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NY市場サマリー(1日)米株主要3指数は反発、ドル軟調

[1日 ロイター] - <為替> 米国債利回りの低下を反映し、ドルが下落した。このところの上昇を受け利益確定の売りが出たことも重しになった。ただ、市場関係者はドルの下落は一時的との見方を示している。

終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数は0.3%安の94.046。ただ、週初からは0.8%上昇し、週間としての上昇率は8月下旬以降で最大となった。

米10年債利回りは約6ベーシスポイント(bp)低下の1.484%。この日発表の米経済指標がまちまちとなったことも、ドルの重しになった。

今週は、連邦準備理事会(FRB)が11月にテーパリング(量的緩和の縮小)を発表し、来年終盤にも利上げに着手するとの観測から、ドルは上昇。新型コロナウイルスを巡る状況や、米連邦債務上限引き上げを巡る議会の攻防などが市場心理の重しとなっていたことも、安全資産と見なされるドルに買いが入る要因になっていた。

バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「9月下旬はFRBのタカ派スタンスがドルの押し上げ要因になっていた」と指摘。「最近では財政政策が焦点になったが、(債務上限が引き上げられずに)米国がデフォルト(債務不履行)に陥るとは考えにくいため、あまり重視されなかった」と述べた。

この日発表の米経済指標では、8月の個人消費支出が前月比0.8%増と市場予想の0.6%増を上回った。ただ7月は当初の0.3%増から0.1%減に下方修正された。

米供給管理協会(ISM)発表の9月の製造業景気指数は61.1と、前月の59.9から上昇。原材料の納入遅延が長引き、価格も上昇した。

ユーロは0.1%高の1.1595ドル。

ドルは対円で0.2%安の111.105円。

豪ドルは対米ドルで0.6%高。ただ、オーストラリアの主要輸出品である鉄鉱石価格の下落が重しになり、第3・四半期全体では3.6%下落した。

暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが9.4%高の4万7902ドル。一時は約2週間ぶりの高値を付けた。イーサは約10%高の3294ドル。アナリストは、仮想通貨は第4・四半期に上昇する傾向があるとしており、この日の上昇は季節的なものとの見方を示している。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 長期債利回りが低下した。第4・四半期に入り投資家がポジションを調整した。

指標10年債利回りは5ベーシスポイント(bp)低下の1.4771%。米商務省が1日発表した8月の個人消費支出は、前月比0.8%増と市場予想の0.6%増を上回ったものの、オーバーナイトで付けた1.51%から低下した。

ウィズダムツリー・アセット・マネジメントの債券戦略部門責任者、ケビン・フラナガン氏は「やや戻したが、ファンダメンタルズ要因ではなくテクニカル要因だろう」と指摘。欧米の中央銀行がタカ派姿勢を強めた9月23日以降の大幅な利回り上昇局面で投資家は米債を買っていたと述べた。

フラナガン氏を含む複数の市場関係者は、米議会での歳出法案などを巡る協議は米債市場にほとんど影響を与えていないとした。

米議会はバイデン大統領の主要な政策目標を進めるのに苦戦している。下院の進歩派は3兆5000億ドルの気候変動対策・社会保障関連歳出案に関する合意がなければ、1兆ドル規模のインフラ投資法案を阻止する方針を示した。

一方、イエレン財務長官は債務上限が引き上げられなければ10月18日頃に米債がデフォルト(債務不履行)に陥る可能性があると述べていることを受け、10月19日に満期を迎える短期証券の利回り[912796M48=]がこの日、一時0.15%まで上昇。終盤でも0.1014%と6月の発行以来の最高水準で推移した。

格付会社フィッチ・レーティングスは1日、米議会が連邦債務上限問題を適時に解決できなければ、瀬戸際政策や資金調達の柔軟性低下によって債務不履行に陥るリスクが高まり、米国の「AAA」格付けが圧迫される恐れがあるとの認識を示した。

2年債利回りは2.3bp低下の0.2657%。10年債との利回り差は前日終盤とほぼ変わらず121bpだった。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 主要株価3指数が反発。堅調な経済指標を追い風に第4・四半期は好調なスタートとなった。米インフラ投資法案可決に向け進展が見られたことも材料視された。

序盤の取引では相場は不安定な動きとなったものの、午後に入り、景気敏感株が主導し値上がりした。インフラ投資法案を巡り、バイデン大統領が意欲的に調整に乗り出したというニュースが伝わる中、株価は上げ足を速めた。

