April 30, 2018 / 10:43 PM / 3 months ago

NY市場サマリー(30日)

[30日 ロイター] - <為替> ドイツの小売関係の経済指標が軟調だったことでユーロが対ドルで下落した。

独連邦統計庁が発表した3月の小売売上高指数は実質ベースで前月比0.6%低下。ロイターがまとめた市場予想は0.8%の上昇だった。

CIBCキャピタル・マーケッツ(トロント)の外為戦略部門責任者、ビパン・ライ氏は「ユーロ圏ではこのところ経済指標が軟調となっているが、今回の統計はこれに続くものだった」と指摘。「欧州中央銀行(ECB)は、量的緩和(QE)政策を巡りタカ派的なレトリックを強めていくに当たり、やや慎重姿勢を取る余地があることが明確になった」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは一時91.768と0.25%上昇。前週27日に付けた91.986には届かなかったものの、1月11日以来の高水準となる。

ユーロ/ドルEUR=は0.31%安の1.2090ドル。前週に付けた3カ月ぶり安値の1.2110ドルに近い水準にある。

朝方発表された3月の米個人消費支出(季節調整済み)統計では、個人消費支出(PCE)価格指数が前年同月比2.0%上昇し、2017年2月以来の大幅な伸びとなった。上昇は予想通りだったため、米連邦準備理事会(FRB)は緩やかに利上げを実施していくとの観測には変化はないとみられている。

FRBは5月1─2日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げは決定しないとの見方が大勢となっているが、次回6月の会合での利上げの可能性を巡る示唆があるかどうか、市場は注目している。

前出のライ氏は「今回のFOMC声明に6月の利上げを示唆する文言がなければ、ドルは幾分、防衛的な圧力にさらされることになる」と述べた。

<債券> さえない経済指標を背景に長短利回り格差が引き続き縮小。5年債と30年債の利回り格差US5US30=TWEBは27.20ベーシスポイント(bp)と約6年ぶりの低水準を記録したほか、2年債と10年債の利回り格差US2US10=TWEBも44.30bpと約2週間ぶりの低水準となった。

30年債や10年債の利回りは約1週間ぶりの水準に低下した。10年債利回りは前週3%を突破したものの、「ファンダメンタルズから見て、長期債利回りのさらなる上昇を正当化する経済指標は出ていない」(マニュライフAMの国債トレーディング部部長、マイク・ロリゾ氏)という。

また月末を迎え、これまでの国債売りを受けた調整買いが入ったことも利回りの低下につながった。ブルームバーグ・バークレイズ米国債指数.BCUSATSYは年初来で2.1%低下。

経済指標では、3月の個人所得が0.3%の伸びにとどまったほか、4月のシカゴ購買部景気指数や3月の中古住宅販売仮契約指数が予想に届かなかった。

ジェフリーズ(ニューヨーク)の短期金融市場エコノミスト、トム・サイモンズ氏は、指標が多少予想を下回ったとはいえ心配していないとした上で「これで米連邦準備理事会(FRB)が金利政策を変えるとは考えにくい」と指摘した。

<株式> 主要3指数がいずれも下落。ヘルスケア関連株が下げたほか、原油高や米国による鉄鋼・アルミニウム輸入制限措置の猶予が5月1日に期限を迎えることが投資家心理の重しとなった。ただ、月間では主要指数は3カ月ぶりに上昇した。

S&Pヘルスケア株.SPXHCは1.6%安。アイルランドの製薬大手アラガン(AGN.N)と米バイオ医薬品のセルジーン(CELG.O)の下げが響いた。

アラガンは5.2%安。サンダース最高経営責任者(CEO)が同社の事業戦略の根本的な変更に反対する立場を表明したことが嫌気された。

セルジーンは4.5%安。モルガン・スタンレーはセルジーンの多発性硬化症治療薬「オザニモド」の承認が最長で3年遅れるとの予想を示した。

ソフトバンク(9984.T)傘下の米携帯電話大手スプリント(S.N)は13.7%急落。米携帯電話4位のスプリントは同3位のTモバイルUSTMUS.Nと合併することで合意したが、アナリストは独占禁止当局による審査があることに加え、以前の条件の方が有利だったと指摘する。TモバイルUSは6.2%安。

一方、ファストフード大手の米マクドナルド(MCD.N)は5.8%急伸。第1・四半期決算は、売上高、利益ともにアナリスト予想を上回った。

<金先物> 対ユーロでのドル高を背景に売りが先行し反落。北朝鮮をめぐる地政学的リスクに対する警戒感が和らぎ安全資産とされる金は売りに押された。

米商務省がこの日朝方に発表した3月のPCE価格指数は昨年2月以来1年1カ月ぶりにFRBが物価安定目標としている2%に達した。ただ食料品とエネルギーを除いたコア指数が市場予想と並んだことから、相場はほとんど反応しなかった。

<米原油先物> イランが核合意に違反しているとするイスラエル首相の発言などを受けて買われて反発。

未明から朝方にかけては売りが優勢。27日までの1週間の米国内石油掘削リグ稼働数が約3年ぶりの高水準に増加したとの民間調査に加え、外国為替市場でドル高・ユーロ安 が進んだことが相場を圧迫した。

しかし67ドル台前半では買い戻しが入り相場は大きく切り返す展開。中東を歴訪中のポンペオ米国務長官が29日、欧米諸国とイランが2015年に締結した核合意について修正されなければ離脱すると改めて警告したため、中東地域の原油供給が減少するとの警戒感が広がった。さらに午後にはイスラエルのネタニヤフ首相が核合意後もイランが核兵器を保持し続け、将来に備えてその関連知識を蓄えていると非難したことをきっかけに相場は一段と上値を拡大、6月限は一時69.34ドルと、70ドルの大台に迫った。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below