は1.1445ドルと、約1年2カ月ぶりの高水準をつけていた。

アナリストはドルがこの日はやや地合いを取り戻したことについて、利益確定の動きが出た可能性があるとの見方を示している。

<債券> 国債利回りが上昇。この日発表された統計を受け、インフレ指標が米連邦準備理事会(FRB)の利上げ計画を遅らせるほど弱くないとの見方が広がった。

5月の個人消費支出(PCE)価格指数は総合ベースで前月比0.1%低下、食品・エネルギーを除くコアベースで同0.1%上昇した。前年比ではコア指数が1.4%上昇と、前月の1.5%から伸びが鈍化。指数の鈍化は2月以降続いているが、イエレンFRB議長はこれまでに鈍化は一時的となる公算が大きいとの考えを示している。

BMOキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の金利ストラテジスト、アーロン・コリ氏は「指標はFRB(の利上げ計画)が遅れるとの見方を後押しするほどの内容ではない」と述べた。FRB当局者らは、年内あと1回の利上げやバランスシートの段階的縮小開始の可能性を示唆している。

その他の経済指標では、5月の個人消費支出が小幅増加。6月のミシガン大消費者信頼感指数は昨年11月以来の水準に低下した。

終盤の取引で10年債US10YT=RRは7/32安。利回りは2.29%に上昇した。週間では3月3日週以来の大幅な伸びとなる勢い。

来週は週末7日に発表される6月の雇用統計や5日に公表される6月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨などが注目される。

<株式> 米株式市場は前日に好決算を発表したスポーツ用品大手ナイキが買われ、ダウとS&Pが上昇して引けた。今週は変動が大きな1週間となったが、半期ベースで見るとS&Pの上昇率は上半期としては2013年以来の大きさとなった。

ナイキ(NKE.N)は11%高で終了。第4・四半期(3ー5月)は利益と売上高がともに市場予想を上回ったことに加え、米ネット通販大手アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)のサイト上で限定商品を販売する試験プログラムを導入すると発表したしたことが買いを誘った。

S&Pハイテク株指数.SPLRCTは0.1%下落。 月間ベースでは今年に入って初めての下落となった。ハイテク株が主なけん引役となり、S&P総合500種は年初から約8%上昇。ただここに来てハイテク株に利益確定の売りを出して資金を他の分野に振り向ける動きが出ている可能性がある。

アラン・B・ランス・アンド・アソシエーツのプレジデント、アラン・ランス氏は買いが幅広い分野に広がるには信頼感が拡大する必要があると指摘。ただホライゾン・インベストメント・サービシズのチャック・カールソン最高経営責任者(CEO)は「この日に上昇した銘柄には一部景気敏感株が含まれていた」とし、経済に対する不信感が存在している時にこうした銘柄が強含めば市場に信頼感が芽生えるきっかけになると見方を示した。

S&P総合500の上半期の上昇率は2013年の上半期(12.6%)以来の大きさ。ナスダックの上半期の上昇は2009年以来の大きさとなった。

市場では近く始まる企業決算発表に注目が集まっている。アビアンス・キャピタル・マネジメントのクリス・バーテルセン最高投資責任者(CIO)は、「経済や地政学リスクなどに目を向けることもできるが、企業業績が相場を動かす大きな要因となる」としている。

<金先物> 週末や米独立記念日(7月4日)を控えて薄商いとなる中、ポジション調整の売 りが先行し、続落した。中心限月8月物の清算値は前日比3.50ドル(0.28%)安 の1オンス=1242.30ドル。

<米原油先物> ドル安・ユーロ高に伴う割安感や米国内のシェールオイル減産の報などを好感し、 7営業日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値は前日比1.11ド ル(2.47%)高の1バレル=46.04ドルと、6月13日(46.46ドル)以来 約3週間ぶりの高値を付けた。9月物の清算値は1.09ドル高の46.29ドルとなった。

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