June 7, 2019 / 9:34 PM / 2 months ago

NY市場サマリー(7日)

[7日 ロイター] - <為替> ドル指数.DXYが下落し、3月26日以来の安値を付けた。この日発表された5月の米雇用統計がさえない内容となり、米連邦準備理事会(FRB)が年内利下げに踏み切るとの見方が強まった。

労働省が7日に発表した5月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が7万5000人増加。ロイターがまとめたエコノミスト予想は18万5000人増だった。時間当たり平均賃金は前月比0.2%増。予想は0.3%増だった。3月と4月を合わせた雇用者数は従来から7万5000人分下方改定された。

BMOキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の外為戦略部門グローバル責任者、グレッグ・アンダーソン氏は「今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが検討されるのに十分なほど軟調だった」と指摘。「これまでは、統計の最も注目を集める部分が堅調でも中身を見ると軟調、またはその逆が多かったが、今回の雇用統計はすべてが軟調だった」と述べた。

ドル指数は週間で1.2%安となった。

CMEグループのフェドウォッチによると、この日の6月の利下げ確率は前日の16.7%から22.5%に上昇。7月も58.0%から69.1%に上昇した。

市場は年内に2─3回の利下げが実施されることを織り込んでいる。政策金利が12月まで据え置かれる確率はわずか1.3%となっている。

終盤のドル/円JPY=は0.23%安の108.16円。ユーロ/ドルEUR=は0.52%高の1.133ドル。米ドル/カナダドルCAD=は0.67%安の1.327カナダドル。

ポンド/ドルGBP=はドル安を背景に2週間ぶりの高値に浮上。週間では約1カ月ぶりの上昇となる見込み。

<債券> 国債利回りが低下。朝方発表された米雇用統計が予想を下回る内容となったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動く観測が高まる中、指標10年債利回りは2017年9月以来の低水準を付けた。

5月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が7万5000人増となった。市場予想の18万5000人増を大幅に下回るとともに、前月の22万4000人(下方改定)増から大きく鈍化した。

低調な雇用統計は米債買いを誘発。利下げ観測は高まり、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利下げを見込む向きも出てきた。

BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、サル・グアテリ氏は「FRBは、主要指標であっても単月の数字のみに反応することはない」としつつも、「貿易戦争の激化や労働コスト圧力の低下、すでに低水準にあるインフレを踏まえ、利下げを実施する可能性はある」と述べた。

終盤の取引で、10年債利回りUS10YT=RRは3.7bp低下の2.086%。雇用統計発表直後、17年9月以来の低水準となる2.053%を付ける場面もあった。

2年債利回りUS2YT=RRは3.2bp低下の1.849%。一時、1.775%を付け、17年12月に記録した低水準に迫った。

FRBが今後1年で複数回の利下げを実施するとの見方から、大半の限月で、イールドカーブのスティープ化が続いた。

2・10年債利回り格差US2US10=TWEBは23bp超と、約3bp拡大。5日には約31bpまで拡大し、7カ月ぶりの高水準となっていた。

<株式> 続伸し、ダウ平均株価.DJIは263ドル高で取引を終えた。朝方発表された米雇用統計がかなり弱い内容となったことを受け利下げ期待が膨らんだほか、移民と関税問題を巡る米、メキシコ両国の交渉にも楽観的な見方が広がった。

5月の雇用統計は、非農業部門雇用者数の伸びが7万5000人と市場予想の18万5000人を大幅に下回った。雇用統計を受け、市場では7月の利下げを含め年内3回の利下げ確率が織り込まれた。

オークブルック・インベストメンツ(イリノイ州)の共同最高投資責任者(CIO)、ピーター・ジャンコフスキス氏は、雇用統計が弱かったことで「FRBが景気の下支えに向け、遅きに失することなく一段とタイムリーに行動するのではないか」との期待が買いにつながったと説明した。

またクレセット・キャピタルマネジメント(シカゴ)のジャック・アブリン氏は「市場は低金利見通しと引き換えにさえない経済成長を受け入れようとしている。市場は低金利に依存しており、金利さえ低ければ低成長でも構わないと考えている」と述べた。

メキシコ問題を巡って、トランプ米大統領は、両国が移民問題や貿易を巡り合意する「十分な可能性」があるしつつも、合意に至らなければ、予定通り週明け10日に対メキシコ関税を発動すると言明した。

また米通商代表部(USTR)は7日、中国への制裁関税「第3弾」の本格的な税率引き上げ期日を今月15日とし、当初予定の1日から2週間留保すると正式に明らかにした。USTRはすでに同様の方針を先月31日に示しており、この日の官報であらためて確認した格好だ。

