July 3, 2019 / 10:06 PM / 2 months ago

NY市場サマリー(3日)

[3日 ロイター] -

<為替> ドル/円が1週間ぶりの安値を付けた。米債利回りの低下や米中通商協議を巡る楽観的な見方の後退が重しとなった。

翌日が米独立記念日で休場となるため、商いは限定的。この日発表された米経済指標はまちまちで、ドルの方向感は定まらなかった。

企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが発表した6月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数が10万20000人増と、ロイターがまとめたエコノミスト予想の14万人増を下回った。[nL4N2442VE]

キャピタル・エコノミクスの首席米国エコノミスト、ポール・アシュワース氏は、ADP統計を受け、経済の悪化が労働市場に広がっていると指摘。「米中通商協議が軌道に乗ったとしても、少なくとも現時点では、雇用の伸び鈍化を示す兆候は7月または9月の米利下げに十分だ。ただ50ベーシスポイント(bp)の利下げ予想は見当違いだろう」と述べた。

米労働省が3日公表した6月29日終了週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)も前週比8000件減の22万1000件と、市場予想の22万3000件を下回った。[nL4N2442US]

米供給管理協会(ISM)が3日発表した6月の非製造業総合指数(NMI)は55.1と、前月の56.9から低下。市場予想の55.9を下回り、2017年7月以来約2年ぶりの低水準に並んだ。[nL4N24436T]

午後の取引で、ドル/円JPY=は0.1%安の107.82円。一時107.54円と1週間ぶり安値を付けた。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは横ばいの96.765で推移。米10年債利回りUS10YT=RRが1.94%を下回り、2年半ぶりの低水準となったことを受け、ドル指数は下落する場面があった。

米連邦準備理事会(FRB)が今月の会合で利下げするとの期待感が高まっている。市場が織り込む次回会合での25bpの利下げ確率は70%超となっている。

ユーロ/ドルEUR=は1.1283ドルで変わらずだった。

<債券> 国債利回りが低下し、指標10年債利回りは2年半ぶりの低水準を更新した。ユーロ圏市場で大半の債券利回りが過去最低水準となったことに追随した。

4日が米独立記念日で休場となるため、この日は短縮取引となった。

欧州中央銀行(ECB)の次期総裁に指名されたラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事が、ドラギ総裁のハト派スタンスを維持するとの見方が広がる中、ユーロ圏債利回りは軒並み低下。アナリストの間からは、世界の債券利回りがさらに低下する余地があるとの観測が台頭していることが指摘された。

LBBWのキャピタル・マーケッツ販売主任のカール・ヒーリング氏は「米債は、ラガルド氏の下でハト派的な政策が継続するとの見通しを背景としたユーロ債の動向に追随した」と述べた。

トランプ米大統領が前日、ハト派とされるセントルイス地区連銀のクリストファー・ウォラー執行副総裁と欧州復興開発銀行(EBRD)米国理事のジュディ・シェルトン氏を米連邦準備理事会(FRB)理事に指名する意向を示したことも、金融緩和への期待につながった。[nL4N2434C3]

終盤の取引で、10年債利回りUS10YT=RRは2.4ベーシスポイント(bp)低下し1.953%。独10年債利回りDE10YT=RRが過去最低水準を更新したことを受け、一時2016年11月以来の低水準となる1.939%を付ける場面もあった。

30年債利回りUS30YT=RRも2.465%に低下し、16年10月以来の低水準を記録した。

米株式市場で、主要株価3指数が軒並み過去最高値を記録したことも、債券需要への重しとなった。

株価は好調に推移しているものの、この日発表された米指標は景気鈍化の兆候を示唆した。

企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが発表した6月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数が10万20000人増と、ロイターがまとめたエコノミスト予想の14万人増を下回った。[nL4N2442VE]

5月の貿易赤字は前月比8.4%増の555億ドルと、5カ月ぶりの高水準となり、第2・四半期に経済成長が急激に鈍化したことを改めてうかがわせた。[nL4N2442WQ]

米供給管理協会(ISM)が発表した6月の非製造業総合指数(NMI)は55.1と、前月の56.9から低下。市場予想の55.9を下回り、2017年7月以来約2年ぶりの低水準に並んだ。[nL4N24436T]

CMEグループのデータによると、金融市場はFRBが7月の会合で少なくとも25bpの利下げに踏み切るとの見方を完全に織り込んでいる。

<株式> 独立記念日の祝日を控えた短縮取引の中、主要指数がそれぞれ終値での過去最高値を記録した。景気鈍化の兆しが経済指標によって新たに示され、米連邦準備理事会(FRB)がよりハト派に傾くとの見方が強まった。

米商務省が3日発表した5月の貿易赤字は前月比8.4%増の555億ドルと、5カ月ぶりの高水準となった。また、5月の製造業新規受注は2カ月連続でマイナスとなり、製造業が弱含み続けたことを示した。[nL4N2442WQ][nL4N24432X]

