March 1, 2019 / 10:49 PM / 3 months ago

NY市場サマリー(1日)

[1日 ロイター] - <為替> ドルが上昇し、対円で10週間ぶり高値を付けた。この日発表された一連の米指標は低調な内容となったものの、米中通商合意への期待からリスク選好の動きが強まった。

BMOキャピタル・マーケッツの欧州為替戦略主任、スティーブン・ギャロ氏は、主要10通貨の動きから、米中通商合意への期待が一段と広がっている兆候が見られると指摘。同時に「ドル押し上げの主因は円安」と指摘した。

終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.4%高の96.307と、2週間ぶりに大幅な上昇率を記録した。

前日発表された2018年第4・四半期の実質国内総生産(GDP)(季節調整済み)が年率換算で前期比2.6%増と、予想の2.3%増を上回ったことは引き続き材料視された。[nL3N20N5P1]

ドル/円JPY=は0.5%高の111.93円。一時、10週間ぶり高値を付けた。

ポンド/ドルGBP=は0.5%安の1.3193ドル。約3週間ぶりの大幅な下げ率を記録した。

ユーロ/ドルEUR=は0.1%安の1.1356ドル。同日発表された2月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比1.5%上昇と、前月の1.4%上昇を上回り、市場予想と一致した。[nL3N20O3JG]

この日発表された米指標では、2月のISM製造業景気指数が54.2に低下し、16年11月以来の低水準となった。予想の55.5も下回った。[nL3N20O4MT]

2月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値も速報値から下方修正され、予想に届かず。[nL3N20O4PG]1月の個人所得は前月比0.1%減と、15年11月以来のマイナス。昨年12月の消費支出も09年9月以来の大幅な落ち込みとなった。[nL3N20O4VB]

<債券> 国債利回りが上昇した。米中通商合意に対する期待から安全資産としての米国債への需要が減退したことが背景。一連の米経済指標が軟調だったものの、政府機関の一部閉鎖の影響で遅れて発表されたものもあり、市場の反応は鈍かった。

トランプ米大統領は2月24日、米中通商協議で「大きな進展」があったとし、3月1日に予定されていた中国製品に対する関税の引き上げを延期すると表明。[nL3N20J12W]これに続き、米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は2月28日、中国との協議は前週の目覚しい進展を受け順調に進捗しているとの見方を示し、米国は中国との歴史的な通商合意に向け前進していると述べていた。[nL3N20N6PI]

こうした中、この日は米中通商協議の進展への期待からリスク選好度が上昇し、資金が米国債などの安全資産から株式市場に流れた。

トランプ大統領は2月27日から2日間の日程でベトナムの首都ハノイで北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談を行ったが、北朝鮮が求めた制裁の全面解除は受け入れられないとして、合意は見送った。[nL3N20N2VP]

レイモンド・ジェームズの市場ストラテジスト、エリス・ファイファー氏は「米朝首脳会談が物別れに終わったものの、安全資産への資金の逃避がそれほど大きく膨らまなかったことに意外感を覚える」とし、「市場はこの件についてはあまり重要視せず、むしろ米中通商合意に焦点を当てている」と述べた。

朝方発表された一連の米経済指標では、米供給管理協会(ISM)の2月の製造業景気指数は前月から2.4ポイント低下の54.2と、2016年11月以来の低水準となったほか、商務省発表の1月の個人所得が前月比0.1%減と、15年11月以来3年2カ月ぶりのマイナスとなった。[nL3N20O4MT][nL3N20O4VB]

ファイファー氏は個人所得統計について、政府機関の一部閉鎖により発表が遅れたため、市場への影響は限定されたと指摘。「現在発表されている経済指標の多くは、発表が遅延したこと、この先大幅な改定があると予想されていることで、市場の反応は鈍くなっている」と述べた。

10年債US10YT=RR利回りは4.4ベーシスポイント(bp)上昇の2.755%と、約1カ月ぶりの高水準を付けた。2年債US2YT=RR利回りは4.5bp上昇の2.557%、30年債US30YT=RR利回りは4.2bp上昇の3.126%と、短期債と長期債の双方で利回りの上昇が見られた。

<株式> ダウ平均株価.DJIとS&P総合500種指数.SPXが4日ぶりに反発。米中通商協議への期待感が買いを後押しした。一方、米中の製造業統計はさえず、相場の足を引っ張った。

ハイテク株の多いナスダック総合指数.IXICは10週連続で上昇し、1999年終盤以降で最長を記録した。

ブルームバーグは28日、米中首脳が最終的な通商合意締結に向け早ければ3月中旬にも会談する可能性があると報じた。

経済指標では、1月の米個人所得が前月比0.1%減と3年ぶりのマイナスとなったほか、2月のISM製造業景気指数は約2年ぶりの水準に低下した。[nL3N20O4VB][nL3N20O4MT]

