November 28, 2018 / 10:51 PM / 11 days ago

NY市場サマリー(28日)

[28日 ロイター] - <為替> ドルが2週間ぶりの高値から下落した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が28日、政策金利が中立金利を「若干下回る」水準にあるとの認識を示したことを受け、利上げ終了時期が近いとの見方が広がった。[nL4N1Y350N]

DRWトレーディング(シカゴ)の市場ストラテジスト、ロウ・ブライアン氏は「FRBは10月3日から今日まで利上げをしていない。ということは、経済に対するパウエル氏の見方が低下したことになる」と述べた。

世界的な成長鈍化や最高潮に達した企業決算、激化する貿易摩擦などを背景にFRBが利上げペースを緩めるとの見方が台頭。ドルはここ数週間において下押し圧力にさらされてきた。

トランプ米大統領もFRBによる利上げに不満を呈している。[nL4N1Y25UZ]

<債券> FRBのパウエル議長がFRBの利上げサイクルはこれまでの想定より早い時期に終了する可能性があると示唆したことを受け、短期債利回りが低下し、イールドカーブがスティープ化した。

市場の利上げ予想を反映するとされる2年債US2YT=RR利回りは3ベーシスポイント(bp)低下の2.80%。短期債利回りが長期債を上回って低下したことで長短金利差は拡大し、2年債と10年債の利回り格差US2US10=TWEBは1.9bp拡大した。

CMEグループのフェドウオッチによると、金利先物市場が織り込む米利上げ確率は今年12月は高まったが、来年3月は低下。フェーズキャピタルの最高経営責任者(CEO)、マイケル・デパルマ氏は「年内はあと1回の利上げが実施されるとの見方は織り込み済みとみられている」としながらも、「FRBのドット・プロットをコンセンサスと見なせば、来年は2回の利上げが実施されることになるが、これは保証されたものではなく、データ次第となる」と述べた。

この日は財務省が320億ドルの7年債入札を実施。応札倍率が2.55倍となったほか、直接入札者の落札比率は27.04%と、2014年3月以来の高水準となった。[nZXN0DG91J]

トランプ政権が進める減税と歳出拡大を賄うために今年は国債発行規模が拡大。市場では供給増に需要が追いつかない恐れがあるとの懸念も出ていたが、今週これまでに実施された3件の国債入札はいずれも堅調にこなされている。

<株式> 大幅続伸して取引を終えた。FRBのパウエル議長が28日の講演で、政策金利は中立金利を「若干下回る」水準にあるとの認識を示したことを受け、利上げ終了時期が近いとの見方が広がった。

パウエル議長の講演を受け、S&P総合500種.SPXとダウ工業株30種.DJIは約8カ月ぶり、ナスダック総合.IXICは約1カ月ぶりの大幅な上昇率を記録した。

クレセット・ウェルス・アドバイザーズ(シカゴ)の最高投資責任者(CIO)、ジャック・アブリン氏は「(パウエル氏は金利が)中立水準に近いことを認めており、今後の利上げは投資家が見込んでいたほど多くない可能性を示唆している」とし、「明らかなトーンの修正で、投資家にとって歓迎すべきニュースだ」と指摘した。

S&P総合500種の主要11セクターのうち、公益事業セクター.SPLRCUを除くすべてが上昇した。最も大きく値上がりしたのは情報技術株.SPLRCTと一般消費財株.SPLRCDで、ともに3%超高となった。

自動車・部品セクター.SPLRCAUは1.4%高。ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N)の北米再編策発表を受け、トランプ大統領が、新たな自動車関税の導入を検討していると明らかにしたことが背景。

医療保険のヒューマナ(HUM.N)は6.2%急伸。メディケア(高齢者および障害者向け公的医療保険制度)のうち、2019年のパートD(外来処方せん薬給付)加入者数が当初予想を下回る一方、パートC(メディケア・アドバンテージ)は予想を上回る見込み。

顧客管理ソフト大手セールスフォース・ドット・コム(CRM.N)は10.3%急伸。第3・四半期(8─10月)決算と2020年度(20年1月まで)の売上高見通しがアナリストの予想を上回った。同社の好決算を受けて他のクラウド関連株も上昇、ISEクラウド・コンピューティング指数.CPQは3.5%高となった。

マイクロソフト(MSFT.O)は時価総額が一時、アップル(AAPL.O)を上回ったが、引けまでにはアップルが首位を回復した。それでもマイクロソフトは4.0%上昇。クラウドコンピューティングサービスへの需要に関する楽観的な見方に支援された。

