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NY市場サマリー(22日)ドルと国債利回り上昇、S&P・ナスダックは下落

[22日 ロイター] -

<為替> バイデン米大統領がパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の続投を決めたことを受け、ドルが対ユーロで1年4カ月ぶりの高値を付けた。ユーロに対しては新型コロナウイルス感染拡大を受けたロックダウン(都市封鎖)の再導入も重しになっている。

バイデン大統領はパウエル氏の続投を決めると同時に、副議長に次期議長の有力候補だったブレイナード理事を指名。両氏は共に高インフレが米国の経済と家計に甚大な影響を及ぼしているとの認識を示しており、FRBが今後、急激な物価上昇の制御を政策の最優先事項に設定する可能性がある。

ウエスタンユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「パウエル氏が続投することで、ブレイナード氏が議長に昇格した場合と比べ、FRBの金融政策見通しはそれほどハト派的でなくなる」とし、「パウエル議長の下でFRBが利上げに動く公算は大きくなる。こうした見方がドルの支援要因になっている」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数は0.42%高の96.53と、2020年7月以来の高値を付けた。

ユーロは0.58%安の1.1233ドルと、20年7月以来の安値を更新した。

欧州では新型コロナ感染が再拡大し、オーストリアがロックダウンを再導入。ドイツも導入を検討している。ウエスタンユニオンのマニンボ氏は「新型コロナ感染再拡大に加え、FRBとは対象的に断固としてハト派的な欧州中央銀行(ECB)がユーロにとりダブルパンチになっている」と述べた。

ドルは対円で0.79%高の114.93円。17日に付けた4年半ぶり高値(114.97円)に迫っている。

ドルはカナダドルに対しても0.55%上昇し、7週間ぶりの高値を付けた。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 米債利回りが上昇した。バイデン大統領によるパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の再任指名とブレイナード理事の副議長指名を受けた。

金利予想と連動しやすい2年債利回りは8.5ベーシスポイント(bp)上昇の0.590%と、2020年3月上旬以来の高水準を付けた。

財務省が22日に実施した5年債入札は、プライマリーディーラーの落札比率が2月以来の大きさとなり、「良好とは言えない」(DRWトレーディングの市場ストラテジスト、ルー・ブライエン氏)結果だった。

BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略部門責任者、イアン・リンジェン氏は、短期債利回りの上昇はFRBによる2022年のより積極的なテーパリング(量的緩和の縮小)を市場が想定していることを示唆していると指摘。パウエル氏の再任指名により「より早い段階での利上げが協議の対象になることは確実だ」と述べた。

パウエル氏の再任指名を受け、フェデラル・ファンド(FF)金利先物が織り込む、来年6月までにFRBが0.25%ポイント利上げする確率は100%となった。再任指名発表前は90%超だった。

TDセキュリティーズ(ニューヨーク)のシニア外為ストラテジスト、マゼン・イッサ氏は、パウエル氏の再任指名は「来年のFRBによる政策引き締めという点で、市場での価格決定に若干だが正当性を与える」と述べた。

10年債利回りは8.9bp上昇し1.625%。30年債利回りは6.6bp上昇の1.973%。

5年債と30年債の利回り差は20年3月以来、5年債と10年債の利回り差は20年7月以来の低水準となった。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> S&P総合500種とナスダック総合が下落。バイデン米大統領がパウエル連邦準備理事会(FRB)議長を続投させる方針を発表したことを受け、両指数は一時最高値を更新したものの、下げに転じ取引を終えた。ダウ工業株30種は小幅高で引けた。

米利上げ観測が高まる中、米債券利回りが上昇し、ハイテク株を圧迫。アップルは辛うじて上げを維持した。

アップルは0.3%高で終値での最高値を更新。日中の取引では3%超上昇していた。JPモルガンが、今後数カ月中にiPhone(アイフォーン)13の供給状況が改善する可能性があると指摘したことが材料視された。

