May 1, 2018 / 10:15 PM / 5 months ago

NY市場サマリー(1日)

[1日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対し上昇。翌日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明に注目が集まっている。米経済は今年に入ってから他の先進国よりも強い成長の兆しを見せており、他の国との金利見通しの乖離などを背景にドルに買いが入りやすい地合いとなっている。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは一時92.566と、1月10日以来の水準に上昇。その後は92.454まで戻したが、1月9日に付けた今年の高値である92.64に迫っている。

みずほ(ニューヨーク)の外為ストラテジスト、シリーン・ハラジリ氏は「年初の水準におおむね戻っており、これまで見られたドルの軟調さはおおかた解消された」としている。

ユーロ/ドルEUR=は0.67%安。ユーロ圏の経済指標が軟調だったことに加え、欧州中央銀行(ECB)が金融政策を正常化する時期について疑念が増大していることが重しとなっている。

英ポンドは英国の製造業部門の経済指標画軟調だったこと受け、3カ月半ぶりに1.37ドルを割り込んだ。

この日発表の米経済指標では、米供給管理協会(ISM)の4月の製造業景気指数が57.3と前月の59.3から低下。ただトランプ米政権が発動させた鉄鋼とアルミニウムに対する輸入制限措置などを背景とした原材料価格の上昇を反映し、価格指数は2011年4月以来の水準に上昇した。

米中貿易摩擦の高まりを含む地政学リスクを巡る緊張が緩和したこともドルの支援要因になっている。前出のハラジリ氏は「米政権の中国に対する強硬姿勢や貿易戦争に対する懸念が出ていたが、今はこうした懸念は後退しており、市場には幾分安心感が広がっている」と述べた。

この日はメーデーのため欧州やアジアの多くの国で金融市場は休場となっており、市場関係者は薄商いの中で相場の動きが大きくなったとの見方を示している。

<債券> 国債利回りが上昇。翌の四半期定例入札(クオータリー・リファンディング)の概要公表が注目されている、財務省は大型減税や財政支出拡大計画の資金調達に向け供給を増やす見通しだ。市場では入札規模の拡大や、さまざまな償還年限の債券新規発行が予想されている。

TDセキュリティーズの金利ストラテジストは「今回の概要公表はでは大きな変更が見込まれるため最も重要。公表される規模並みの資金調達需要があったのは金融危機時が最後だった」と語る。TDは、財務省の借入所要額が今後数年で急増すると予想。2018年度の財政赤字は前年度の6650億ドルから8000億ドルに拡大し、19年度には1兆1000億ドルに膨らむと試算した。

アナリストは、国債供給の増加期待を背景に、利回りは高めで推移すると予想する。10年債利回りが3%を記録しており、アナリストの一部からは定例入札計画がすでに相場に織り込まれたとの声も出ている。キャピタル・エコノミクスの市場エコノミストは「需給バランスの悪化が、年末までに10年債利回りが3.5%まで上昇する主因となる」と見通した。

米国債利回りはこの日、供給管理協会(ISM)製造業景気指数がインフレ圧力の増大を示したことを受け、一時上げを拡大した。4月の製造業景気指数は57.3と市場予想を下回った。ただ価格指数は79.3と、2011年4月以来の高水準となった。

<株式> S&P総合500種指数.SPXが小幅に値上がりし、ハイテク株の多いナスダック総合指数.IXICも上昇した。通商問題を巡る楽観的な見方が相場を下支えした。

ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は1日、中国訪問に先立ち、目指すのは中国経済の開放で、経済システムの変更でないとの認識を表明。これを受け、株価はこの日の安値から戻した。

一方、メキシコのグアハルト経済相は、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で争点となっている自動車分野のルール変更について、メキシコ政府が米国の提案に来週回答する方針で、交渉官が十分な創造性と柔軟性を示せば、合意に至る可能性は高いと述べた。

こうした通商問題を巡る明るいニュースが、この日の株価の下押し要因となっていたインフレ懸念を相殺した。

ただ、企業がコスト高に警告を発する中で、投資家のインフレ懸念は根強い。

米供給管理協会(ISM)が発表した4月の製造業景気指数は前月から低下した一方、トランプ政権が発動させた鉄鋼とアルミニウムに対する輸入制限措置などを背景とした原材料価格の上昇を反映し、価格指数は上昇した。

また、原油価格は2014年以来の高値圏にある。

コスト上昇を受け、米連邦準備理事会(FRB)による年内の利上げ回数が想定を上回る懸念も強まっている。

個別銘柄では、米製薬大手ファイザー(PFE.N)が3.3%安。第1・四半期決算で売上高が予想を大きく下回ったことを受けた。乳がん治療薬「イブランス」や、関節リウマチ治療薬「ゼルヤンツ」の売り上げが予想に届かなかった。

米アップル(AAPL.O)は引け後に4%超上昇。第2・四半期決算(3月31日まで)では売上高と利益が市場予想を上回った。

<金先物> 続落。FRBの金融政策決定を控えた警戒感に加え、ドル高基調を背景とした割高感に押された。過去の値動きパターンを基にしたテクニカル分析では、現在の金相場は主要な下値支持線を割り込むと、一段の下落が避けられないもよう。

<米原油先物> 反落。ドル高・ユーロ安に伴う割高感などに圧迫された約3年5カ月ぶりの高値水準で推移しているため利益確定の売りも出やすかった。米エネルギー情報局(EIA)が前日に公表した月報で、2月の米原油生産量が前月から26万バレル増加し過去最高水準となったことが判明。加えて米石油協 会(API)とEIAによる在庫週報の発表を控え、在庫の積み増しが予想されていることも相場の重しとなった。

ただトランプ政権がイラン核合意から離脱し同国に対する制裁を新たに発動すれば、中東からの原油供給が停滞するとの懸念が相場を下支えした。トランプ大統領は12日までにイラン核合意から離脱するかどうか判断を下す見通し。

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