しかし週間では、S&P総合500種とナスダック総合の下げ率は2月以来の高さとなった。

レノック・ウエルス・アドバイザーズの最高投資責任者デイビッド・カーター氏は「ワシントン発の目立ったニュースがなかったため、好調な経済指標やコロナ治療薬を巡るニュースなどが注目された」とし、「相場は幅広く回復した」と述べた。

製薬メルクは8.4%高。同社は1日、開発中の新型コロナウイルス感染症の経口治療薬「モルヌピラビル」について、重症化の恐れがある患者の入院や死亡のリスクを約50%減らす効果があるとの中間臨床試験結果を公表した。

一方、メルクのニュースが重しとなり、モデルナは11.4%の大幅安。S&P500の主要11セクターではヘルスケアのみが下落した。

米指標では、8月の個人消費支出が前月比0.8%増と市場予想の0.6%増を上回り、コアPCE物価も上昇。9月のISM製造業景気指数は61.1と、予想外に上昇した。

フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は1日、量的緩和の縮小(テーパリング)に着手する時期が「近く」到来する可能性があるという認識を改めて示した。

景気を巡る楽観的な見方から、バリュー(割安)株がグロース(成長)株をアウトパフォームしたほか、ダウ輸送株や小型株で構成するラッセル2000株価指数が好調だった。

米国では12月3日までの資金を手当するつなぎ予算が成立し、政府機関の閉鎖が足元回避される運びとなったが、格付会社フィッチ・レーティングスは、米議会が連邦債務上限問題を適時に解決できなければ、米国の「AAA」格付けが圧迫される恐れがあるとの認識を示した。

前出のレノック・ウエルス・アドバイザーズのカーター氏は「市場では、米国の格付け引き下げや米債務上限引き上げで合意できないということは想定されていないが、不透明性は常に悪材料となる」と指摘した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.17対1の比率で上回った。ナスダックでも1.63対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は110億2000万株。直近20営業日の平均は107億株。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 対ユーロでのドル上昇が一服する中、小幅続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比1.40ドル(0.08%)高の1オンス=1758.40ドル。早期の米利上げ観測などを背景とした最近のドル買い・ユーロ売りの動きが後退し、ドル建ての金塊は割安感から買われやすくなった。米サプライ管理協会(ISM)が午前に発表した9月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は61.1と、前月から1.2ポイント上昇。市場予想(ロイター通信調べ)の59.6を上回る結果だったが、金相場への影響は限定的で、この日は総じて小動きだった。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 対ユーロでのドル下落に伴う割安感などを手掛かりとした買いが入り、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.85ドル(1.13%)高の1バレル=75.88ドル。週初27日の75.45ドルを上回り、2018年10月初旬以来約3年ぶりの高値を再び更新した。12月物は0.88ドル高の75.58ドル。

朝方の外国為替市場で、このところのドル買い・ユーロ売りの流れが一服。ドル建てで取引される原油先物の割高感が薄れ、相場はほぼ一本調子で上昇した。

一方で市場は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」が週明け4日に開く会合の行方に注目。OPECプラスは7月、生産量を毎月40万バレル増やし、12月に改めて方針を協議することで一致していたが、世界的なエネルギー需要の拡大に対応するため、供給を増やすことを検討するとも報じられた。ただ、一部の国は既に設備投資・メンテナンス不足で生産目標を達成できておらず、当面は供給が逼迫(ひっぱく)気味に推移するとの見方もくすぶる。このほか、天然ガス価格の高騰も買い材料視されたもよう。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 111.05/111.09

始値 111.18

高値 111.25

安値 110.91

ユーロ/ドル NY終値 1.1594/1.1598

始値 1.1582

高値 1.1607

安値 1.1583

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 99*08.50 2.0329%

前営業日終値 97*31.50 2.0910%

10年債(指標銘柄) 17時05分 98*01.00 1.4650%

前営業日終値 97*15.00 1.5270%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*23.50 0.9296%

前営業日終値 99*13.25 0.9950%

2年債(指標銘柄) 17時03分 99*31.00 0.2657%

前営業日終値 99*29.50 0.2890%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 34326.46 +482.54 +1.43

前営業日終値 33843.92

ナスダック総合 14566.70 +118.12 +0.82

前営業日終値 14448.58

S&P総合500種 4357.04 +49.50 +1.15

前営業日終値 4307.54

COMEX金 12月限 1758.4 +1.4

前営業日終値 1757.0

COMEX銀 12月限 2253.6 +48.9

前営業日終値 2204.7

北海ブレント 12月限 79.28 +0.97

前営業日終値 78.31

米WTI先物 11月限 75.88 +0.85

前営業日終値 75.03

CRB商品指数 230.3822 +1.4601

前営業日終値 228.9221

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