March 8, 2019 / 10:42 PM / 5 months ago

NY市場サマリー(8日)

[8日 ロイター] - <為替> 朝方発表の2月の米雇用統計が予想より大幅に軟調だったことで、ドルが大方の主要通貨に対して下落した。一方、欧州中央銀行(ECB)の決定を受け前日に急落したユーロは反発した。

2月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が2万人増と、市場予想の18万人増を大幅に下回った。ただ失業率が低下したほか、時間当たり賃金も伸びるなどの明るい点もあった。

シリコンバレー銀行(カリフォルニア州)のシニア外為トレーダー、ピーター・ング氏は「ドルに若干の売りが出たが、雇用統計は中身を見ればそれほど悪くはなかった」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは終盤の取引で、0.36%低下の97.314。前日は97.710と、昨年12月以来の高水準を付けていた。週初からは0.8%の上昇。

ユーロ/ドルEUR=EBSは0.44%高の1.12425ドル。ECBは前日の理事会で、政策金利に関するフォワードガイダンスを修正し年内の利上げを断念したほか、銀行向け超長期低利融資を再び実施することを決定。これを受け、前日のユーロは1.11765ドルと、1年8カ月ぶりの安値を付けた。この日は上昇したことで、週初からの対ドルでの下落率は1.1%に縮小した。

スウェーデンクローナSEK=D3は9.4890クローナと、2002年8月以来の安値を更新。対ユーロEURSEK=D3では10.6465クローナと、昨年8月以来の安値を付けた。前日はスウェーデン中央銀行のイングベス総裁がハト派的な見解を表明。ECBやカナダ銀行(中央銀行)に続き、スウェーデン中銀も慎重な見方を示したことで、この日も売りが継続した。

<債券> 国債利回りが低下。2月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は2万人増と予想の18万人増を大幅に下回るとともに、2017年9月以来約1年半ぶりの小幅な伸びにとどまったことに反応した。

同統計を受け、経済活動が急減速するとの懸念が強まり、米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルが変化する可能性があるものの、米債利回りの下げはいずれも2ベーシスポイント(bp)以下にとどまっており、今回の結果を一時的と判断する向きが大勢であることを示している。

BMOキャピタル・マーケッツの米金利ストラテジスト、ジョナサン・ヒル氏は「国債利回りの動きは、今回の結果を深読みすべきでないという市場参加者の考えを反映しているようだ」と述べた。その上で、2016年5月は1万5000人増、17年9月も1万8000人増と低い伸びとなったあと、20万人増の水準に戻したことを指摘した。

2月の雇用統計からは、失業率が再び3%台に改善したほか、賃金が前年比で2009年以来約10年ぶりの大幅な伸びを記録するなど、明るい材料も見られた。また、現在は職を探していないが働く用意のある人や正社員になりたいがパートタイム就業しかできない人を含む広義の失業率(U6)は7.3%と、1月に付けた11カ月ぶり高水準の8.1%から改善した。

終盤の取引で、指標10年債利回りUS10YT=RRは1.1bp低下し、2.625%。2年債利回りUS2YT=RRも1bp低下の2.459%。

CMEグループのフェドウォッチによると、金融市場では78.4%の確率で年内に追加利上げが実施されないとの見方が織り込まれた。

前日には、欧州中央銀行(ECB)が政策金利を据え置いたほか、危機後初となる利上げの時期を来年に先延ばしし、銀行向けの超長期の低利融資を再び実施すると発表した。

<株式> 5日続落。朝方発表された米雇用統計が低調となったことをきっかけに世界経済を巡る懸念が強まり、売りが優勢となった。ただ引けにかけては下げ渋る動きとなり、結局小幅安で取引を終えた。

2月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が2万人増と市場予想の18万人増を大幅に下回るとともに、2017年9月以来約1年半ぶりの小幅な伸びにとどまった。建設や小売りなどの業種でマイナスとなった。過去の伸びの反動が出た可能性がある。

また中国の2月のドル建て輸出が前年比20.7%減と3年ぶりの大幅な落ち込みを記録したことなども世界経済に対する懸念に拍車を掛けたという。

ノースウエスタン・ミューチャル・ウエルスマネジメントの主任投資ストラテジスト、ブレント・シュット氏は「米雇用統計や世界経済全般が不安材料となった」と述べた。

一方、サントラスト・アドバイザリー・サービシズの主任市場ストラテジスト、キース・ラーナー氏は雇用統計について「単月の結果に過ぎず、統計が示すほど米経済が弱まっているとは考えにくい」と指摘した。

ハイテク株の多いナスダック総合指数.IXICは週間で11週ぶりに下げに転じた。ダウジョーズ運輸株平均.DJTはこの日0.5%安。これで11日連続の下げとなり1972年以降で最長を更新した。

