June 4, 2018 / 10:26 PM / 15 days ago

NY市場サマリー(4日)

[5日 ロイター] - <為替> 米中貿易摩擦を巡る懸念が再燃する中、主要6通貨に対するドル指数が2週間ぶり安値を更新した。一方、イタリア政局不安が解消されたことを受け、ユーロは上昇した。

TDセキュリティーズのシニア為替ストラテジスト、メイゼン・イッサ氏は「欧州の政治劇が収束する中、ドル指数は95近辺でピークとなる公算が大きい」と述べた。さらに、エスカレートする貿易摩擦問題が今後数週間、ドルへの圧迫要因になるとの見通しを示した。

中国は週末、米国が関税やその他の貿易制裁を導入した場合、貿易や経済を巡る両国の合意は全て効力を失うとする声明を発表した。

終盤の取引でドル指数は0.2%低下の94.046。一時、2週間ぶりの水準となる93.664まで低下した。

BKアセット・マネジメントの為替戦略マネジング・ディレクター、キャシー・リエン氏は、ドルは勢いを失っているように見えるものの、利上げが見込まれる今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に上げに転じる可能性があるとの認識を示す。「利上げ見通しを変更させるような状況が起こらなければ、投資家はFOMCまでドルの保有を続けるだろう」と述べた。

ユーロ/ドルEUR=は0.3%高の1.1694ドル。イタリア新政権発足を受け安心感が広がる中、一時5月24日以来の高値となる1.1737ドルを付けた。

オーストラリア(豪)ドル/米ドルAUD=は1%高の0.7650米ドル。一時4月以来の高値を付け、1日の上昇としては前年8月以来の高さを記録した。リスク選好度の高まりや、オーストラリア経済指標が好調だったことなどが買いを誘った。

<債券> 国債利回りが上昇した。イタリアとスペインの政治混迷を巡る懸念が後退し、投資家が安全資産とされる低リスク国債の保有を減らす中、10年債利回りが1週間ぶりの高水準となった。

アナリストによると、5月の米雇用統計が堅調な内容だったことで米経済加速やインフレ高進の見通しがあらためて強まり、米連邦準備理事会(FRB)が今年あと3回利上げを実施する観測が再浮上しているという。

ただ貿易を巡る対立が継続していることから、米債利回りは2年余り前に付けたここ数年のピークにはまだ遠い水準にある。

エバーコアISIのストラテジスト、スタン・シプリー氏は「イタリアやスペインを見て、最高の状況ではないが、ひどくもないと皆が考えている」とし、米国に良い状況のようだと述べた。

10年債利回りUS10YT=RRは1週間ぶり高水準を付けた後、4.0ベーシスポイント(bp)上げ、2.935%。前週の5月29日には2.759%まで低下した。

2年債利回りUS2YT=RRは4.0bp上昇し、2.508%となた。

米利上げペース加速の見方は、欧州に対する懸念で先週一時後退したものの、5月の米雇用統計で非農業部門の就業者数が予想を上回る増加だったことなどを受けて盛り返した。

イタリアでは反体制主義の新政権が誕生し、再選挙が回避された。スペインではサンチェス新首相が就任したが、少数派政権の基盤は弱く、カタルーニャ州の独立運動再燃にも対応する必要がある。アナリストらは、イタリアとスペインの政局混迷は収束には程遠いとみている。

また、第2・四半期ここまで堅調とみられる米成長が、同盟国であるカナダ、メキシコ、欧州連合(EU)との貿易戦争で脅かされつつある。

マニュライフ・アセット・マネジメントの債券取引責任者、マイク・ロリッチオ氏は「貿易を巡る懸念が投資家の頭にあり、それが債券を支援している」と述べた。

<株式> 続伸。原油安でエネルギー株が圧迫されたものの、米経済成長が力強さを維持するとの観測からハイテク株や消費関連株に買いが入り、ナスダック総合は終値での最高値を付けた。

前週末1日に発表された5月の米雇用統計が予想を上回ったことが、引き続き投資家の楽観的な見方を支えた。

上場来高値を付けたアップル(AAPL.O)や、買収を発表したマイクロソフト(MSFT.O)が主導してS&P情報技術指数は過去最高値を記録した。消費者関連株はアマゾン・ドット・コム(AMZN.O)が上げをけん引した。

アップルは0.8%高。4日に始まった開発者向け会議で、最新基本ソフト「iOS12」を発表した。

マイクロソフトは0.9%高。ソフトウエア開発向けウェブサイトの「ギットハブ」を75億ドルで買収すると発表した。

エネルギー株は、米国の生産増加を巡る懸念などから原油価格が下落したのを嫌気して売られた。

<金先物> 米利上げ加速観測が広がる中で売りが優勢となり、3営業日続落した。中心限月8月物の清算値は前週末比2.00ドル(0.15%)安の1オンス=1297.30ド ル。

<米原油先物> 米国内の増産懸念が強まる中、3営業日続落した。米国産標準油種WTI7月物の清算値は前週末比1.06ドル(1.61%)安の1バレル=64.75ドルと、中心限月ベースで4月上旬以来約2カ月ぶりの安値を付けた。8月物は1.09ドル安の64. 68ドルとなった。

米エネルギー情報局(EIA)が前週に発表した5月の米国内の産油量が日量1047 万バレルと、記録的な水準に拡大していたことに加え、米石油サービス会社ベーカー・ヒ ューズが先週末に公表した報告では、最新週の石油掘削リグ稼働数が2基増の861基と、 2015年3月以来の高水準に達したことも明らかになっていた。

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