April 26, 2019 / 10:18 PM / 3 months ago

NY市場サマリー(26日)

[26日 ロイター] - <為替> ドル指数が4日ぶりに反落した。第1・四半期の米国内総生産(GDP)成長率は堅調だったが、インフレ指数の伸び鈍化が嫌気された。

米商務省が26日発表した第1・四半期の実質国内総生産(GDP)の速報値(季節調整済み)は年率換算で前期比3.2%増と、前期の2.2%増から加速し、市場予想の2.0%増を大幅に上回った。貿易赤字が縮小したほか、在庫が急速に積み上がり、GDPを押し上げた。[nL3N2283GN]

ただ、米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安とする変動の大きい食品とエネルギーを除くコア個人消費支出(PCE)価格指数が1.3%上昇と、前四半期の1.8%から鈍化したことがドルの重しとなった。

ウェスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズ(ワシントン)のシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「全体的に見て、第1・四半期の米成長率は際立っていた。しかし、インフレ指数の軟化が利益確定売りを誘発した」と指摘。「一段落すれば、焦点はドルの強気要因である米国の成長に戻るはずだ」と述べた。

ドル指数は0.2%安の98.009。取引序盤には1年11カ月ぶり高値を付けた。週間では0.7%高。

キャピタル・エコノミクスの米国担当シニアエコノミスト、マイケル・ピアース氏は「今週は第1・四半期GDPの伸び加速、3月の耐久財受注の急増、S&P500指数の過去最高値更新など米経済にとって明るいニュースが多かった」と指摘。「ただ、コアインフレの軟化など潜在的な弱さも示されており、FRBは来週も極めてハト派的な姿勢を維持するだろう」と述べた。

来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されている。

ユーロ/ドルは28日にスペインの総選挙を控える中、0.19%高の1.1151ドル。

英ポンドは0.19%高。週間では0.5%安となる見込み。停滞している欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉への懸念増大が重しとなった。[nL3N2283ZM]

<債券> 国債利回りが低下した。第1・四半期の国内総生産(GDP)成長率が堅調だったものの、インフレ指標が弱く材料視された。

短期国債の利回りが大きく低下、2年債利回りは3.8ベーシス(bp)下がって2.292%。10年債利回りは2.5bp低下して2.509%。

第1・四半期の実質GDP速報値(季節調整済み)は年率換算で前期比3.2%増と、前期の2.2%増から加速し、市場予想の2.0%増を大幅に上回った。[nL3N2283GN]

ただ来週の連邦公開市場委員会(FOMC)は、GDP成長率の加速よりも弱い内需やインフレ動向に注目するとみられる。

民間最終消費が1.3%増と、13年第2・四半期以来の弱い伸びにとどまった。連邦準備理事会(FRB)が物価の目安とする変動の大きい食品とエネルギーを除くコア個人消費支出(PCE)価格指数の伸びは1.3%にとどまり、前期の1.8%から鈍化した。

CMEグループのFEDウオッチによると、現時点でトレーダーの41.4%が年内の25bp利下げを予想。据え置き予想は前日の41.8%から33.7%に減った。

第1・四半期GDPは貿易赤字が縮小したほか、在庫が急速に積み上がって押し上げられた。これらは一時的な要因で、今後傾向は変わる可能性がある。

シットフィクストインカムアドバイザーズのシニアポートフォリオマネジャーは、貿易と在庫積み上がりのGDP寄与度は1.7%に達し、貿易と在庫の押し上げ分を除いたGDP成長率は2.3%との見方を示した。

<株式> 上昇。S&P総合500種とナスダック総合はともに終値で過去最高値を更新した。朝方発表された第1・四半期の米国内総生産(GDP)が予想を上回る堅調な伸びとなったことや、底堅い企業決算が株価押し上げに寄与した。

前日引け後に低調な見通しを示したインテルが売られる一方で、好決算を発表したアマゾン・ドット・コムや最新映画の興行成績が好調だったウォルト・ディズニーの買いが膨らんだ。

主要株価3指数はほぼ終日、横ばいで推移していたものの、終盤の取引で盛り返した。S&Pとナスダックが終値で最高値を更新するのは今週2回目。また、S&Pの日中高値は、取引時間中の最高値にわずか1ポイントに迫る水準となった。週間では、ダウが0.06%下落、S&Pは1.2%上昇、ナスダックは1.86%上昇した。