米中通商協議や米連邦準備理事会(FRB)の利上げ打ち止めへの期待から相場は年初以降上昇。S&P総合500種指数.SPXは9.4%値上がりしている。前出のシュット氏は「年初以来、昨年第4・四半期の下げを取り戻す動きが続いている」とした。

個別銘柄では、原油価格の値下がりを受けエクソンモービル(XOM.N)が1.4%安。会員制倉庫型ストアのコストコ・ホールセール(COST.O)は5.1%高。四半期利益が市場予想を上回った。ガソリン価格の下落を受け利益率が上昇したという。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.35対1の比率で上回った。ナスダックでも1.21対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は約71億株。直近20営業日の平均は73億株。

<金先物> 対ユーロでのドル軟化や低調な米雇用統計の発表を受けて安全資産とされる金塊が買われ、反発した。中心限月4月物の清算値は前日比13.20ドル(1.03%)高の1オンス=1299.30ドル。前週末比ではほぼ横ばいとなった。

欧州中央銀行(ECB)による利上げ先送りの決定を受け、前日の外国為替市場ではドルがユーロに対して急伸。ただ、7日夜以降はドルの売り戻しが広がったことから、ドル建て商品である金塊は割高感の後退に伴ってプラス圏を回復した。また、中国税関総署が8日発表した2月の貿易統計で、輸出が前年同月比20.7%減、輸入が同5.2%減と、対米摩擦や国内の景気減速を背景に大きく落ち込んだことが明らかになり、金塊への資金流入に弾みが付いていた。

一方、この日朝方に発表された米雇用統計は、景気動向を反映する非農業部門の就業者数がわずか2万人増と、1年5カ月ぶりの小幅な伸びにとどまった。これを受け、金相場は一時心理的な節目である1300ドルを突破し、1301.30ドルまで上昇。ただ、1月の米住宅着工件数が市場予想を上回る強い内容だったため、雇用統計の悪化を手掛かりとした買いは一部相殺され、その後は上げ幅を若干縮小した。

金塊現物相場は午後1時32分現在、13.660ドル高の1299.475ドル。

<米原油先物> 世界的な景気減速懸念の強まりを背景に売りが先行し、反落した。米国産標準油種 WTIの中心限月4月物の清算値は前日比0.59ドル(1.04%)安の1バレル=56.07ドル。週間では0.48%高。5月物の清算値は0.60ドル安の56.43ドルとなった。

中国税関総署が8日に公表した2月の貿易統計は、対米貿易摩擦などの影響で輸出が前年同月比20.7%減と大きく落ち込んだ。また、米労働省がこの日朝方に発表した2月の雇用統計は、非農業部門の就業者数が前月比2万人増にとどまり、伸びは前月(31万1000人増)から大幅に鈍化した。これを受けて、エネルギー消費大国である米中両国の景気先行き懸念が広がり、需要減退に対する警戒感が台頭。原油相場は午前中ごろには一時54.52ドルまで下落した。

ただ、売り一巡後は安値拾いや週末要因によるポジション調整の買いなどが入り、下げ幅を縮小。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが午後に公表した同日までの1週間の石油掘削リグ稼働数が前週比9基減の834基と、3週連続で減少したことも支援材料となったもようだ。

ドル/円 NY終値 111.15/111.18 JPY22H=

始値 111.17 JPY=

高値 111.19

安値 110.8

ユーロ/ドル NY終値 1.1238/1.1243 EUR22H=

始値 1.1214 EUR=

高値 1.1246

安値 1.1213

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 99*24.00 3.0127% US30YT=RR

前営業日終値 99*16.00 3.0250%

10年債(指標銘柄) 17時01分 99*30.50 2.6303% US10YT=RR

前営業日終値 99*29.00 2.6360%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*23.50 2.4320% US5YT=RR

前営業日終値 99*23.00 2.4350%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*02.00 2.4671% US2YT=RR

前営業日終値 100*01.88 2.4690%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 25450.24 -22.99 -0.09 .DJI

前営業日終値 25473.23

ナスダック総合 7408.14 -13.32 -0.18 .IXIC

前営業日終値 7421.46

S&P総合500種 2743.07 -5.86 -0.21 .SPX

前営業日終値 2748.93

COMEX金 4月限 1299.3 +13.2 GCv1<0#GC:>

前営業日終値 1286.1

COMEX銀 5月限 1534.9 +30.9 SIv1<0#SI:>

前営業日終値 1504.0

北海ブレント 5月限 65.74 ‐0.56 LCOc1<0#LCO:>

前営業日終値 66.30

米WTI先物 4月限 56.07 ‐0.59 CLc1<0#CL:>

前営業日終値 56.66

CRB商品指数 180.6718 ‐0.1990 .TRCCRB

前営業日終値 180.8708

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