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NY市場サマリー(12日)ダウ5日連続で最高値、米利回り上昇でドル高

[12日 ロイター] -

<為替> 米国債利回りが再び上向いていることを受け、ドルが上昇した。国債利回り上昇に何らかの言及があるか、16─17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まっている。

市場ではこのところ、消費需要が積み上がっている中で大規模な景気支援策が実施され、インフレが高進するとの懸念が出ている。こうした中、労働省が朝方発表した2月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.5%上昇。前年同月比では2.8%上昇し、2018年10月以来、2年4カ月ぶりの大幅な伸びとなった。

米国では11日、1兆9000億ドル規模の新型コロナウイルス追加経済対策法が成立。バイデン大統領は同日夜のテレビ演説で、州政府などに対し5月1日までに全ての成人にワクチン接種をできるよう指示する方針を示したと明らかにした。

景気見通しを巡る楽観的な見方が台頭していることで、米国債利回りの上昇はオーバーナイトの取引に続き、米国時間に入っても継続。10年債利回りは一時1.6420%と、約1年ぶり高水準を付けた。

BKアセットマネジメントのマネジング・ディレクター、キャシー・リエン氏は「国債利回りはかなり力強く上昇していたが、卸売物価指数が予想を幾分か上回ったことで、上昇が加速した」と指摘。欧州中央銀行(ECB)が債券買い入れ加速を決定し、一段とハト派的になる中、米国債利回り上昇はおおむねドル支援要因になっていると述べた。

ECBは11日の理事会で、利回り上昇に歯止めをかけ、景気を支援するために、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の買い入れを次の四半期に拡大すると決定した。

主要6通貨に対するドル指数は0.25%高の91.668。

ユーロ/ドルは0.3%安の1.19505ドル。ドル/円は約0.52%高の109.050円。

高リスク通貨は軟調。対米ドルで豪ドルは0.35%、ニュージーランドドルは0.68%、それぞれ下落した。

暗号資産(仮想通貨)ビットコインは1.1%安の5万7150.97ドル。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債価格が大幅に値下がりし、10年債利回りは1.6%台に上昇した。先行きの米経済に対する楽観的な見方に加え、新型コロナウイルス追加景気対策法の成立で国債発行の増額が見込まれる中、売りが膨らんだ。

2年債と10年債の利回り格差は148.34ベーシスポイント(bp)に拡大し、2015年9月以来5年半ぶりの大きさとなった。

こうした中、市場では大手銀行の補完的レバレッジ比率(SLR)を巡る規制緩和が継続されるかどうかが注目されている。連邦準備理事会(FRB)は昨年4月、新型コロナ対策の一環として、SLR規制を一時的に緩和し、銀行が保有する米国債やFRBに預ける準備預金を同比率の算出から除外することを認めた。緩和措置は今月末に期限を迎えるが、これまでのところFRBは延長の可能性に言及していない。SLRの規制緩和が継続されない場合、大手行は米国債の売却を余儀なくされ、金利はさらに上昇する恐れがある。

アメリベット・セキュリティーズのグレゴリー・ファラネロ氏は、「ワクチンに関する不測の事態やFRBによる明確な行動がない場合、金利に対するバイアスは依然高い」とした上で、SLRに関する決定が足元の相場を方向づける重要な要因の一つになると述べた。

10年債利回り一時1.642%と1年ぶりの水準に上昇し、その後は1.633%近辺で推移。週間では7週連続で上昇する勢い。

30年債利回りは一時2.404%と昨年1月初旬以来の高水準を付け、その後は2.397%近辺で推移。

短期金融市場で銀行や企業が資金調達する際に支払う翌日物レポ金利はこの日一時マイナス0.01%。金融システム内の余剰資金が金利を下押しした。BMOキャピタルのダン・ベルトン氏は、財務省短期証券(Tビル)の減少が影響しており、Tビル残高は過去3週間で2000億ドル超減ったと指摘した。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> ダウ工業株30種が5日連続で最高値を更新。米経済再開に伴い恩恵を受ける銘柄の買いが膨らんだ。S&P総合500種も小幅高で取引を終えた。

ナスダック総合は反落。楽観的な米景気見通しを反映し、米10年債利回りが昨年2月以来の水準に上昇する中、インフレ高進懸念が再燃し、ハイテク株を圧迫した。

米国で1兆9000億ドル規模の新型コロナウイルス追加経済対策法の成立を好感し、週間ではS&Pが2.6%上昇、ナスダックも3.1%上昇し、2月初旬以来の大幅高となった。ダウも4.1%高と、昨年11月以来の大幅な伸びを記録した。 

グレート・ヒル・キャピタルのトーマス・ヘイズ会長は、追加経済対策によって今年の米成長率が7─9%に達する公算が大きく、金利上昇圧力が高まると指摘。「予想よりも早期に、かつ力強い経済再開になるとの期待から利回りは上昇し、バリュー株やシクリカル株、景気動向に敏感な銘柄がアウトパフォームした」と述べた。

朝方発表された3月の米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)は上昇し、昨年3月以来の高水準を付けた。新型コロナワクチンの接種が進み、感染件数が減少しつつあることを反映しているとみられる

バリュー株は約0.8%高、グロース株は0.62%安となった。

航空機大手ボーイングは6.82%上昇し、ダウ押し上げに寄与した。

これまで相場の上昇を主導してきたフェイスブックやアップル、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、アルファベット、テスラなどは軒並み下落した。

S&Pの主要セクターでは情報技術、通信サービス、一般消費財の下げが目立った。一方、金融や工業は上昇し、銀行も1.83%高となった。

中国の電子商取引大手、京東商城(JDドットコム)は6.7%安。関係筋によると、JDドットコムが国金証券株式の一部または全部の取得で協議している。取得総額は最大で約15億ドルに上るという。

米取引所の合算出来高は116億4000万株。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.24対1の比率で上回った。ナスダックでは1.14対1で値上がり銘柄数が多かった。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 米長期金利が再び上昇する中で売られ、4営業日ぶりに反落した。中心限月4月 物の清算値(終値に相当)は前日比2.80ドル(0.16%)安の1オンス=1719. 80ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 早期の需給均衡化に対する期待がやや後退し、3営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月4月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.41ドル(0.62%)安の1バレル=65.61ドル。5月物は0.36ドル安の65.64ドルだった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 109.00/109.03

始値 108.97

高値 109.14

安値 108.83

ユーロ/ドル NY終値 1.1952/1.1956

始値 1.1916

高値 1.1961

安値 1.1912

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 89*08.50 2.3784%

前営業日終値 91*07.00 2.2810%

10年債(指標銘柄) 17時05分 95*14.00 1.6247%

前営業日終値 96*10.00 1.5270%

5年債(指標銘柄) 17時05分 98*11.00 0.8417%

前営業日終値 98*20.75 0.7780%

2年債(指標銘柄) 16時39分 99*30.50 0.1490%

前営業日終値 99*30.88 0.1430%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 32778.64 +293.05 +0.90

前営業日終値 32485.59

ナスダック総合 13319.87 -78.81 -0.59

前営業日終値 13398.67

S&P総合500種 3943.34 +4.00 +0.10

前営業日終値 3939.34

COMEX金 4月限 1719.8 ‐2.8

前営業日終値 1722.6

COMEX銀 5月限 2591.1 ‐28.2

前営業日終値 2619.3

北海ブレント 5月限 69.22 ‐0.41

前営業日終値 69.63

米WTI先物 4月限 65.61 ‐0.41

前営業日終値 66.02

CRB商品指数 193.7909 ‐0.7539

前営業日終値 194.5448

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