April 9, 2018 / 10:43 PM / 5 months ago

NY市場サマリー(9日)

[10日 ロイター] - <為替> 米中貿易摩擦を巡る懸念がくすぶる中、ドルが主要通貨バスケットに対し下落。一方、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁のコメントを追い風にユーロは上昇した。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.3%低下の89.842。一時3月28日以来の安値となる89.818をつける場面もあった。

ジェフェリーズの為替マネジング・ディレクター、ブラッド・ベクテル氏は、この日のドル下落について「貿易摩擦が一因」と指摘した。

また、ブルームバーグは同日、中国が米国との貿易摩擦における対応措置として、人民元の段階的な切り下げを検討していると報道。これを受け、元は対ドルでの上げを縮小した。ベクテル氏は同報道によって為替相場に漂う不透明感が一段と高まったほか、新興国通貨にも影響が及んだと指摘した。

こうしたなかユーロ/ドルEUR=は0.32%上昇。ドラギ総裁は同日公表の年報で、今年に入ってからの株式市場のボラティリティーはユーロ圏の金融情勢に著しい影響を及ぼしていないとの見解を示し、ECB当局者が最近の市場の動乱に平静を保っていることを示唆した。

ING銀のFXストラテジスト、ビラジュ・パテル氏は「ドラギ総裁のこの日のコメントはECB理事会でのコメント以上にユーロへの支えとなった」と述べた。

ただ、アナリストの間からは、薄商いの中ユーロの動きは誇張された可能性があるとの指摘も聞かれた。

米中貿易問題を背景に、市場では中国の習近平国家主席が10日にボアオ・アジアフォーラムで行う演説が注目されている。

ポンドは対ドルで0.29%高、対ユーロでも上昇した。3月の英住宅価格指数が昨年8月以来の高い伸びとなり、市場予想を上回ったことが材料視された。

カナダドルCAD=も対ドルで上昇。カナダ中銀の調査報告から、貿易を巡る不透明性が存在するにもかかわらず、同国企業が引き続き売上高動向を楽観視していることが明らかとなり、将来の追加加利上げ観測を支えた。

一方、ドルはロシアルーブルRUB=に対し3.79%急伸。米国による対ロシア制裁措置を受けルーブル売りが膨らんだ。

<債券> 国債利回りが概ね上昇。米中通商問題で米国側が懸念の払しょくに努めるなか、リスク選好の戻りが株式相場を押し上げ、国債の上値を抑える格好となった。ただ利回りの上昇は限定的で、米中通商問題を巡る不透明感の根強さがうかがわれるという。

DRWトレーディング(シカゴ)の市場ストラテジスト、ルー・ブライアン氏は「株価が底堅かった割には長期債の利回りはそれほど伸びず、不透明性は依然根強いと思われる」とした上で、経済会議「博鰲(ボアオ)アジアフォーラム」での習近平・中国国家主席の基調演説に注目している、と述べた。

トランプ大統領は8日、習首席との関係に触れ、二人はいつでも友人だと強調した上で「両国に素晴らしい未来を!」とツイート。カドロー国家経済会議(NEC)委員長も同日、CNNテレビとのインタビューで、通商交渉の行方について「非常に穏やかとなる可能性がある」と述べた。

今週、640億ドルの国債入札を控えていることも相場の上値を抑えたという。

TD証券(ニューヨーク)の金利ストラテジスト、ゲンナディ・ゴールドバーグ氏は「米連邦準備理事会(FRB)が緩やかな利上げの意向を示すなか、金利上昇は過去数週間で落ち着いたもようで、このことが新たな買いにつながるだろう。ただ利回りの水準にもよる」と話した。

10年債US10YT=RR利回りは2.782%と、前週末の2.775%から上昇。30年債US30YT=RR利回りは3.017%から3.015%に低下。

<株式> 米当局者が中国の関税措置に対する態度を軟化させたことを受け主要指数は上昇して終了した。ただ終盤に近づき、米連邦捜査局(FBI)がトランプ米大統領の弁護士の事務所を捜索したと伝わると株価は上げ幅を縮小した。

ハイテク株とヘルスケア関連株がS&P総合500種.SPXの主要セクターで特に上昇した。ダウ平均株価.DJI構成銘柄では、製薬大手メルク(MRK.N)が大きく値上がり。ナスダック総合.IXICではアップル(AAPL.O)が上昇を主導した。

カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は9日、CNBCに対し、中国との貿易摩擦への対処で、トランプ大統領が他国との連携に前向きな可能性があると述べた。これを受けて株価は上昇。

しかし午後に入り、FBIがトランプ大統領の顧問弁護士であるマイケル・コーエン氏のニューヨークの事務所を捜索したと報じられると、株価は上げ幅を縮小した。

チャールズ・シュワブのトレーディング・デリバティブ担当バイスプレジデント、ランディー・フレデリック氏は「最終的に何の問題にもならなくても、ほとんどの場合、市場の当初の反応はネガティブだ」と指摘した。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.10対1の比率で上回った。ナスダックでは1.13対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は62億8000万株。直近20営業日の平均は73億株。

<金先物> 対ユーロでのドル安に支えられ、続伸した。中心限月6月物の清算値は、前週末比4.00ドル(0.29%)高の1オンス=1340.10ドル。

<米原油先物> 米中間の貿易摩擦激化に対する過度の警戒感が和らいだことを背景に買いが入り、 反発した。米国産標準油種WTIの中心限月5月物の清算値は前週末比1.36ドル(2. 19%)高の1バレル=63.42ドル。6月物は1.33ドル高の63.43ドルとな った。

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