June 6, 2018 / 10:21 PM / 4 months ago

NY市場サマリー(6日)

[7日 ロイター] - <為替> ユーロが上昇し、対ドルで約2週間ぶり高値を更新。欧州中央銀行(ECB)が年内に債券買い入れ策を終了する可能性があることを示唆する当局者の発言が材料視された。

市場参加者の間では、イタリア政局混迷による不透明性を踏まえ、ECBが14日開催のECB理事会で慎重な構えを維持するとの見方が大勢。

そうした中、プラート専務理事はこの日、ECBはインフレが目標に向けて上昇していくことへの自信を深めており、来週の理事会で債券買い入れ策を年内に終了させるかどうか討議すると述べた。

プラート専務理事の発言を受け、ユーロ/ドルEUR=は1.1796ドルと、5月22日以来の高値を更新。終盤の取引では0.5%高の1.1775ドル。週間では2月中旬以来の大幅な上昇を記録する勢いとなっている。

XEの法人向けトレーダー、ビアシュ・スレイームントゥー氏は「1.18ドルの節目を上抜けると、ユーロ買いは加速するだろう」と述べた。

ウエストパックの為替戦略主任、リチャード・フラヌロビッチ氏は「9月以降に資産買い入れプログラムをいかに終了させるかを巡り、ECBはこれまでやや用心深くなっていた」とし、「9月まで決定を遅らせることは現実的ではなく、市場に無秩序な調整を招く恐れがある」と指摘した。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.3%低下の93.623。

イタリアではこの日、コンテ新内閣が正式に発足。コンテ首相は前日の所信表明演説で、国民に急進的な変革をもたらすと約束。さらに、その後の討論ではユーロ離脱について「一度も考えたことがない」と言明した。

<債券> 債券利回りが上昇した。欧州中央銀行(ECB)が年内に債券買い入れ策を終了するとの見方が強まり、米10年債利回りは1週間半ぶりの高水準を付けた。

アナリストによると、ECBが早ければ来週の理事会で債券買い入れ策終了の考えを示す可能性があるとの観測から、ドイツ国債や他の欧州債券が幅広く売られ、その流れが米市場にも波及した。

ECBの債券買い入れを巡っては、イタリアとスペインの政局混迷を受けて終了時期が後ずれするとの憶測が広がっていた。

ECBのプラート専務理事は6日、ECBはインフレが目標に向けて上昇していくことへの自信を深めており、来週の理事会で債券買い入れ策を年内に終了させるかどうか討議すると述べた。

またワイトマン独連銀総裁も、ECBが年末までに債券買い入れプログラムを終了させるとの観測は妥当と述べた。

ECBは来週14日に理事会を開く。

BNPパリバの金利ストラテジスト、ティモシー・ハイ氏は、ECBが次回理事会について「量的緩和(QE)プログラム縮小のより詳しい予定表を示す『ライブ』なものになるとしている。総じてタカ派的だ」と述べた。

午後の取引で、米10年債利回りUS10YT=RRは一時1週間半ぶりの高水準を付けた後、約6ベーシスポイント(bp)上昇の2.975%。2年債利回りUS2YT=RRは3bp上昇の2.524%となった。

ドイツ10年債利回りDE10YT=RRは10bp上げ、0.470%。1日としては約1年ぶりの上昇幅となった。一方、イタリア10年債利回りIT10YT=RRは18bp上昇の2.941%で、1週間ぶり高水準を付けた。

この日発表された4月の米貿易赤字が7カ月ぶりの低水準となったことは、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを年内にあと2回以上実施するとの見方を後押しし、債券利回りを押し上げた。

CMEグループのFEDウオッチによると、金利先物が織り込む来週13日の連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25ポイントの利上げ確率は94%となっている。

またアナリストによると、今週は大規模な社債供給が低利回りの米国債の売り要因になっているという。

<株式> 堅調な経済指標や貿易戦争を巡る懸念の後退を背景に、金融株主導で上昇した。ナスダック総合は3日連続で終値ベースで過去最高値を更新した。

米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は、トランプ大統領が主要7カ国首脳会議(G7サミット)期間中にカナダのトルドー首相とフランスのマクロン大統領と個別に会談すると明らかにした。これを受け、投資家の間で安心感が広がったもようだ。

米政権が、米国産品の輸入を年700億ドル増やすとする中国側の提案について検討しているとの関係筋の情報も報じられた。

米商務省がこの日発表した4月の貿易収支は、輸出増が寄与して赤字額が7カ月ぶりの低水準となり、第2・四半期の景気加速を裏付ける内容となった。

これを受けて米10年債利回りUS10YT=RRは一時1週間半ぶりの水準に上昇。金利上昇による利益拡大への期待から金融株.SPSYが買われた。住宅ローン申請指数が7週間ぶりに上昇したことも支援し、銀行指数.SPXBKは2.3%高となった。

<金先物> 利上げ観測などに圧迫された半面、対ユーロでのドル下落などを背景に買い支えも入り、 ほぼ横ばいとなった。中心限月8月物の清算値は前日比0.80ドル(0.06%)安の 1オンス=1301.40ドル。

<米原油先物> 米エネルギー商品在庫が軒並み増加したことを示す週間統計の発表を嫌気し、反落した。 米国産標準油種WTIの中心限月7月物の清算値は、前日比0.79ドル(1.21%)安の1バレル=64.73ドル。8月物は0.76ドル安の64.70ドルだった。

産油量が大きく落ち込むベネズエラで、国営石油会社PDVSAが一部輸出分に不可抗力条項の発動を検討中と報じられたことなどを手掛かりに、未明ごろまではプラス圏で推移。しかし、その後は米エネルギー情報局(EIA)による在庫週報の発表を控えて値を消していた。

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