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NY市場サマリー(19日)米株横ばい、ドル下落

[19日 ロイター] - <為替> 高リスク通貨に資金が流れドルが下落した。一連の経済指標が予想より良好だったことや、バイデン米政権が進める1兆9000億ドルの新型コロナウイルス対策が実現するとの期待でリスク選好度が上昇した。

ブロンソン・メドウズ・キャピタル・マネジメント(コネチカット州)のプレジデント、オリバー・プーシェ氏は「ドル安になったが、それほど大きく軟化したわけではない」とし、「景気回復の兆候が出ているものの、金融政策は変更されない公算が大きいため、ドルは年末時点でも現在の水準近辺にあると予想している。ドルは過小評価も過大評価もされていない」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数は週初から約0.2%下落した。

この日は暗号資産(仮想通貨)のビットコインが最高値を更新。時価総額も1兆ドルを突破した。

取引終盤では6.6%高の5万4961.67ドル。イーサリアムは0.7%高の1953.28ドル。年初からの上昇率はビットコインが約89%、イーサリアムが1420%。急激な上昇を受け一部アナリストはバブルを警告している。

ブロンソン・メドウズのプーシェ氏は「仮想通貨は操作されやすいと以前から懸念していた」と指摘。ただ「仮想通貨の正統性は今後も高まり続けるだろう」と述べた。

終盤の取引でユーロは対ドルで0.21%高の1.2116ドル。円は対ドルで105.495円。200日移動平均を3日ぶりに上回った。

英ポンドは新型コロナウイルスワクチン接種の進展などが好感され、約3年ぶり高値を更新。終盤の取引で0.27%高の1.40ドル。

商品(コモディティー)価格や世界的な経済成長に敏感に反応しやすい豪ドルは対米ドルで1.21%上昇し、2018年3月以来の高値を更新。ニュージーランドドルが約2年ぶり高値に迫ったほか、カナダドルも上昇した。

<債券> バイデン大統領が掲げる1兆9000億ドル規模の新型コロナウイルス追加経済対策が近く承認されるとの観測から、10年債と30年債利回りが約1年ぶり高水準を付けたほか、30年物物価連動債(TIPS)は昨年6月以来初めてプラス圏を回復した。

10年債利回りは1.363%と、昨年2月26日以来の水準に上昇。取引終盤では5.8ベーシスポイント(bp)上昇の1.3448%。30年債利回りは2.155%と、1年ぶり高水準を付けた。取引終盤は6.3bp上昇の2.1386%。

10年債利回りと30年債利回りはともに週初から約14bp上昇。週間の上昇としては1月8までの週以来の大きさとなった。

新型コロナ追加経済対策法案について、民主党上院トップのシューマー院内総務は、上院では3月14日までに可決を目指すと表明した。

シーポート・グローバル・ホールディングス(ニューヨーク)のマネジング・ディレクター、トム・ディガロマ氏は「債券市場は経済対策のための政府借り入れ増に対応しようとしている」と指摘。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁はこの日、政府支出の大幅な増加で米経済が過熱するとそれほど懸念していないと発言したが、この発言に加え、欧州国債利回りの上昇も米国債利回りの押し上げ要因になったと述べた。

30年物TIPS利回りは0.029%。10年物TIPS利回りはマイナス0.807%。一時は昨年11月以来の水準に上昇した。

2年債利回りは横ばいの0.1088%。

2年債と10年債の利回り格差は約4.9bp拡大の123.43bp。一時は2017年2月以来の水準に拡大した。

来週は財務省が23日に600億ドルの2年債、24日に610億ドルの5年債、25日に620億ドルの7年債の入札を実施する。

<株式> おおむね横ばい。新型コロナウイルス禍後の繰越需要を見越し、これまで値上がりしていたハイテク株から景気循環株への乗り換えが進んだ。

工業株がS&P総合500種指数を下支えし、農業機械メーカーのディアや重機メーカーのキャタピラーが大幅高。金融株や素材株、エネルギー株も軒並み1%強伸びた。航空株は3.5%上昇。

一方、マイクロソフト、フェイスブック、アルファベット、ネットフリックス、アップル、アマゾン・ドットコムといったハイテク株は軟調だった。

インバネス・カウンシルのチーフ投資ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は、ハイテク主導の成長株と景気循環株との間で綱引きが続いていると指摘。「旅行や職場復帰だけでも相当な繰越需要が期待でき、少なくとも一定期間は経済が活性化する見通しだ」と述べた。

こうした中、バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、超緩和的な金融政策が続く中で「究極の資産バブル」が起きていると警告。株価が1年後の企業利益の22倍を超え、ドットコムバブル以来の割高な水準になっていることから、今後10%を超える下落を予想した。

スパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフ市場エコノミスト、ピーター・カーディヨ氏は「今週の相場を見ると、買い疲れや動きの鈍りがうかがえ、後退に向かっていると考えられるが、まだ到来していないようだ」と述べた。

半導体装置メーカーのアプライド・マテリアルズは5.3%高。第2・四半期の売上高が市場予想を上回るとの見通しを示した。

米取引所の合算出来高は134億7000万株。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.87対1の比率で上回った。ナスダックでは2.14対1で値上がり銘柄数が多かった。

<金先物> 対ユーロでのドル下落に伴う割安感に支えられ、小幅続伸した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比2.40ドル(0.14%)高の1オンス=1777.40ドル。週間では2.5%安。

新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向にあるほか、ワクチン普及への期待を背景に、世界的に金利が上昇している。金塊は安全資産としての需要減退に加え、金利を生まない資産保有による機会損失としての見方から売られやすく、今週は一時約8カ月ぶりの安値に沈んだ。

<米原油先物> テキサス州での寒波を背景とした供給不安が後退する中で利益確定の売りが先行し、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月3月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.28ドル(2.12%)安の1バレル=59.24ドル。4月物は1.27ドル安の59.26ドルだった。

米国の主要石油関連施設が集積するテキサス州では、先週末から異例の寒波が続いている。ただ、寒波の影響を受けた地域の電力と水道が復旧しつつあり、石油関連各社が施設の再稼働の準備を始めたとの報道があった。これを受けて、供給懸念などを背景とした買いが一服し、利益確定の売りが台頭した。

ドル/円 NY終値 105.43/105.46

始値 105.34

高値 105.66

安値 105.25

ユーロ/ドル NY終値 1.2117/1.2121

始値 1.2137

高値 1.2142

安値 1.2108

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 94*08.50 2.1349%

前営業日終値 95*17.00 2.0760%

10年債(指標銘柄) 17時05分 98*00.00 1.3397%

前営業日終値 98*15.50 1.2870%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*00.50 0.5774%

前営業日終値 99*05.00 0.5480%

2年債(指標銘柄) 17時02分 100*01.00 0.1088%

前営業日終値 100*01.00 0.1090%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 31494.32 +0.98 0.00

前営業日終値 31493.34

ナスダック総合 13874.46 +9.11 +0.07

前営業日終値 13865.36

S&P総合500種 3906.71 -7.26 -0.19

前営業日終値 3913.97

COMEX金 4月限 1777.4 +2.4

前営業日終値 1775.0

COMEX銀 3月限 2725.4 +17.6

前営業日終値 2707.8

北海ブレント 4月限 62.91 ‐1.02

前営業日終値 63.93

米WTI先物 3月限 59.24 ‐1.28

前営業日終値 60.52

CRB商品指数 188.6249 ‐0.0452

前営業日終値 188.6701

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