このところの貿易問題で売りを浴びているハイテク株.SPLRCTは2%高。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数).SOXは1.2%高。一方、ディフェンシブ銘柄の公益株.SPLRCUは0.8%安。

個別銘柄では植物由来の人工肉を手掛けるビヨンド・ミート(BYND.O)が過去最高値を更新。約40%高の138.65ドルで引けた。第1・四半期の売上高が3倍増となったほか、2019年の売上高が2倍超になるとの見通しを示したことが好感された。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.10対1の比率で上回った。ナスダックでは1.93対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は64億8000万株。直近20営業日の平均は70億4000万株。

<金先物> ドル安・ユーロ高の進行に伴う割安感などから買われ、8営業日続伸した。8月物の清算値は前日比3.40ドル(0.25%)高の1オンス=1346.10ドルと、中心限月ベースで2月20日以来約3カ月半ぶりの高値を付けた。週間では2.67%高だった。

米労働省がこの日発表した5月の米雇用統計によると、景気動向を示す非農業部門の就業者数は季節調整済みで前月比7万5000人増と、市場予想(ロイター調べ)の18万5000人増を大幅に下回り、好調の目安とされる20万人も割り込んだ。また物価上昇の先行指標として注目される平均時給も予想を若干下回った。これを受けて、外国為替市場ではドル安・ユーロ高が進行。ドル建てで取引される金塊は割安感から買いが入った。

また、この低調な指標を背景に米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が一段と強まったことも、金利を生まない資産である金相場の支援材料となった。ただ、米株相場が利下げ観測の高まりなどで大幅続伸したことから、安全資産とされる金には若干の売り圧力となり、上値は抑えられた。

<米原油先物> 石油輸出国機構(OPEC)主導による協調減産が延長されるとの期待などを背景に続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月7月物の清算値は前日比1.40ドル(2.66%)高の1バレル=53.99ドル。8月物の清算値は1.43ドル高の54.16ドル。

サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が7日、OPEC加盟・非加盟の産油国は現行の減産を継続すべきだと述べた上で、OPECは合意に近づいていると表明したとの報が流れた。これを受けて、OPEC加盟国とロシアなど非加盟国による日量120万バレルの減産合意が7月以降も延長されるとの期待が浮上。米国による経済制裁強化がイランとベネズエラの供給を引き続き抑制する中、世界的な需給不均衡への懸念が和らいだことから、買いが先行した。

また、外国為替市場では米雇用統計の発表をきっかけにドルが対ユーロで急落。ドル建てで取引される原油などの商品に割安感が生じたことも買いを後押しし、相場は昼ごろに一時54.32ドルまで上昇した。

原油相場は買い一巡後も高値圏を維持。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズがこの日午後に公表した統計によると、7日までの1週間の国内石油掘削リグ稼働数は前週比11基減の789基となり、週間ベースでは4月以来の大幅な減少となった。この統計を受け、米国内の供給過剰懸念が幾分後退したことも相場を下支えしたもようだ。

ドル/円 NY終値 108.18/108.21 JPY21H=

始値 108.54 JPY=

高値 108.55

安値 107.89

ユーロ/ドル NY終値 1.1331/1.1335 EUR21H=

始値 1.1261 EUR=

高値 1.1347

安値 1.1263

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 106*07.50 2.5749% US30YT=RR

前営業日終値 105*08.00 2.6210%

10年債(指標銘柄) 17時05分 102*19.00 2.0844% US10YT=RR

前営業日終値 102*08.00 2.1230%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*22.50 1.8513% US5YT=RR

前営業日終値 100*17.75 1.8830%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*16.88 1.8514% US2YT=RR

前営業日終値 100*15.13 1.8810%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 25983.94 +263.28 +1.02 .DJI

前営業日終値 25720.66

ナスダック総合 7742.10 +126.55 +1.66 .IXIC

前営業日終値 7615.55

S&P総合500種 2873.34 +29.85 +1.05 .SPX

前営業日終値 2843.49

COMEX金 8月限 1346.1 +3.4 GCv1<0#GC:>

前営業日終値 1342.7

COMEX銀 7月限 1503.1 +12.6 SIv1<0#SI:>

前営業日終値 1490.5

北海ブレント 8月限 63.29 +1.62 LCOc1<0#LCO:>

前営業日終値 61.67

米WTI先物 7月限 53.99 +1.40 CLc1<0#CL:>

前営業日終値 52.59

CRB商品指数 174.4162 +0.5480 .TRCCRB

前営業日終値 173.8682

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