December 19, 2018 / 10:43 PM / a month ago

NY市場サマリー(19日)

[19日 ロイター] - <為替> ドルがほぼ全面安の展開。ただ、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見通しが予想ほどハト派的でなかったことから、ドルはこの日の安値からは戻している。

FRBは19日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.25─2.50%に引き上げ。ただ、2019年の利上げ回数見通しは2回とし、9月に示した前回見通しの3回から引き下げた。

ドルは対円で7週間ぶり、対ユーロでは約1週間ぶりの安値をそれぞれ付けていたものの、FRBの決定を受け、下げ幅を縮小した。

FRBはFOMC声明で、米経済と労働市場が引き続き堅調に推移しているとした上で、「いくらかのさらなる段階的な」利上げが必要になるとし、前回の声明から文言を若干修正。フィッチ・レーティングスの首席エコノミストは「『いくらかの』という表現が加わったが、なお一段の段階的な利上げを継続するというコミットメントを得たことになる。多くの市場参加者は、段階的な利上げ継続の文言が全てなくなると想定していた」と述べた。

終盤の取引で、ドル/円JPY=は0.2%安の112.36円。

ユーロ/ドルEUR=は0.2%高の1.1382ドル。イタリアが2019年予算案を巡り、欧州委員会と合意に達したとのニュースはユーロへの追い風となった。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.2%安の96.940。

<債券> 国債利回りが低下し、約8カ月ぶりの低水準となった。

パウエルFRB議長はFOMC後の会見で、現在のバランスシート縮小戦略は重大な問題を引き起こしておらず、変更する理由は見当たらないと発言。これを受け株式が売られる一方、国債には買いが入ったという。

グッゲンハイム・パートナーズ(ロサンゼルス)のマイナード・グローバル最高投資責任者(CIO)は「バランスシートの縮小ペースは既定路線のままで現時点でのペース変更は選択肢にない、とのパウエル議長の発言が市場の失望を誘った」と指摘した。

10年債US10YT=RR利回りは一時2.75%と4月4日以来の水準に低下。10月9日には7年ぶり高水準となる3.261%を付けていた。2年債US2YT=RR利回りは声明発表前の約2.66%から2.62%と8月24日以来の水準に低下。2年・10年債の利回り格差US2US10=TWEBは当初の16ベーシスポイント(bp)から13bpに縮小した。

<株式> 大幅下落。FRBが来年の利上げ回数の見通しを引き下げたものの、市場が期待したほどハト派的ではないと受け止められた。

ダウ工業株30種.DJIは終値ベースで2017年11月以来の安値。ダウ輸送株20種.DJTは3.2%安。9月14日の最高値からほぼ21%下落し、弱気相場入りした。

S&P500.SPXは9月20日に付けた終値ベースでの最高値から14.5%下落。構成銘柄のうち298銘柄が52週高値を20%以上下回る水準となった。

FOMC声明発表後、相場は当初、上下に変動したが、パウエルFRB議長の会見を受けて下げが加速した。

市場関係者は、議長が会見で、バランスシートを「自動操縦」で縮小させる現在の方針の変更は想定していないと発言したことで、金融状況の一段の引き締まりが市場に及ぼす影響への懸念が高まったと指摘。来年の利上げ回数の見通しについても、成長が減速する中で利上げによるマイナスの影響への懸念を和らげるには不十分と受け止められた。

S&Pの主要セクターはいずれも下落。

テクノロジー大手5社「FAANG」銘柄も軒並み売られ、アマゾン・ドット・コム.AMZN.O、アップル(AAPL.O)、フェイスブック(FB.O)は3%超下げた。

フェイスブックは7.3%安で、7月以来の大幅な下落率。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は同社が開示範囲を超えて他社とユーザー情報を共有していたと報じた。

フェデックス(FDX.N)は2019年度の業績見通し引き下げたことを嫌気して12.2%急落。10年ぶりの大幅安となった。

マイクロン・テクノロジー(MU.O)も7.9%安。12─2月の業績見通しがアナリスト予想を下回ったことを受け、半導体業界を巡る懸念が強まった。

<金先物> FRBによる金融政策決定を午後に控えて様子見ムードが広がる中、3日続伸。中心限月2月物の清算値は前日比2.80ドル(0.22%)高の1オンス=1256.40ドル。

この日の外国為替市場では、未明ごろからドルが対ユーロでじりじりと軟化していたが、朝方に一段とドル安が進行したことを受け、金塊は割安感を追い風に10ドル近く上昇。午後にFRBが公表するFOMC声明が、世界的な景気減速の兆候などを背景に弱めのトーンになるのではないかとの見方も金利を生まない資産である金塊買いを後押しした。ただ、午前中に一時1262.20ドルの高値を付けた後は持ち高調整の売りに押され、上げ幅の一部を縮小した。

清算値確定後に公表されたFOMC声明と経済・金利見通しでは、FRBは来年の利上げ想定回数を下方修正する一方、金融引き締め路線を堅持。このため、よりハト派的な内容になると見込んでいた向きが売りを出し、午後2時40分時点では5.60ドル安の1248.00ドルとマイナス圏に転落した。

<米原油先物> 米石油製品の在庫減少などを好感した買いや値頃感による買い戻しなどが入り、4営業日ぶりに反発。米国産標準油種WTIの中心限月1月物の清算値は前日比0.96ドル(2.08%)高の1バレル=47.20ドル。2月物の清算値は1.57ドル高の48.17ドル。

米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した14日までの1週間の米原油在庫は前週比50万バレル減。ロイターがまとめた市場予想の240万バレル減を下回ったもの の、取り崩しは3週連続となった。ディスティレート(留出油)在庫は420万バ レル減と、事前予想の60万バレル増に反して大幅に減少。石油製品などに対する旺盛な 需要動向が好感され、買いが優勢となった。

また、外国為替市場ではドル安・ユーロ高が進行し、ドル建てで取引される原油には割安感に伴う買いが入ったほか、前日に清算値ベースで約1年4カ月ぶりの安値を付けていた反動から、この日は安値拾いによる買いも入りやすかった。

ただ、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国は今月初めに日量120万バレルの産油量削減で合意したものの、実際に減産に踏み切るのは来年1月からで、米国、サウジアラビア、ロシアの主要産油国で引き続き増産傾向が見られることから、上値は抑えられた。

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