グローバルト・インベストメンツのシニアポートフォリオマネジャー、トーマス・マーティン氏は「指標はまちまちで、ひどくはない。ただ、概して下向きだ」と指摘。「債券市場で利回りが過去最低を記録し続けている。それは景気が明らかに鈍化し、FRBに利下げが必要というメッセージで、株式市場としてはOKだと言っている」と述べた。

ディフェンシブ銘柄と見なされる公益株.SPLRCUや不動産株.SPLRCT、主要消費財株.SPLRCSが上昇率上位。国債利回りの低下を受け、配当利回りの高い株式の魅力が高まっている。

市場が織り込む7月の連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%の利下げ確率は29.7%で、前日の25%、1週間前の24%から上昇。0.25%利下げの可能性は完全に織り込まれている。

経済指標ではこの他、企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが発表した6月の全米雇用報告で、民間部門雇用者数が10万20000人増と、ロイターがまとめたエコノミスト予想の14万人増を下回った。[nL4N2442VE]

個別銘柄では、サイバーセキュリティー大手シマンテック(SYMC.O)が13.57%高。関係筋によると、半導体大手ブロードコム(AVGO.O)がシマンテック買収を巡り進んだ段階の協議を行っている。[nL4N244033]

電気自動車(EV)メーカーのテスラ(TSLA.O)は4.61%高。第2・四半期の納車台数が9万5200台と市場予想を大きく上回り、過去最高を記録したことを好感した。[nL4N243423]

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.64対1の比率で上回った。ナスダックも1.85対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は41億5000万株。直近20営業日の平均は68億9000万株。

<金先物> 米欧の利下げ観測の強まりなどを背景に続伸した。8月物の清算値は前日比12.90ドル(0.9%)高の1オンス=1420.90ドル。中心限月としては、2013年5月14日(1424.50ドル)以来、約6年2カ月ぶりの高値水準となった。

トランプ米大統領は2日、空席となっている連邦準備理事会(FRB)理事ポストに利下げを主張するエコノミストを指名する意向を表明。また、欧州中央銀行(ECB)の新総裁には、ハト派とみられるラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事が就任すると発表された。これを受け、2日の米欧金融・債券市場では長期金利の低下が一段と進み、金利を生まない資産である金塊への資金流入を後押し。金相場は2日夜に一時1441.00ドルまで上値を拡大した。

その後も3日朝にかけ、1430ドル近辺の高値圏を維持。午前に発表された雇用や非製造業関連の民間統計がさえない内容だったことも支援材料となった。ただ、翌4日に米独立記念日の休場を控え、昼ごろから値はほとんど動かなかった。

<米原油先物> 前日の急落の反動から買い戻しが入り、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値は前日比1.09ドル(1.9%)高の1バレル=57.34ドルだった。9月物は1.10ドル高の57.44ドルとなった。

前日の原油先物相場は、世界的なエネルギー需要の減退懸念や利益確定の売りなどを背景に5%近くの大幅反落。この日は急速に売られた反動から買い戻しの動きが優勢となった。また、米利下げ期待が強まる中で、米株価が9カ月ぶりに最高値を更新。株式と並びリスク資産とされる石油にも買いが入った。

一方、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズがこの日発表した3日までの1週間の国内石油掘削リグ稼働数は前週比5基減の788基となったことも相場を支えた。

ただ、相場は一時的に値を消す場面があった。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計では、原油在庫が前週比110万バレル減と、市場予想の300万バレル減よりも小幅な取り崩しとなった。これを受けて、需給引き締まり観測が後退して売り圧力が強まった。

ドル/円 NY終値 107.82/107.84 JPY21H=

始値 107.62 JPY=

高値 107.88

安値 107.62

ユーロ/ドル NY終値 1.1277/1.1279 EUR21H=

始値 1.1297 EUR=

高値 1.131

安値 1.1273

米東部時間

30年債(指標銘柄) 14時05分 108*16.50 2.4701% US30YT=RR

前営業日終値 107*22.00 2.5080%

10年債(指標銘柄) 14時05分 103*24.50 1.9532% US10YT=RR

前営業日終値 103*17.50 1.9770%

5年債(指標銘柄) 14時05分 100*02.00 1.7368% US5YT=RR

前営業日終値 100*00.25 1.7480%

2年債(指標銘柄) 13時57分 99*23.38 1.7636% US2YT=RR

前営業日終値 99*23.25 1.7650%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 26966.00 +179.32 +0.67 .DJI

前営業日終値 26786.68

ナスダック総合 8170.23 +61.14 +0.75 .IXIC

前営業日終値 8109.09

S&P総合500種 2995.82 +22.81 +0.77 .SPX

前営業日終値 2973.01

COMEX金 8月限 1420.9 +12.9 GCv1<0#GC:>

前営業日終値 1408.0

COMEX銀 7月限 1525.2 +9.8 SIv1<0#SI:>

前営業日終値 1515.4

北海ブレント 9月限 63.82 +1.42 LCOc1<0#LCO:>

前営業日終値 62.40

米WTI先物 8月限 57.34 +1.09 CLc1<0#CL:>

前営業日終値 56.25

CRB商品指数 180.4771 +2.6344 .TRCCRB

前営業日終値 177.8427

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