February 12, 2018 / 10:50 PM / 10 months ago

NY市場サマリー(12日)

[13日 ロイター] - <為替> 前週に大幅な売りに見舞われた米株式市場が上昇したことでリスク選好度が回復する中、安全資産として買われていたドルが軟調となった。

前週はあらゆる資産クラスに対する大幅な売りが出たことで、神経質になった投資家が比較的安全とされる米資産に買いを入れたことなどがドルの支援要因となっていた。

この日はユーロが上向いたことでドルの上昇に歯止めがかかった。ウエルズ・ファーゴ証券(ニューヨーク)の外為戦略部門責任者、ニック・べネンブローク氏は「年初は他の主要通貨が堅調に推移するなかドルは防衛を迫られていたが、この日はこうしたトレンドが再び戻ってきた」としている。

ただアナリストは、ドルの前週の上昇が継続する余地が残っていたとしても、ドルの全般的な下向きトレンドが変わることはないと指摘。TD証券(トロント)の北米外為戦略部門責任者、マーク・マコーミック氏は「米国のファンダメンタルズ(基礎的条件)は良くなっており、少なくともドルの安定化は正当化される。ただそれでも『弱気市場のなかでの調整』とあると考えている」と述べた。

リスク選好度の回復はドルの重しになった一方、高利回りの新興国通貨のほか、豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨に対しては押し上げ要因となった。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.28%低下の90.189となっている。

ユーロ/ドルEUR=は前週9日終盤から0.25%高の1.2284ドル。一時は1.2296ドルまで上昇した。

ドル/円JPY=は0.09%安の108.69円。下落したものの、前週9日につけた 昨年9月11日以来の安値となる108.05円は上回っている。

コメルツ銀行のアナリストは、インフレを巡る懸念が近く払しょくされる公算は小さいため、外為市場でボラティリティーが高まった状態に慣れる必要があるとの見方を示している。

<債券> 指標10年債利回りが上昇し、4年ぶりの高水準をつけた。30年債利回りも11カ月ぶりの水準に上昇した。株価の反発に伴いリスク選好度が高まり、安全資産としての国債への投資妙味が薄まった。

終盤の取引で10年債US10YT=RR利回りは2.851%。一時、2014年1月以来の高水準となる2.902%をつけた。

30年債US30YT=RR利回りも一時11カ月ぶり高水準の3.139%をつけた後、3.145%近辺で推移した。

10年債利回りは過去5営業日中3日上昇。昨年9月につけた10カ月ぶり低水準からは約90ベーシスポイント(bp)上昇した。

ジェフリーズのマネーマーケット・エコノミスト、トム・シモンズ氏は「株式市場が好調に推移する中、前週みられたボラティリティーは継続しないとの確信が強まった」ことで、逃避買いが後退した可能性があるとの認識を示した。

また、ソシエテ・ジェネラルの金利ストラテジスト、ブルーノ・ブライジンハ氏は「米国の底堅いファンダメンタルズや世界的な金融の正常化見通しが利回りを押し上げている」と述べた。この日株価が好調に推移したことについては、株式投資家の間で、米10年債利回りが足元、現在のレンジである2.80ー2.90%を維持するとの見方が広がったことが一因となった可能性があると指摘した。

トランプ米政権がこの日公表した2019会計年度(18年10月─19年9月)の予算教書を受け、米歳出の拡大が財政赤字の拡大につながるとの懸念が強まったことも、米債価格への圧迫要因となったことが指摘された。

予算教書には、国防予算の拡大に加え、大規模なインフラ投資に向けた拠出、メキシコ国境の「壁」建設費などが盛り込まれた。

また、最近の利回り上昇を正当化する内容となるかどうかを見極めようと、週内に発表される米インフレ指標が注目されている。

<株式> 主要3指数がいずれも続伸して終了。幅広いセクターが上昇した。

前週の週間下落率は2年ぶりの大きさを記録したが、週末9日には3指数そろって反発しており、投資家の信頼感が回復しつつあるもよう。ただ、専門家はこれで株安が終わるとはみていない。

トランプ政権が12日公表した2019会計年度(18年10月─19年9月)予算教書には、国防予算の拡大に加え、大規模なインフラ投資に向けた拠出、メキシコ国境の「壁」建設費などが盛り込まれた。これを受け、S&P素材株とS&P工業株が大幅高となった。

ただ専門家によると、株価反発の最大の原因はテクニカル要因である可能性が高い。S&P総合500種は前週末9日、1月26日に付けた過去最高値から11.8%下落し、一時200日移動平均線を割り込んだ。

投資家の不安心理の目安とされる、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX).VIXは3.45ポイント低下し、25.61と、2月2日以来となる低水準で終了した。

<金先物> 週明け12日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、前週に売り込まれた反動やドル軟化に伴う割安感を受けた買いが入り、反発した。中心限月4月物の清算値は前週末比10.70ドル(0.81%)高の1オンス=1 326.40ドル。

<米原油先物> 米株価の大幅上昇を受けてリスク投資意欲が回復する中、7営業日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの中心限月3月物の清算値は前週末比0.09ドル(0.15%)高の1バレル=59.29ドル。

前週は米産油量の増加傾向に加え、世界的な株安を背景とした投資家のリスク回避姿勢の強まりを受けて、9.55%下落していた。週明けはその反動から買い戻しが入り、未明には一時60.83ドルまで上昇した。

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