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NY市場サマリー(28日)ドル下落、S&P・ナスダック最高値

[28日 ロイター] -

<為替> 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁の発言や米経済指標などが消化される中、ドルがユーロと英ポンドに対し軟調に推移した。

ユーロは対ドルで一時約0.7%上昇。1日の上昇率としては5月以来の大きさとなる。終盤の取引では1.1681ドル。

英ポンドは対ドルで約0.4%高の1.3788ドル。

主要6通貨に対するドル指数は約0.6%安の93.3580。

米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控える中、外為市場ではこのところ中央銀行の動きを反映しボラティリティーが高まっている。前日はカナダ銀行(中央銀行)がタカ派的なスタンスを表明。この日は日銀、ECB、オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)の動きを受け、相場の値動きが高まった。

ECBは28日の理事会で、現行の金融政策の維持を決定。市場で物価上昇に対応するためにECBは来年にも利上げを迫られるとの見方が出る中、ラガルド総裁は理事会後の記者会見で、来年には物価圧力は緩和するとの考えを示し、こうした見方を退けた。

一部市場関係者は、ラガルド氏の発言は市場が期待していたほどECBのハト派的なスタンスを強く肯定するものではなかったと指摘。ラボバンクは「ラガルド氏は、来年には利上げが実施されるとの市場の観測を退けることはできなかった」と述べた。

米商務省が発表した第3・四半期の実質国内総生産(GDP)速報値は、年率換算で前期比2.0%増と、第2・四半期の6.7%増から大幅に減速。ドルの支援要因にはならなかった。

日銀は27─28日に開いた金融政策決定会合で、現行の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)付き量的・質的金融緩和政策の継続を賛成多数で決定。ただ円相場はこれに反応しなかった。

その他の中銀の動きでは、豪中銀が28日の定例オペで、3年債利回り目標の対象である2024年4月償還債の買い入れを見送った。これを受けて同国債の利回りは目標を大きく上回る水準に急上昇し、市場の早期利上げ観測が強まった。

これを受け豪ドルは対米ドルで一時0.5%下落。ただその後は上向き、0.3%高。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3%高の6万0040ドル。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが上昇。第3・四半期の米GDP統計で経済成長率は大きく減速したものの、同統計の物価に関する部分がより大きく注目されたことなどが背景。

米連邦準備理事会(FRB)が来年に利上げに踏み切るとの観測が高まる中、利回り曲線はこの日も平坦化。5年債と30年債の利回り格差が73.4ベーシスポイント(bp)と、2020年3月以来の水準に縮小したほか、2年債と10年債の利回り格差は一時、8月初以来初めて100bpを下回る水準に縮小した。終盤の取引では102.6bp。

先行き不透明感の高まりを反映し、この日は20年債と30年債の利回りが逆転。20年債利回りは約5bp上昇の1.9720%だったのに対し、30年債利回りは約2bp上昇の1.9596%だった。

財務省が実施した7年債入札は、応札倍率が2.25倍、最高落札利回りが1.461%。アナリストは全般的に堅調な結果だったとしている。

GDP統計を受けてもFRBが来夏に利上げに踏み切るとの観測は変わらず。フェデラル・ファンド(FF)金利先物は、来年6月に利上げが実施される確率は80%以上、7月までに利上げが実施される確率は100%であることを示す水準にある。

終盤の取引で10年債利回りは約4bp上昇の1.5650%。

2年債利回りは一時0.5640%と、1年7カ月ぶりの高水準を付けた。取引終盤では0.499%と、上昇幅は1bp未満。

5年債利回りは約4bp上昇の1.1799%。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 上昇し、S&P総合500種とナスダック総合が最高値で引けた。テスラやアップル、アマゾン・ドット・コムの上昇が寄与した。また、キャタピラーやメルクの好決算を受け、経済成長の鈍化が利益の重しになるとの懸念が後退した。

テスラは3.8%、アップルは2.5%それぞれ値上がりし、ナスダックを押し上げ、同指数は取引時間中の最高値も更新した。S&Pとダウ工業株30種も今週に入り、日中最高値を更新している。

