January 2, 2019 / 11:15 PM / 3 months ago

NY市場サマリー(2日)

[2日 ロイター] - <為替> 年明け2日のニューヨーク外為市場では、ドルがユーロやポンドに対し上昇。ただ、世界経済減速や不安定な株式相場をめぐる懸念がくすぶる中、対円では下落した。

スペイン、フランス、イタリア、ドイツの製造業指標が軒並み低調となる中、ユーロ/ドルEUR=は1.1%下落。1日としては約6カ月ぶりの大幅な下げを記録する勢い。

ポンド/ドルGBP=も1.2%安。昨年12月の英製造業購買担当者景気指数(PMI)は6カ月ぶりの高水準となったものの、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉を巡る懸念を相殺するには至らなかった。

財新/マークイットが発表した12月の中国製造業PMIも49.7と、1年7カ月ぶりに節目の50を下回った。国内外からの受注が引き続き低迷した。

クレディ・アグリコルの為替ストラテジスト、エリック・ビロリア氏は「中国発の指標が世界の景気減速を巡る懸念を誘い、リスクオフのムードによって、円はアウトパフォームした」と述べた。

ドル/円JPY=は0.36%安。

米連邦政府機関の閉鎖への懸念も、円に対する逃避需要押し上げに寄与した。政府機関閉鎖につながったメキシコ国境の壁建設予算を巡る膠着打開に向け、トランプ大統領はこの日、議会指導部と協議を行っている。

米10年債利回りが11カ月ぶりの水準に沈んだことも、円を支援した。

豪ドルAUD=は対米ドルで0.8%安。オーストラリアはコモディティ(商品)輸出で中国への依存が大きい。

<債券> 長短国債の利回り格差が縮小した。原油高でより短期の債券利回りが上昇する一方、世界成長減速への懸念から10年債利回りが11カ月ぶりの水準に低下した。

アジアや欧州の指標が弱く、米政府機関の一部閉鎖が続いていることを受け、安全資産とされるより長期の米国債やドイツ国債などの需要が高まった。

2年物と10年物の利回り格差US2US10=TWEBは15.2ベーシスポイント(bp)に縮小した。

原油相場を背景に、2年債利回りUS2YT=RRは直近で約0.5bp上昇して2.504%。

10年債利回りUS10YT=RRは3bp低下し直近で2.66%と、主要な節目となる2.64%に近づいた。

ドイツの10年債利回りDE10YT=RRも8.4bp下がって直近で0.16%。

米株式相場の上昇を追い風に、この日の原油相場は値動きが荒い中、4%程度上昇した。

財新/マークイットが発表した、昨年12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.7と、1年7カ月ぶりに節目の50を下回った。

ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略部門幹部は「原油相場の反発に伴い、短期債利回りが押し上げられつつある」と指摘。「長期債利回りは、減速や中国発の(経済)ニュース、米政府機関閉鎖を巡り継続中の協議といった、より幅広い材料に主に反応している」と話した。

<株式> 軟調な滑り出しから切り返し、主要3株価指数はプラス圏で引けた。世界的な景気鈍化への懸念が重しとなったが、押し目買いが優勢となった。

ただ引け後には米アップル(AAPL.O)が売上高予想の下方修正を発表。引け後の取引で同社株は8%安となり、S&P株価先物ESv1は0.5%安となっている。

市場では年明けに投資資金が回帰する「1月効果」を期待する声が出ている。イベントシェアーズの最高投資責任者ベン・フィリップス氏は「方向感は乏しいが、来週にも1月効果があるとみている。足元(の株式市場)はセンチメントが主導しており、ファンダメンタルズより勝っているようだ」との見方を示した。

財新/マークイットが2日発表した12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が1年7カ月ぶりに節目の50を下回ったことを受け、株価は序盤、下落していた。

エネルギー株.SPNYが上げを主導。原油価格の上昇が追い風となった。

一方、ヘルスケア株.SPXHCやディフェンシブセクターの不動産株.SPLRCR、公益株.SPLRCU、主要消費財株.SPLRCSなどが下落した。

11業種のうち値上がりは7業種。

バークレイズが時価総額の大きい米銀株が今年上昇しS&P総合500種指数をアウトパフォームする可能性あるとの見方を示したことを受け、銀行株が買われた。

個別銘柄では、米電気自動車(EV)メーカー大手テスラ(TSLA.O)が6.8%安。第4・四半期の「モデル3」の販売台数が市場予想を下回ったほか、EV購入者を対象とする税控除額の減額に対応するため、米国で販売する全ての自動車で値下げを実施すると発表した。

米ゼネラル・エレクトリック(GE)(GE.N)は商いを伴って6.3%高。2018年に50%超の下げとなったため、押し目買いが入っているという。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.10対1の比率で上回った。ナスダックでも2.42対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は約78億株。直近20営業日の平均は91億8000万株。

<金先物> 世界経済の減速懸念を背景とした海外株安などを手掛かりに買いが入り、小反発した。2月物の清算値は前営業日比2.80ドル(0.22%)高の1オンス=1284.10ドルと、中心限月としては2018年6月中旬以来約6カ月半ぶりの高値を更新した。英調査会社マークイットと中国メディア財新はこの日、18年12月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)が49.7となり、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を下回ったと発表した。中国国家統計局が18年12月31日に発表した同指数も悪化を示していたことから、この日は中国経済の冷え込みを懸念して、アジア、欧州の株価が下落。金塊は安全資産としての側面に加え、外国為替市場でのドル安・ユーロ高を受けた割安感にも支えられ、この日早朝に一時1291.00ドルの高値を付けた。しかしその後は、売り優勢で始まった米国株が昼ごろにかけ、前営業日終値を挟んでもみ合う展開となったほか、ドル安・ユーロ高の流れも反転。このため、金塊相場の頭は次第に重くなり、上げ幅を大きく縮小した。

金塊現物相場は午後1時34分現在、2.385ドル高の1281.380ドル。

<米原油先物> 年明け2日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米株式相場が下げ幅を縮小する中で原油にも買い戻しが入り、3営業日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物の清算値は前営業日比1.13ドル(2.49%)高の1バレル=46.54ドル。3月物は1.14ドル高の46.86ドル。中国国家統計局が12月31日に発表した同月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は前月から低下し、景気拡大・縮小を判断する節目の50を2年5カ月ぶりに割り込んだ。さらに、英調査会社マークイットと中国メディア財新がこの日発表した同指数も低調だった。世界的な景気減速懸念や米政府機関の一部閉鎖問題などが重しとなり、この日の米株価は寄り付きから大幅反落。ただ、トランプ米大統領が貿易協議で合意すれば株価も回復すると発言したことを受けて、米中間の「貿易戦争」解消に向けた期待が高まったことから、米株価は下げ幅を縮小。これを受けて、株式と並んでリスク資産とされる原油にも買い戻しが入った。

また、ブルームバーグ通信は、サウジアラビアの2018年12月の原油輸出量が減少していたと報道。今月から実施される石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産への期待が広がったことも相場を押し上げた。

ただ、世界経済やエネルギー需要の先行きに警戒感が広がっていることに加え、ロシアや米国の産油量が記録的な高水準にとどまっていることから、上値は重かった。

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