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NY市場サマリー(9日)
2017年11月9日 / 22:33 / 11日後

NY市場サマリー(9日)

[10日 ロイター] - <為替> ニューヨーク外為市場では、米議会上院共和党の税制改革法案の内容が明らかになったことを受け、ドルが主要通貨バスケットに対し6日ぶりの安値を付けた。

上院財政委員会のキャシディ議員(共和党)は、上院共和党の税制改革法案に法人税減税の実施を2019年に先送りする案が盛り込まれる一方、医療保険制度改革法(オバマケア)で定められている個人の保険加入義務付けを廃止する案は盛り込まれないことを明らかにした。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.4%下落の94.482。

アムンディ・パイオニア・インベストメント・マネジメント(ボストン)の外為戦略部門責任者のパレシュ・ウパジャヤ氏は、「(法人税減税実施が)1年先送りされる公算が大きくなったことに市場は神経質に反応している」とし、「当初の反応は失望感だった」と述べた。

アナリストは減税実施のいかなる遅延、もしくは提案された改革が骨抜きにされる可能性は、いずれもドルの重しとなるとの見方を示している。

ドル/円JPY=は一時、今月に入ってからの安値を付けた。終盤の取引では0.58%安の113.2円。

スコシアバンク(トロント)の外為ストラテジスト、シャウン・オズボーン氏は円の対ドルでの動きについて「根底に若干のリスクオフが見られる」と指摘。アナリストは日経平均株価の下落に続き、ロンドン時間帯でも欧州株価が下落したことで、投資家心理が悪化したとの見方を示している。

ユーロ圏では国債利回りが大きく上昇。こうしたなかユーロは6日ぶり高値を更新。終盤の取引でユーロ/ドルEUR=は0.43%高となっている。

英ポンドは対ドルで0.28%高。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡り、メイ首相は離脱後2年間の移行期間を設ける案を来週の欧州実業界団体との会合で再度主張するとの声明を英首相府が発表した。

スイスフランは対ドルで約2週間ぶりの高値を更新。スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁はスイスフラン相場は現在「高い水準」にあるとの認識を示したものの、以前に多用していた「著しく過大評価されている」との表現は控えた。

<債券> 利回りが上昇。今週行われている国債や社債の発行が重しとなる一方、税制改革を巡る不透明感は一定の支えとなった。イールドカーブはスティープ化した。

米上院財政委員会のメンバー、キャシディ議員(共和)は、上院共和党の税制改革法案に法人税減税の実施を2019年に先送りする案が盛り込まれると表明。また、医療保険制度改革法(オバマケア)で定められている個人の保険加入義務付けを廃止する案は盛り込まれないとした。

ソシエテ・ジェネラル(ニューヨーク)の金利ストラテジスト、ブルーノ・ブレジンハ氏は「税制改革法案は議会通過に時間がかかるもようで、期待はずれに終わる可能性もある」と述べた。

10年債US10YT=RR利回りは約1ベーシスポイント(bp)上昇の2.333%。前日は3週間ぶりの低水準となる2.304%を付けていた。2年債US2YT=RR利回りは1bp低下の1.633%。ロイターデータによると2・10年債利回りスプレッドは一時65.9bpと約10年ぶりの水準に縮小したものの、その後は69.8bpに拡大した。

税制改革を巡る不透明感や期間が30年を超える国債発行の可能性の低下に伴い、これまで期間が短めの国債よりも長めの国債への選好が強まった。米連邦準備理事会(FRB)が今後も利上げを進める一方、インフレ率はFRBの目標である2%を下回る状況が続くとの見方から、イールドカーブをフラット化する取引への妙味も高まっている。こうしたなか、イールドカーブのフラット化で期間が長めの国債は割高となっている。

午後行われた150億ドルの30年債入札には平均的な引き合いがみられるなど、前日の10年債入札と同様の結果となった。

IFRによると、週初から前日の投資適格級社債の発行は340億ドルとなった。

<株式> 反落して取引を終えた。マイクロソフト(MSFT.O)などハイテク株の下げが重しとなったほか、20%への法人税率引き下げの1年先送りが盛り込まれた米上院共和党の税制改革案が嫌気された。

税制改革を巡る先行き不透明感を背景に、序盤の米国株式市場ではS&P総合500種が1%超下落した。

データストリームによると、S&P500の予想株価収益率(PER)は18倍と過去10年平均の14.3倍に比べ割高な水準にある。株価は法人税減税による企業業績の押し上げを織り込んでいる。

<金先物> 対ユーロでのドル安進行に伴う割安感などを背景に買いが入り、続伸した。中心限月12月物の清算値は前日比3.80ドル(0.30%)高の1オンス=1287.50ドルと なった。

<米原油先物> サウジアラビアが12月の原油輸出量を減らす方針との報などを受け、3日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの12月物の清算値は前日比0.36ドル高(0.63%)の1バレル=57.17ドル。1月物は0.34ドル高の57.39ドルとなった。

ロイター通信がこの日、サウジが12月の石油輸出量を前月比で日量12万バレル減らす計画だと報じたことから、需給不均衡是正への期待が高まった。

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