November 1, 2018 / 9:59 PM / 16 days ago

NY市場サマリー(1日)

[1日 ロイター] - <為替> 終盤の外為市場では、英ポンドが1年半ぶりの大幅高を記録。英国の欧州連合(EU)離脱交渉で、金融サービスを巡る暫定合意がほぼまとまったとの報道や、EU離脱が円滑なら利上げペースを加速させる可能性をイングランド銀行(英中央銀行)が示唆したことなどが材料となった。

英ポンドGBP=は1.97%上昇し、昨年4月18日以来の大幅高となった。

北アイルランド国境問題でEU側が譲歩案を検討していると英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が伝えたことを受け、英ポンドは上げ幅を拡大した。

英中銀のカーニー総裁は記者会見で、条件などで合意できないまま英国がEUを離脱するとの想定は中銀の中心的なシナリオではないとした。市場では、この発言がポンド相場に一時的な安心感を与えたとの指摘が聞かれた。

ドルは軒並み軟調に推移した。主要6通貨バスケットに対するドル指数.DXYは0.88%下落して96.27と、1週間強ぶりの安値を記録した。

ユーロEUR=は0.87%上昇した。

10月のドル指数は2%上昇し、5月以来の大幅高となった。

OANDAの市場分析部門幹部は、2日の10月米雇用統計公表を控える中、一部に利益確定のドル売りが出やすかったとの見方を示す。

中国が財政刺激策を強化するとの期待感や、堅調な豪貿易統計を受け、豪ドルAUD=が1.88%上昇した。

ニュージーランドドルNZD=は2.15%高、前月は1.5%値下がりしていた。カナダドルCAD=は米ドルに対し底堅く推移した。

中国人民元CNY=CFXSは1ドル=6.9496元と、オンショア取引終値では約1週間ぶり高値で引けた。

<債券> 国債利回りが低下。朝方発表された製造業関連指標や労働生産性などが総じて精彩を欠く内容となったことに反応した。また、市場の関心は2日発表の米雇用統計に向けられている。

US銀の債券リサーチ主任ビル・マーズ氏は「米指標はそこそこの内容だが、米経済に失速の兆候が見られるというわれわれの見方と一致した」と述べた。

ただ、新規失業保険週間申請件数が減少すると同時に、失業保険受給者総数が45年超ぶりの低水準に改善し、労働市場が一段と引き締まっていることを示唆したことで、利回りは幾分下げ渋った。

終盤までに、米債利回りは総じて約2ベーシスポイント(bp)低下。指標10年債利回りUS10YT=RRは1.9bp低下の3.138%。

<株式> 3日続伸。トランプ米大統領が中国の習近平国家主席と貿易や北朝鮮問題を巡り「非常に良好な」対話を持ったと述べたことで、米中が通商問題を解決できるとの期待が高まった。

企業決算が概ね良好だったことも支援材料となった。

貿易に敏感なボーイング(BA.N)やキャタピラー(CAT.N)に買いが入り、S&P工業指数.SPLRCIは1.7%上昇した。

スレートストーン・ウェルスの最高投資責任者兼シニアポートフォリオマネジャー、ロバート・パブリク氏は「中国との通商合意に実現の見込みがあるかもしれない」とし、今週の株価上昇を受けて、買いの好機を逃すのではとの不安も若干出てきていると指摘した。

S&P素材指数は3%高。好決算や30億ドルの自社株買い計画を発表したダウ・デュポン(DWDP.N)が8.1%高でけん引した。

上昇して通常取引を終了したアップル(AAPL.O)は引け後の決算発表を受け、時間外取引で不安定な値動きのなか約4%下落している。

S&P情報技術指数.SPLRCTは通常取引で1.2%高。

NXPセミコンダクターズ(NXPI.O)やダイアログ・セミコンダクター(DLGS.DE)、コルボ(QRVO.O)などアップルのサプライヤーの決算が堅調だったことも支援した。

10月は近年の株高をけん引してきたハイテク株が下げを主導したが、ナスダックは過去3日で5.4%上昇し、3日間の上昇率としては2016年2月以来の大きさとなった。

<金先物> 対ユーロでのドル下落を背景に旺盛な買いが入り、4営業日ぶりに反発。12月物の清算値は、前日比23.60ドル(1.94%)高の1オンス=1238.60ドル。中心限月としては7月中旬以来3カ月半ぶりの高値水準を回復した。

リスク回避ムードの後退を受け、安全資産とされる金塊は前日まで3日続落。12月物は前日、中心限月ベースでは3週間ぶりの安値に沈んでいた。

しかし、この日は外国為替市場でドルがユーロに対して大きく下落。これを受けてドル建てで取引される金塊の割高感が薄れ、ショートカバーや安値拾いの動きが広がった。金塊は前日夜からドルの軟化に伴ってじりじりと上昇。米サプライ管理協会(ISM)がこの日午前に発表した10月の製造業景況指数が57.7と、前月(59.8)および市場予想(59.0=ロイター通信調べ)を下回ったことも、金塊買いを後押し。ほぼ1本調子で上値を伸ばした後、清算値確定前には1239.30ドルの高値を付けた。

<米原油先物> 世界的な供給過剰懸念が広がる中、4日続落。米国産標準油種WTI12月物の清算値は前日比1.62ドル(2.48%)安の1バレル=63.69ドルと、中心限月ベースで4月9日以来約7カ月ぶりの安値となった。1月物は1.63ドル安の63.81ドルだった。

ロイター通信が関係筋の話として報じたところによると、10月のロシアの産油量は日量1141万バレルと、9月から増加し、1991年のソ連崩壊後最高の水準となった。また同通信社の調査で、米国による制裁を受けるイランの減産分を補うために増産に動いた石油輸出国機構(OPEC)の10月の産油量が2016年以来の高水準に達したことが明らかになった。これらの報道を受けて、世界的な需給緩和懸念が広がり、前日夕から弱含みに推移していた相場はこの日昼前から下げ足を速めた。

また、中国の製造業関連指標がさえない内容だったことから、経済大国である同国のエネルギー需要が減退するのではないとの懸念が広がったことも、相場の圧迫材料となった。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below