一方、宝飾品ティファニー(TIF.N)は11.8%急落。中国の需要鈍化を背景に、第3・四半期(8─10月)売上高が市場予想を下回ったことが嫌気された。

<金先物> 米利上げの早期打ち止め観測の台頭を受けて買われ、4営業日ぶりに反発した。中心限月12月物の清算値は前日比10.20ドル(0.84%)高の1オンス=1223.60ドル。

この日は午後にパウエルFRB議長の講演を控え、午前中は小動き。米商務省が朝方発表した2018年7─9月期の実質GDP(国内総生産)改定値も年率換算で前期比3.5%増と速報値から据え置かれたため、相場の反応は乏しかった。

しかし、正午にパウエル議長の講演テキストが公表されると、相場は急伸。同議長は、米国経済の底堅さを理由に12月中旬の連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げ決定に前向きな姿勢を示す一方、政策金利が景気を過熱も冷やしもしない「中立金利」に近づいていると言及、利上げの打ち止め時期が迫っていることを示唆した。これを受け、外国為替市場ではドルの対ユーロ相場が急落。ドル建てで取引される金塊に割安感が生じるとともに、利上げ局面の早期終了は金利を生まない資産である金塊にはプラスとの見方が広がり、相場は一時1227.70ドルまで上昇した。

<米原油先物> 米国内の在庫積み増しを嫌気した売りに押され、続落した。米国産標準油種WTI1月物の清算値は前日比1.27ドル(2.46%)安の1バレル=50.29ドルと、中心限月ベースで2017年10月上旬以来約1年2カ月ぶりの安値となった。2月物の清算値は1.24ドル安の50.49ドル。

米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した週間在庫統計によると、23日までの1週間の米原油在庫は前週比360万バレル増と、積み増し幅は市場予想(ロイター通信調べ)の80万バレルを大幅に上回った。また、ディスティレート(留出油)在庫は90万バレルの取り崩し予想に反して260万バレル増と大幅な積み増し。供給過剰懸念が再燃する中、統計発表直後は売りが台頭し、相場はいったん51ドルを割り込んだ。その後は売り買いが交錯してもみ合いとなったが、清算値確定直前に再びまとまった売りが出て相場は一時50.06ドルまで下落、50ドル割れが目前に迫った。

ウィーンで来週開かれる石油輸出国機構(OPEC)総会に先立ち、20カ国・地域 (G20)首脳会議でもサウジアラビアとロシアが有力産油国の協調減産について協議す る可能性があるため、市場では神経質な商いが続いている。ロイター通信によると、サウ ジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相とナイジェリアのカチク石油相はこの日アブジ ャで会談。ファリハ氏はサウジ単独での減産は行わない意向を表明した一方、カチク氏は 情勢不安を理由に減産が免除されているナイジェリアが協調減産に参加するかどうかを示 唆するのは時期尚早との見解を示したという。

ドル/円 NY終値 113.68/113.69 JPY22H=

始値 113.76 JPY=

高値 114.03

安値 113.46

ユーロ/ドル NY終値 1.1366/1.1367 EUR22H=

始値 1.1279 EUR=

高値 1.1387

安値 1.1270

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 100*16.50 3.3476% US30YT=RR

前営業日終値 101*01.00 3.3200%

10年債(指標銘柄) 17時05分 100*17.50 3.0608% US10YT=RR

前営業日終値 100*18.50 3.0570%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*01.00 2.8682% US5YT=RR

前営業日終値 99*30.88 2.8830%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*28.13 2.8127% US2YT=RR

前営業日終値 99*27.00 2.8310%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 25366.43 +617.70 +2.50 .DJI

前営業日終値 24748.73

ナスダック総合 7291.59 +208.89 +2.95 .IXIC

前営業日終値 7082.70

S&P総合500種 2743.78 +61.61 +2.30 .SPX

前営業日終値 2682.17

COMEX金 12月限 1223.6 +10.2 GCv1<0#GC:>

前営業日終値 1213.4

COMEX銀 12月限 1432.5 +24.1 SIv1<0#SI:>

前営業日終値 1408.4

北海ブレント 1月限 58.76 ‐1.45 LCOc1<0#LCO:>

前営業日終値 60.21

米WTI先物 1月限 50.29 ‐1.27 CLc1<0#CL:>

前営業日終値 51.56

CRB商品指数 181.2213 +1.2999 .TRCCRB

前営業日終値 179.9214

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