マイクロソフトは一時約2%上昇したものの、約1%安で終了した。

アマゾンは2.8%、アルファベットは1.8%それぞれ下落した。

ブライト・トレーディングのトレーダー、デニス・ディック氏は「市場は神経質になっている。パウエル議長が続投する見通しとなったが、インフレ問題が解消するわけではない」とし、「ハイテクグロース銘柄が終日売りを浴びた後、最終的には全てのハイテク株に影響が及んだ」と述べた。

バイデン大統領は22日、パウエルFRB議長の再任を発表。新型コロナウイルス危機に迅速に対応した手腕を評価し、インフレが高止まりする中、金融政策の継続を重視した決定となった。また副議長には、次期FRB議長の有力候補だったブレイナード理事が指名された。

パウエル氏続投のニュースは、FRBに大きな変化がないことを望む投資家から好感された。

チャールズ・シュワブのトレーディング・デリバティブズ部門のマネジングディレクター、ランディー・フレデリック氏は「市場は予測可能性を選好する。ブレイナード氏も良い候補だったろうが、市場は何を想定すべきか不明だった」と述べた。同時に、ブレイナード氏がFRB議長になれば、低金利がより長期間継続するという見方が大勢だったと指摘した。

銀行は2%高。来年上期に1回目の利上げが実施されるという観測を背景に上昇した米債利回りの動きに追随した。

マネーマーケットでは、来年6月までに25ベーシスポイント(bp)利上げが実施される確率を織り込まれ、これまでの7月から前倒しされた。

バリュー株は0.6%上昇し、1%安となったグロース株をアウトパフォームした。

電気自動車(EV)大手テスラは1.7%高。マスク最高経営責任者(CEO)がツイッターへの投稿で、来年3月に中国で「モデルSプレイド」を発売する可能性があると発表したことが好感された。

ビデオ会議サービスの米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは引け後の時間外取引で6%高。第3・四半期(10月31日まで)の売上高が市場予想を上回った。

投資家の注目は週内に発表されるIHSマークイットの米総合購買担当者景気指数(PMI)や個人所得・消費支出統計、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨にシフトしている。

現時点でS&Pは年初来約25%、ナスダックは23%値上がりしている。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.28対1の比率で上回った。ナスダックでも1.76対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は116億株。直近20営業日の平均は111億株。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ドル高と米長期金利の上昇が重しとなり、3営業日続落した。中心限月12月 物の清算値(終値に相当)は前週末比45.30ドル(2.45%)安の1オンス=18 06.30ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 有力産油国による増産方針見直しへの思惑から買い戻しが入り、上伸した。こ の日から中心限月に繰り上がった米国産標準油種WTI1月物の清算値(終値に相当)は、 前週末比0.81ドル(1.07%)高の1バレル=76.75ドル。2月物は0.89 ドル高の76.12ドルだった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 0.00/0.00

始値 114.11

高値 114.95

安値 114.08

ユーロ/ドル NY終値 0.0000/0.0000

始値 1.1274

高値 1.1283

安値 1.1231

米東部時間

30年債(指標銘柄) 16時57分 97*29.50 1.9671%

前営業日終値 99*09.00 1.9070%

10年債(指標銘柄) 16時55分 97*21.50 1.6287%

前営業日終値 98*16.50 1.5360%

5年債(指標銘柄) 16時57分 99*02.00 1.3218%

前営業日終値 99*20.00 1.2030%

2年債(指標銘柄) 16時57分 99*18.75 0.5904%

前営業日終値 99*24.00 0.5050%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 35619.25 +17.27 +0.05

前営業日終値 35601.98

ナスダック総合 15854.76 -202.68 -1.26

前営業日終値 16057.44

S&P総合500種 4682.94 -15.02 -0.32

前営業日終値 4697.96

COMEX金 12月限 1806.3 ‐45.3

前営業日終値 1851.6

COMEX銀 12月限 2429.7 ‐48.4

前営業日終値 2478.1

北海ブレント 1月限 79.70 +0.81

前営業日終値 78.89

米WTI先物 1月限 76.75 +0.81

前営業日終値 75.94

CRB商品指数 235.2583 +0.2352

前営業日終値 235.0231

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