July 10, 2019 / 11:07 PM / 7 days ago

NY市場サマリー(10日)

[10日 ロイター] - <為替> ドルが全面安。ハト派的なトーンとなったパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言に反応した。

パウエル議長は下院金融サービス委員会で行った半期に一度の証言で、貿易摩擦を巡る懸念や世界経済減速への不安によって米経済見通しを巡る不透明感が増しているとし、FRBは「必要に応じ行動する」と言明。今月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが実施されるとの観測が強まった。[nL4N24B2T0]

パウエル議長の証言を受け、ドルは対円、ユーロでこの日の安値を付けた。

キャピタル・エコノミクスの首席米国エコノミスト、ポール・アッシュウォース氏は、米中通商協議の再開や6月の米雇用統計が底堅い内容となったこと受けて「FRBが9月まで利下げを見送ると予想していた」ものの、「パウエル議長の証言は、今月末に利下げに動くことを示唆した」と述べた。

午後に入り公表された6月18─19日のFOMC議事要旨も、パウエル議長の発言を支えた。多くのメンバーが、世界貿易などのリスクが見通しの重しとなり続ければ、目先の利下げが正当化されるとの見方を示していたことが明らかになった。[nL4N24B3FL]

アリアンツ・インベストメント・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、チャーリー・リプレー氏は、近く利下げが実施されるとの観測を支える内容だったと指摘。「一部金融当局者の間では『保険』としての利下げは理解しがたい考えかもしれないが、市場は景気拡大継続に利下げが必要というシグナルを発している」と述べた。

終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.4%安の97.097。

ドル/円JPY=は0.4%安の108.43円、ユーロ/ドルEUR=は0.4%高の1.1252ドル。

ドルは対スイスフランCHF=でも0.5%下落し、0.9892フラン。

<債券> 長短国債利回り差が拡大した。パウエル連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言や連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を受け、今月の利下げが想定以上に大きくなる可能性が意識された。

金利政策を巡る市場センチメントの代理的指標とされる2年債利回りUS2YT=RRが直近の取引で7.7ベーシスポイント(bp)下がって1.828%。利回りは短期国債が低下する一方、より長期の国債は上昇した。2・10年債の利回り差US2US10=TWEBは最大23.5bpで、1週間ぶりの高水準となった。

パウエル議長は下院金融サービス委員会で証言し、貿易摩擦や世界経済の減速による米景気拡大への影響に対処するため「必要に応じ行動する」と述べた。「基本シナリオ」に対する主要リスクとして、持続的に低水準にあるインフレ、他の主要国の経済減速、貿易摩擦を引き金とした企業による設備投資の減速を指摘した。[nL4N24B2T0]

先月18─19日に開いたFOMCの議事要旨では、多くのメンバーが世界貿易などのリスクが見通しの重しとなり続ければ、目先の利下げが正当化されるとの見方を示していたことが分かった。[nL4N24B3FL]

CMEグループのフェドウォッチによると、50bp利下げの予想確率が前日の3.3%から28.7%に上昇した。

バークレイズのグローバル物価連動リサーチ部門責任者、マイケル・ポンド氏は「パウエル議長が議会証言で『不確実性が継続する』と述べた点が注目され、7月のFOMCでの25bp利下げには、今後の経済指標ではなく不確実性のみで十分との見方が広がった」と話した。[nL4N24B2ZF]

<株式> 上昇。S&P500は一時、史上初の3000ポイント台に乗せた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長によるハト派的な発言を受けて、7月の利下げ期待が高まった。ダウ平均株価は取引時間中の最高値を更新。ハイテク株の多いナスダック総合指数は終値で最高値を更新した。

パウエル議長はこの日、下院金融サービス委員会で証言し、貿易摩擦や世界経済の減速による米景気拡大への影響に対処するため「必要に応じ行動する」と表明。今月末に開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)で約10年ぶりとなる利下げ実施へ下地を整えた。[nL4N24B2T0]

加えて、S&P500が3000ポイントの大台を突破したことも市場心理を押し上げたという。

チェリーレーン・インベストメンツ(ニュージャージー州)のリック・メクラー氏は「市場では全般的に『FRBに逆らうな』との信念が根強い。どのような理由であれ利下げされれば、株価は最高値を更新してもおかしくない」と指摘。「ただし相場はこれまでかなり上げているし、企業決算が引き続き堅調とならない限り、買い続ける投資家は少ないのではないか」と述べた。

