September 26, 2018 / 10:25 PM / 19 days ago

NY市場サマリー(26日)

[26日 ロイター] - <為替> 終盤のニューヨーク外為市場は値動きが荒い中、ドルがやや上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が予想通り利上げを実施し、さらなる利上げの見通しを示したほか、「緩和的」政策の終了を示唆したことを材料視した。

連邦公開市場委員会(FOMC)声明公表を受け、ドルはユーロと円に対して一時下落したが、市場参加者らが声明内容を消化し、徐々に小幅上昇に転じた。

FRBはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.00─2.25%に引き上げることを決定した。今回の声明では、金融政策の運営姿勢は引き続き「緩和的」との文言が削除された。

フィッチ・レーティングスのディレクター、ロバート・シエラ氏は「FOMC声明から『緩和的』との文言が消えたことで、失業率が数十年ぶりの低水準に向かう中、FRBがなお追加利上げを行う方向にあることが確認できた」とし、「FRBが引き続き、堅調な国内情勢を注視しており、貿易問題を巡る不安や、このところの新興国市場の混乱ぶりはこの日の決定に影響を及ぼさなかった」と話した。

TD証券(トロント)の北米外為戦略部門責任者、マーク・マコーミック氏は、声明から「緩和的」との文言が削除されたことについて、ハト派的なシグナルと受け止め、このことがドルが当初値下がりした原因と話した。

<債券> 米金融・債券市場では、米連邦準備理事会(FRB)が緩やかな利上げ軌道から外れない方針を示したことを受け、国債利回りが低下した。

FRBはこの日まで2日間の日程で開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.00─2.25%に引き上げることを決定。FOMC後の記者会見でパウエル議長はインフレ率は持続的に2%近辺にとどまるとの予想を示すとともに、インフレの予想外の上振れは見込まないなどと述べた。

サンライフ・インベストメント・マネジメント(マサチューセッツ州)の投資戦略部門マネジングディレクター、デック・ムラーキー氏は、「パウエル議長の経済に関する発言は強気だったが、インフレに関しては状況は抑制されているとの見方を示した」と指摘。パウエル議長の発言を受け、利回りは長期金利を中心に低下したため、利回り曲線は約1週間ぶりの水準に平坦化した。

FBRは今回のFOMC声明で、金融政策の運営姿勢は引き続き「緩和的」との文言を削除。これについてモルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント(ニューヨーク)のポートフォリオ・マネジャー、ジム・キャロン氏は「FRBは『ハト派的』と受け止められることは避けたいと考えているが、『緩和的』との文言に縛られなくなることで、データに基づき政策を自由に調整したいと考えている」との見方を示している。

終盤の取引で10年債KUS10YT=RR利回りは3.050%と、前日から5ベーシスポイント(bp)低下。前日の取引では3.113%と、5月以来の高水準を付けていた。

<株式> 米国株式市場は下落。米連邦準備理事会(FRB)がこの日、予想通り利上げを実施したことを受け、リスクを手じまう動きとなり、相場は終盤にかけ下げに転じた。

FRBは26日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.00─2.25%に引き上げることを決定し、今後数年の金融政策見通しを概ね維持した。

利上げ発表後、株価はいったん上げ幅を拡大したが、金融政策の運営姿勢は引き続き「緩和的」との文言が声明から削除されたことで、利上げ局面の終了時期を見極めようとする動きが広がり、相場は下落に転じた。

S&P500金融指数.SPSYが1.27%安で下げを主導。同様に金利に敏感な公益.SPLRCUや不動産.SPLRCRもともに1%超下落した。

一方、ヘルスケア.SPXHCは0.2%高。フェイスブック(FB.O)が1.24%上昇し、通信サービス.SPLRCLも0.35%高となった。

個別銘柄では21世紀フォックス(FOXA.O)が1.02%高。保有する英スカイ(SKYB.L)の株式をコムキャスト(CMCSA.O)に売却することで合意した。コムキャストは0.08%安、フォックスを買収するウォルト・ディズニー(DIS.N)は1.39%高となった。

ナイキ(NKE.N)は1.3%安。前日引け後に発表した第1・四半期決算で北米の売上高が勢いを増したことが示されたものの、通期の業績見通しは据え置いた。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ドル高・ユーロ安の先行に伴う割高感などを背景に売りが優勢となり、3日ぶりに反落した。

米連邦準備理事会(FRB)による金融政策決定を控えて、早朝から朝方にかけてドルが対ユーロで上昇。ドル建てで取引される商品の割高感が強まり、金塊売りが先行した。

FRBがこの日の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げを決定するのはほぼ確実視されていたが、FOMC終了後に発表される声明や金利見通し、パウエルFRB議長の記者会見から今後の利上げペースに関する手掛かりを得たいとの思惑が広がっていた。清算値確定後に発表されたFOMC声明では、FRBは政策金利を0.25%引き上げ、年2.0─2.25%にすることを決定。ただ、2015年末から続けてきた緩やかな引き上げを20年に打ち止めにするシナリオも示したことから、金利を生まない資産である金はその後、下げ幅を縮小した。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米エネルギー情報局(EIA)週報で原油在庫が増加したことなどが嫌気され、反落した。

EIAが発表した21日までの1週間の原油在庫が190万バレル増と、市場予想(ロイター調べ)の130万バレル減に反して積み増しとなった。ガソリン在庫も150万バレル増と、事前予想の80万バレル増を上回る積み増しとなった。これを受けて、需給緩和懸念が再燃し、原油は売りに押された。

米連邦準備理事会(FRB)は26日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を0.25%引き上げ、年2.0─2.25%とすることを全会一致で決定。今回の利上げは折り込み済みだったが、FRBが2015年末から継続してきた緩やかな引き上げを20年に打ち止めにするシナリオを示したことなどから、ドルの対ユーロ相場が上下に大きく振れたが一時的だったため、原油先物相場の反応も限定的だった。

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