チェリー・レーン・インベストメンツのパートナー、リック・メクラー氏は、米GDP統計は相場へのプラス材料になったと指摘。「最高値更新への期待から買いに勢いがあった。楽観的な見方は続いている」と述べた。

第1・四半期の米実質GDP速報値(季節調整済み)は年率換算で前期比3.2%増と、前期の2.2%増から加速し、市場予想の2.0%増を大幅に上回った。[nL3N2283GN]

パフォーマンス・トラスト・キャピタル・パートナーズのトレーディング責任者、ブライアン・バトル氏は、企業決算は強弱まちまちとなっているものの、全般的には明るい内容と指摘。「市場の焦点は企業決算から来週(30日─5月1日)の米連邦公開市場委員会(FOMC)にシフトしている」と述べた。

上昇が目立ったのはS&P一般消費財で、0.9%高で終了。アマゾンが2.5%上昇し、全体を押し上げた。前日引け後に発表した第1・四半期決算で、利益が倍増超となり、市場予想を上回ったことが好感された。[nL3N22757H]

フォード・モーターも10.7%急伸。前日発表した第1・四半期決算は、主力の米市場でピックアップトラックが引き続き好調だったことで、利益が予想を上回った。[nL3N227569]

ディズニーは1.95%高。最新作スーパーヒーロー映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」の公開初日の興行収入が過去最高となったことが材料視された。[nL3N22606L]

一方、S&P情報技術は0.4%下落。インテルが8.99%安となり、下げを主導。インテルの第1・四半期決算は、中国の需要が予想より軟調だったことが響き、データセンター向けの売上高が市場予想を下回った。通年の売上高見通しも引き下げた。[nL3N2275BU]

S&Pエネルギーも1.2%安で終了。トランプ米大統領が石油輸出国機構(OPEC)にガソリン価格抑制に向け増産を行うよう再び圧力を掛けたことを受け、原油先物が3%下落したことが背景。[nL3N2284I4]

四半期利益が予想を下回った石油大手エクソンモービルは2%下落した。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.16対1の比率で上回った。ナスダックでも2.11対1の比率で値上がり銘柄数が多かった。

出来高は64億5000万株。過去20営業日の平均は66億4000万株。

<金先物> 米国内総生産(GDP)統計を受けて対ユーロでドル安が進んだことを背景に買われ、3日続伸した。中心限月6月物の清算値は、前日比9.10ドル(0.71%)高の1オンス=1288.80ドル。

米商務省が朝方発表した2019年1〜3月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年換算で前期比3.2%増と、市場予想(ロイター通信調べ)の2.0%増を大幅に上回った。しかし、GDP統計では米経済を支える個人消費や設備投資が振るわず、景気の先行きに慎重な見方が広がった上、個人消費支出(PCE)物価指数のコアが前期から大幅鈍化した。このため、GDP発表直後は対ユーロでドルがいったん買われたものの、その後は売り戻されてドル安が進んだことから、発表直後は下げたドル建てで取引される金相場も割安感から徐々に値を上げる展開となった。

<米原油先物> トランプ米大統領が石油輸出国機構(OPEC)に原油価格の引き下げを要請したとの報などを嫌気し、大幅続落した。下落は3日連続。米国産標準油種WTI6月物の清算値は前日比1.91ドル(2.93%)安の1バレル=63.30ドルと、中心限月ベースでは4月5日以来3週間ぶりの安値となった。7月物の清算値は1.90ドル安の63.38ドル。

ロイターによると、トランプ大統領はこの日朝方、OPEC側に電話をかけ、原油価格を引き下げるよう伝えたことを明らかにした。トランプ氏はこれまでも数回にわたりツイッター投稿で、OPECに対して価格を抑制するため、増産を呼び掛けている。市場ではこうした米大統領による直接の要求は一定の影響があるとの見方も根強く、売り圧力がかかった。また、最近の上昇基調を受けて利益確定の売りも出やすく、相場は午前中に一時62.28ドルまで下落した。

米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが午後に公表した統計によると、26日までの1週間の国内石油掘削リグ稼働数は前週比20基減の805基。リグ稼働数の減少幅は前週(8基減)から拡大したものの、市場の反応は限定的だった。週末要因から取引終盤は出来高も細り、清算値はこの日の安値圏にとどまった。

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