6月18─19日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、多くのメンバーが、米経済のリスクが低下しなければ目先の利下げが必要となるとの見方を示していたことが分かった。議事要旨を受け株価は一時上げ幅を拡大した。

ネット通販大手アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)やマイクロソフト(MSFT.O)、アップル(AAPL.O)などの上げが相場を押し上げた。一方、金融株は軟調。金利低下は利ざやの圧迫材料と見なされる。

<金先物> 米早期利下げの可能性を示唆するパウエル米連邦準備理事会(FRB)の議会証言を受けて買いが入り、続伸した。中心限月8月物の清算値は前日比12.00ドル(0.86%)高の1オンス=1412.50ドル。

米国の中央銀行に当たるFRBのパウエル議長は10日、議会下院金融サービス委員会で証言し、「貿易摩擦をめぐる不透明感と世界経済の減速懸念が引き続き景気見通しの重しになっている」と警戒感を表明した。成長を維持するため、早ければ7月末の政策会合で利下げを決める可能性を改めて示唆した。このため、金利を生まない資産である金相場は買いが入った。

また、外国為替市場では、対ユーロでドル安が進行。ドル建てで取引される金塊などの商品の割安感につながり、金にとって追い風となった。

FRBは、金塊相場の引け後に年内の利下げを視野に入れる方針に転換した6月18、19両日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表。早ければ7月末の次回会合での引き下げを想定したことが明らかになった。これを受け、金塊相場は時間外取引でもやや上げ幅を拡大した。

<米原油先物> 原油在庫が大幅な取り崩しとなったことやメキシコ湾での原油生産停止を受けて、5営業日続伸した。米国産標準油種WTI8月物の清算値は前日比2.60ドル(4.50%)高の1バレル=60.43ドルと、中心限月ベースで5月22日以来約1カ月半ぶりの高値を付けた。9月物は2.58ドル高の60.52ドルだった。

米石油協会(API)が前日夕に発表した統計によると、最新週の原油在庫は前週比810万バレル減と、市場予想(ロイター通信拡大版調査)の310万バレル減を大幅に上回る取り崩し幅となった。さらに、米エネルギー情報局(EIA)が10日午前に発表した週報でも、原油在庫は950万バレル減となったことから米国内の供給過剰懸念が和らぎ、相場は前日夕からほぼ一本調子で上昇した。

また、暴風雨に見舞われる恐れから、大手石油企業がメキシコ湾の深海プラットフォームでの産油作業を停止し、一部従業員を避難させたとの報も支援材料。ドルが対ユーロで下落し、ドル建てで取引される原油に割安感が生じたことも相場の押し上げに寄与した。

ドル/円 NY終値 108.46/108.47 JPY21H=

始値 108.91 JPY=

高値 108.95

安値 108.36

ユーロ/ドル NY終値 1.1249/1.1253 EUR21H=

始値 1.1216 EUR=

高値 1.1263

安値 1.1213

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 106*08.00 2.5736% US30YT=RR

前営業日終値 107*04.50 2.5330%

10年債(指標銘柄) 17時05分 102*25.00 2.0613% US10YT=RR

前営業日終値 102*26.50 2.0560%

5年債(指標銘柄) 17時01分 99*20.25 1.8276% US5YT=RR

前営業日終値 99*13.75 1.8710%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*19.50 1.8277% US2YT=RR

前営業日終値 99*14.75 1.9050%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 26860.20 +76.71 +0.29 .DJI

前営業日終値 26783.49

ナスダック総合 8202.53 +60.80 +0.75 .IXIC

前営業日終値 8141.73

S&P総合500種 2993.07 +13.44 +0.45 .SPX

前営業日終値 2979.63

COMEX金 8月限 1412.5 +12.0 GCv1<0#GC:>

前営業日終値 1400.5

COMEX銀 9月限 1522.6 +7.9 SIv1<0#SI:>

前営業日終値 1514.7

北海ブレント 9月限 67.01 +2.85 LCOc1<0#LCO:>

前営業日終値 64.16

米WTI先物 8月限 60.43 +2.60 CLc1<0#CL:>

前営業日終値 57.83

CRB商品指数 184.1717 +3.4641 .TRCCRB

前営業日終値 180.7076

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