May 8, 2018 / 10:43 PM / 13 days ago

NY市場サマリー(8日)

[9日 ロイター] - <為替> イタリア政局を巡る懸念を追い風にドルが主要通貨バスケットに対し年初来高値を更新。ただ、トランプ米大統領のイラン核合意離脱表明を受けて伸び悩んだ。

トランプ大統領はこの日、イランと欧米など6カ国が2015年に締結した核合意から離脱し、対イラン経済制裁を再開すると表明した。

同決定を控えた警戒感から、ドルの上昇は離脱発表に先駆け失速。資源国通貨や新興国通貨にも売りが出た。

テンパスのジョン・ドイル氏は「想定内の動き」とし、「米連邦準備理事会(FRB)の利上げや欧州での小幅な低調によってドルが支えられるというシナリオに変更はない」と語った。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは一時93.280に上昇し、昨年12月以来の高値を更新。終盤の取引では0.4%高の93.100近辺で推移した。

ユーロ/ドルEUR=は0.5%安の1.1860ドル。一時、12月終盤以来の安値となる1.1836ドルをつける場面もあった。

ユーロ/円EURJPY=は約0.5%安の129.32円。

イタリアで連立政権樹立に向けた交渉が不発に終わり、早期再選挙が実施される可能性が高まっていることがユーロを圧迫した。

JPY=は対ドルで上昇し、109.06円。米国のイラン核合意離脱発表を受け、一部で円買いが強まった。

スイスフランCHF=は対ドルで1.0019フランと、安定的に推移。対ユーロEURCHF=では0.6%高の1.1883フラン。

ポンド/ドルGBP=D3は1.3541ドルと、1月11日以来の安値を更新。英中銀が10日に開催する金融政策決定会合では、金利据え置きが予想されている。

資源国通貨では、豪ドル/米ドルAUD=D4が0.9%安の0.74485米ドルと、11カ月ぶりの安値をつけた。

10日に発表される4月の米消費者物価指数(CPI)が注目される。

<債券> トランプ米大統領がイラン核合意からの離脱を表明したことを受け安全資産に対する需要が増大した。

10年債US10YT=RR利回りは2.987%と1週間ぶりの水準に上昇。その後は2.974%に戻した。この水準は前日終盤から2ベーシスポイント(bp)高いだけで、全体的に見ると米国のイラン核合意離脱を受けた利回りの変動幅はそれほど大きくなく、撤退は市場で織り込み済みとなっていた可能性が示唆された。

ナットウエスト・マーケッツ(コネチカット州)のマクロストラテジスト、ブライアン・ダインジャーフィールド氏は米国のイラン核合意離脱について、「市場ではある意味でこの発表に向け準備を整えていた。国務長官がティラーソン氏からポンペオ氏に交代したこと、さらにボルトン氏が国家安全保障担当の大統領補佐官に任命されたことはすべてこの方向に向けたシグナルだった」と指摘。ただ「米国が方針を明確に示したとは言え、同合意を巡ってはかなりの先行き不透明感が存在している」と述べた。

米国の撤退表明を受け、欧州連合(EU)は米国が撤退しても同合意を堅持するよう呼び掛けている。イランの反応はまだ伝わっていない。

米財務省が実施した310億ドルの3年債入札は最高落札利回りが2.664%と、11年ぶりの高水準となった。応札倍率は2.76倍で、4月に実施された前回入札の2.85倍から低下し、昨年11月の水準に並んだ。

3年債入札の規模は4月からは10億ドル、2月からは70億ドル増加している。

終盤の取引で2年債US2YT=RR利回りは2.514%。前日終盤は2.497%だった。

<株式> 主要株価指数が下げから切り返し、ほぼ横ばいで終了。トランプ米大統領がイランと欧米など6カ国が2015年に締結した核合意からの離脱を表明したことを受け、エネルギー株が上昇した。

トランプ大統領は8日、米国が核合意から離脱し、対イラン経済制裁を再開すると発表した。米国の離脱決定を受け、欧州の同盟国から反発が強まることは必至。また、中東地域での紛争リスクが高まるほか、世界の原油供給に支障を来す可能性がある。

発表を受け、原油価格が下げ幅を縮小する中、S&Pエネルギー株.SPNYも下落から上昇に転じ、0.78%高で引けた。

個別銘柄では、米ケーブルテレビ最大手のコムキャスト(CMCSA.O)が5.6%安。ロイターは関係筋の話として、コムキャストがメディア大手20世紀フォックス(FOXA.O)に対し全額現金による買収案を提示するため、つなぎ融資について銀行と交渉していると伝えた。フォックスを巡っては、娯楽大手ウォルト・ディズニーが大半の資産を520億ドルで買収することで合意している。

ディズニー(DIS.N)は引け後の取引で0.5%上昇。

<金先物> ドル高・ユーロ安の先行が上値を抑える一方、イランをめぐる地政学的リスクが下値を支え、ほぼ横ばいとなった。中心限月6月物の清算値は前日比0.40ドル(0.03%)安の1オンス=1313.70ドル。

<米原油先物> 米国によるイラン核合意からの離脱をめぐって売り買いが交錯した後、5営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月6月物の清算値は前日比1.67ドル(2.3 6%)安の1バレル=69.06ドル。7月物は1.65ドル安の68.97ドルとなっ た。

トランプ米大統領によるイラン核合意に関する決定発表を午後に控えて神経質な商いと なる中、原油相場は前日の清算値確定後から軟調に推移。外国為替市場でドル高・ユーロ安地合いが続いていたこともドル建てで取引される原油には圧迫材料となっていた。昼前には、トランプ氏がイラン核合意から離脱する意向をマクロン仏大統領に伝えたと の一部報道などが流れ、さまざまな思惑が浮上して売り買いが交錯したため、相場が上下に大きく振れる場面もあった。

トランプ氏は午後に入り、事前の報道通りにイラン核合意からの離脱を表明。また、イ ランに対して「最高レベル」の制裁を実施すると述べた。

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