LPLフィナンシャル(ノースカロライナ州)のシニア市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「米中協議を巡る期待が軟調な経済指標以上に材料視された」とし、米中が通商協議で妥結できれば世界経済の見通しも改善が期待できると述べた。

S&P総合500種指数は昨年11月8日以降、初めて節目とされる2800ポイントを上回って引けた。指数は年初来で約12%上昇している。

個別銘柄ではスポーツシューズ小売大手のフット・ロッカー(FL.N)が一時約14%急伸。第4・四半期決算は既存店売上高が9.7%増と、市場予想の4.57%増を上回った。3四半期連続で増加し、少なくとも過去9四半期で最大の伸びを記録した。終値では約6%高。[nL3N20O4LZ]

カジュアル衣料チェーン大手のギャップ(GPS.N)は16%急騰。「オールド・ネイビー」部門の分離上場と「ギャップ」部門約230店舗の閉鎖計画を好感した。[nL3N20O4BS]

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.79対1の比率で上回った。ナスダックでも1.86対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は79億5000万株。直近20営業日の平均は72億7000万株。

<金先物> 世界的な株高を背景に安全資産とされる金の需要は減退し、5日続落した。4月物の清算値は前日比16.90ドル(1.28%)安の1オンス=1299.20ドルと、中心限月ベースで1月25日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。

米通商代表部(USTR)が前日、3月1日に設定されていた米中両国による貿易協議の期限を延長すると正式に発表したことを受け、交渉の先行きに楽観的な見方が広がる中、この日は欧州やアジアの主要株価がほぼ全面高。また、米商務省が朝方に発表した2018年12月の個人消費支出(PCE)物価指数が前年同月比1.7%上昇と1年2カ月ぶりの低い伸びとなり、市場予想の1.9%上昇も下回ったことから、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ停止観測が一段と強まり、米株相場も寄り付きから上昇。このため、安全資産とされる金の魅力は低下し、金相場は前日夜から売り圧力にさらされた。

また、外国為替市場でドルがユーロに対して午前中ごろから強含みに転じ、ドル建てで取引される金の割安感が薄れたことも相場を下押しする要因となった。

<米原油先物> 米製造業関連指標の悪化を受けてエネルギー需要の減退懸念が広がる中、4日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月4月物の清算値は前日比1.42ドル(2.48%)安の1バレル=55.80ドル。週間では2.55%安となった。5月物の清算値は1.42ドル安の56.19ドル。

朝方は売り買いが交錯し、前日清算値を挟んでもみ合い商状となっていた。ロイターの調査によると、2月のOPEC産油量は4年ぶりの低水準。OPEC加盟国による需給均衡に向けた協調減産の動きが好感され、相場の下値も限定的だった。

しかし、米サプライ管理協会(ISM)による2月の米製造業景況指数の発表をきっかけに売りが活発化。同指数は54.2と前月の56.6から低下し、2016年11月以来の低水準に悪化。市場予想(ロイター調べ)の55.5も下回った。このため、米製造業の先行きに警戒感が広がり、エネルギー需要が鈍化するのではないかとの懸念が台頭。この指標発表を契機に利益確定の売りも誘発され、相場は一時55.57ドルまで下落した。

一方、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが1日午後に公表した同日までの1週間の石油掘削リグ稼働数は、前週比10基減の843基と2週連続で減少したが、相場の反応は乏しかった。

ドル/円 NY終値 111.90/111.93 JPY22H=

始値 111.82 JPY=

高値 112.07

安値 111.65

ユーロ/ドル NY終値 1.1374/1.1379 EUR22H=

始値 1.1383 EUR=

高値 1.1408

安値 1.1355

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 97*17.00 3.1275% US30YT=RR

前営業日終値 98*11.50 3.0840%

10年債(指標銘柄) 17時05分 98*27.00 2.7585% US10YT=RR

前営業日終値 99*08.00 2.7110%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*04.25 2.5612% US5YT=RR

前営業日終値 99*12.00 2.5090%

2年債(指標銘柄) 17時00分 99*28.50 2.5567% US2YT=RR

前営業日終値 99*31.25 2.5120%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 26026.32 +110.32 +0.43 .DJI

前営業日終値 25916.00

ナスダック総合 7595.35 +62.82 +0.83 .IXIC

前営業日終値 7532.53

S&P総合500種 2803.69 +19.20 +0.69 .SPX

前営業日終値 2784.49

COMEX金 4月限 1299.2 ‐16.9 GCv1<0#GC:>

前営業日終値 1316.1

COMEX銀 5月限 1525.6 ‐37.8 SIv1<0#SI:>

前営業日終値 1563.4

北海ブレント 5月限 65.07 ‐1.24 LCOc1<0#LCO:>

前営業日終値 66.31

米WTI先物 4月限 55.80 ‐1.42 CLc1<0#CL:>

前営業日終値 57.22

CRB商品指数 181.4955 ‐1.2500 .TRCCRB

前営業日終値 182.7455

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