アマゾンは1.6%高で終了。ただ、引け後の決算発表で、第4・四半期の売上高見通しが市場予想を大幅に下回り、時間外取引で4%下落した。

アップルも決算を受け、時間外では3%超値下がりした。同社の第4・四半期決算(9月25日まで)は、供給網の制約で売上高に60億ドルの影響を受けたことで、予想を下回った。年末商戦期にはさらに大きな影響があるとした。

重機メーカーのキャタピラーは4%高で通常取引を終了。コモディティー(商品)価格の上昇を背景に第3・四半期利益が市場予想を上回った。強気な見通しを示した製薬大手メルクは6%値上がりした。

S&Pの主要11セクターは全て上昇。不動産、一般消費財、工業が上げを主導した。

好調な企業決算は、この日発表された軟調な指標の影響も補った。

一連の決算に支援され、S&Pは直近12営業日のうち10営業日で上昇。同指数採用企業の第3・四半期決算は38.6%増益が見込まれている。28日午前の時点で500社中244社が決算を発表済みで、このうち82%が市場予想を上回った。

電子商取引(EC)大手イーベイは第4・四半期の売上高見通しが市場予想を下回り、株価は6.8%下落した。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 対ユーロでのドル安進行を背景に続伸。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比3.80ドル(0.21%)高の1オンス=1802.60ドル。

米商務省がこの日発表した7─9月の米実質GDP速報値は年率換算で 前期比2.0%増と、前期の6.7%から大きく減速。市場予想を下回る結果となり、安全資産としての金の需要が高まった。外国為替市場でドルが対ユーロで下げに転じたことも、ドル建てで取引される金塊の割安感を強め、相場の支援材料となった。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 小反発。エネルギー供給逼迫(ひっぱく)懸念の後退を背景に売りが先行した後で、対ユーロでのドル安などを支えにプラス圏に切り返した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.15ドル(0.18%)高の1バレル=82.81ドル。1月物は0.02ドル安の81.46ドル。

原油相場は日中を通じて大きく上下した。27日夜に一時80.58ドルの安値を付けていたが、朝方は、対ユーロでのドル安進行を受けてドル建て商品の割安感から買いが先行した。82ドル半ば近辺で原油供給逼迫への警戒感の後退にいったん頭を抑えられ、売りが優勢となったが、中盤以降は押し目買いも入り、プラス圏に切り返した。

イランのバゲリ外務次官は27日、EU側との会合後、11月末までに核合意再建に向けた関係国との交渉を開始することで合意したとツイート。協議再開で、対イラン制裁が解除されれば、イラン産原油が国際市場に再流入する可能性が警戒された。

27日発表の米エネルギー情報局(EIA)週報で、米原油在庫が予想を上回る積み増しを示したことも、供給逼迫懸念を和らげた。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 113.56/113.60

始値 113.58

高値 113.71

安値 113.26

ユーロ/ドル NY終値 1.1679/1.1683

始値 1.1605

高値 1.1692

安値 1.1583

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 100*15.00 1.9790%

前営業日終値 101*09.50 1.9420%

10年債(指標銘柄) 17時05分 97*01.00 1.5782%

前営業日終値 97*15.00 1.5290%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*23.00 1.1831%

前営業日終値 99*28.25 1.1490%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*24.75 0.4891%

前営業日終値 99*24.63 0.4910%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 35730.48 +239.79 +0.68

前営業日終値 35490.69

ナスダック総合 15448.12 +212.28 +1.39

前営業日終値 15235.84

S&P総合500種 4596.42 +44.74 +0.98

前営業日終値 4551.68

COMEX金 12月限 1802.6 +3.8

前営業日終値 1798.8

COMEX銀 12月限 2412.0 ‐7.1

前営業日終値 2419.1

北海ブレント 12月限 84.32 ‐0.26

前営業日終値 84.58

米WTI先物 12月限 82.81 +0.15

前営業日終値 82.66

CRB商品指数 238.4727 ‐0.4766

前営業日終値 238.9493

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