June 22, 2018 / 10:08 PM / 5 months ago

NY市場サマリー(22日)

[22日 ロイター] - <為替> ユーロが急伸した。域内経済指標の改善や、イタリア政界の有力者がユーロ残留方針を示したことが追い風となった。

ユーロ/ドルは週間で0.5%近く上昇した。欧州中央銀行(ECB)が来夏にかけ金利を据え置く方針を示唆したと受け止められ、前週は1.35%下落していた。

ユーロ高や資源国・新興国通貨の反発がドルを圧迫し、ドルは週間で下落した。

IHSマークイットが発表した、6月のドイツとフランスの総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は上昇した。

イタリアの極右政党「同盟」の有力議員で、下院予算委員長のクラウディオ・ボルギ氏はコリエレ・デラ・セラ紙のインタビューで、「(政府は)ユーロ離脱を望んでいない」と強調した。

ユーロ圏各国の財務相がギリシャに対する債務軽減策や新規融資で合意したことも、ユーロを下支えした。

<債券> 債券利回りがほぼ横ばいで推移した。米株式市場が上昇したことでリスク選好が多少高まった。一方、米中の貿易摩擦に対する警戒も継続した。

DRWトレーディングの市場ストラテジスト、ルー・ブライアン氏は「利回りは数週間前から低水準で、米国の対中貿易環境を巡る不透明感がその理由だ」と指摘した。

この日、米10年債利回りは上昇したものの、週間ベースでは2週連続で低下した。

米中貿易摩擦を巡っては、中国の政府系英字紙チャイナ・デーリーがこの日、米国の保護主義は自己破滅的で「被害妄想の症状」だと批判した。

エバーコアISIのストラテジスト、スタン・シプリー氏は、貿易戦争に突入すれば、景気が落ち込み、インフレは低下すると誰もが考えているとし、「米中間でそのシナリオが変わる兆しはない」と述べた。

欧州債券市場では、前日に売られたイタリア国債の利回りが低下。また、ギリシャ国債にも買いが集まった。

アナリストは、米債券市場は他の市場の動向により敏感になっていると指摘した。

<株式> ダウ工業株30種がエネルギー株の上昇を追い風に9営業日ぶりに反発。S&P総合500種も上昇した。一方、ハイテク株に売りが出たことで、ナスダック総合は続落した。

米原油先物CLc1は4.6%高、北海ブレント先物LCOc1も3.4%高で清算。石油輸出国機構(OPEC)がこの日開催した定例総会で、7月からの小幅増産で合意したことが材料視された。エクソンモービル(XOM.N)は2.1%、シェブロン(CVX.N)は2%それぞれ上昇。S&Pエネルギー株.SPNYは2.2%上昇した。

バイクメーカーのハーレーダビッドソン(HOG.N)は2.3%安。同社は今月初旬、EUが報復関税を導入すれば、売上高に「著しい影響」が及ぶと警告している。

S&P自動車・部品株.SPLRCAUは0.5%安。

ハイテク株も安い。基本ソフト(OS)「リナックス」関連サービスを手掛ける米レッド・ハット(RHT.N)は14.2%急落。第2・四半期(6─8月)及び通期の業績見通しが市場予想を下回ったことが売り材料となった。

マイクロソフト(MSFT.O)は0.72%安、エヌビディア(NVDA.O)も2.4%安。

<金先物> 手掛かり材料難の中でほぼ横ばいに推移し、中心限月8月物の清算値は前日比0.20ドル(0.02%)高の1オンス=1270.70ドルとなった。週間では0.61%安。石油輸出国機構(OPEC)はこの日、2017年1月から実施している産油量制限の緩和を決定したが、想定内の規模にとどまったことを好感し、原油先物相場が大幅上伸。金塊にもこれに連動して若干の買いが入ったほか、外国為替市場でドルがユーロに対して弱含みに推移したこともドル建てで取引される金塊の割安感を後押しした。ただ、米中間の貿易摩擦激化に対する警戒感を背景とした「質への逃避」買いが一服する中、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続姿勢が金利を生まない資産である金塊を下押し。3日連続で下落していた前日までの地合いを引き継ぎ、この日も上値の重い展開となった。

<米原油先物> 石油輸出国機構(OPEC)定例総会で決定された実質的な増産量が市場の想定範囲内だったことなどから、投資家に買い安心感が広がり、大幅反発した。米国産標準油種WTI8月物の清算値は前日比3.04ドル(4.64%)高の1バレル=68.58ドルと、中心限月ベースで5月24日以来1カ月ぶりの高値となった。OPECはこの日、ウィーンで定例総会を開き、7月から原油の生産を増やすことで合意した。OPEC非加盟のロシアなどと協調して日量180万バレルの減産目標を堅持してきたが、約1年半ぶりに政策を転換する。OPECは声明で具体的な増産量を明示しなかったものの、実際の増産規模は70万バレル程度とみられる。実質的な増産量が市場の想定範囲内にとどまった上、減産体制そのものは維持されたことなどから、原油買いが殺到した。また、ドルが対ユーロで弱含んだことでドル建て商品に割安感が生じたことも追い風となり、原油相場は一本調子で上昇。午後には一時68.82ドルまで値を伸ばした。

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