July 19, 2019 / 10:05 PM / 5 months ago

NY市場サマリー(19日)

[19日 ロイター] - <為替> ドルが値上がりした。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が前日に行ったハト派発言について、同連銀は次回会合に関するものでないと説明し、月内の50ベーシスポイント(bp)利下げ観測が後退した。[nT9N1XP01C]

ドル指数は0.39%高の97.168。前日は2週間ぶりの安値(96.648)を付けていた。

ウィリアムズ総裁は、金利がゼロ近辺にある場合でも低インフレに対応するため早期に刺激策を打つ必要があるとし、景気が悪化するまで待つべきではないという認識を示した[nL4N24J490]。

ドルは下落していたが、ニューヨーク連銀の説明を受けて持ち直した。

ウエスタンユニオン・ビジネス・ソリューションズのコーポレートヘッジングマネジャーは、「ウィリアムズ総裁が自身の発言は学術的な内容で、差し迫った政策変更に関するものでないと市場に認識させ、結果的にドルが控えめながらも持ち直した」と話した。

CMEグループのフェドウォッチによると、投資家が織り込む月内50ポイントの利下げ予想確率は24.5%と、前日に記録した60.2%から低くなった。

ユーロは対ドルで0.51%安の1.122ドル。対スイスフランで一時、2年ぶりの安値(1.102フラン)を付けた。

欧州中央銀行(ECB)が来週にも利下げに踏み切ると投資家が予想する確率が高まった。リフィニティブのアイコンによれば、金融市場が織り込む来週10bpの利下げ予想確率は55%程度、今週の早い段階では40%だった。

前出のウエスタンユニオンのマネジャーは、トレーダーらが年末までに3回以上の米利下げを想定、うち今月は25bpの利下げを完全に織り込んでいると指摘。仮にこうした確率が変われば、先物市場のポジション調整に伴ってドルが急上昇する可能性もあると予測した。

<債券> 米連邦準備理事会(FRB)が今月末の会合で50ベーシスポイント(bp)の大幅な利下げを決定するとの観測が後退したことを受け、国債利回りが上昇した。

FRBが30─31日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決定するのはほぼ確実視されているが、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、このところの政策担当者の発言などを踏まえると、今回の会合でFRBは50bpの利下げを決定する用意はできていないと報じた。

前日はクラリダFRB副議長とニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が米経済を支援するため迅速に行動すべきとの認識を表明。FOMCで共に投票権を持つ2人がこうした見解を示したことで、今回のFOMCでFRBは積極的な利下げに動くとの観測が高まり[nL4N24J4M3]、前日の短期金融市場では利下げ幅は25bpよりも50bpになる確率の方が高いとの観測が反映されていた。

ただその後、NY連銀がウィリアムズ総裁の見解は今月のFOMCに関するものではなかったと表明したことを受け、50bpの利下げ観測は後退。CMEグループのフェドウオッチによるとこの日の短期金融市場では、利下げ幅が25bpになる確率は76%、50bpになる確率は24%であることが示されている。

FRB当局者は月末のFOMCを前に、20日から情報発信を控えるブラックアウト期間に入る。DRWトレーディング(シカゴ)の市場ストラテジスト、ルー・ブライエン氏は「ブラックアウト期間入りを間近に控え、ウィリアムズ総裁は本当に7月会合について語っていたのだろうか」と述べた。

終盤の取引で10年債利回りは2.05%と、前日終盤の2.04%から上昇している。

この日はセントルイス地区連銀のブラード総裁が、FRBにとって年内の政策措置の選択肢が増えるため、25bpの利下げが望ましいと考えていると述べた。

<株式> 下落して取引を終えた。30─31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅が25ベーシスポイント(bp)にとどまる公算との報道を受けた。

S&P500は序盤に小幅高で推移していたが、米連邦準備理事会(FRB)の政策に関する米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道を受け、売りが優勢となった。報道によると、FRBに50bpの利下げを実施する用意はないが、世界的な経済成長の鈍化や通商面の不確実性を考慮すると、将来的には追加利下げの可能性があるという。

前日は、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言で大幅利下げへの期待感が高まったことを受け、米国株は上昇。ただ、ニューヨーク連銀は同日、ウィリアムズ総裁の発言はFRBの政策行動を示唆するものではないと説明した。[nL4N24J490]

CMEグループのフェドウオッチによると、金利先物市場が織り込む7月FOMCでの50bp利下げ確率はウィリアムズ総裁の発言を受け前日は71%に急上昇していたが、この日は22.5%まで低下した。

ブライト・トレーディングのマーケッツストラクチャー部門を率いるデニス・ディック氏は、きょうがオプション満期日だったことが報道に対する市場の反応を増幅させた可能性があると述べた。

今週はダウが0.64%安、S&Pが1.23%安、ナスダックが1.19%安となった。

取引序盤には、マイクロソフトの好決算がハイテク株の上昇につながった。ただ買いは一時的で、マイクロソフトの終値は0.1%高となったが、S&P情報技術は0.55%安だった。

ボーイングは4.5%高。737MAXの運航停止に伴う混乱の影響で、第2・四半期決算に49億ドルの税引き後特別損失を計上すると前日に発表したが、アナリストらは最悪の事態を懸念していた投資家に安堵感をもたらしたと指摘した。[nL4N24K38L]

鉄道事業会社カンザス・シティ・サザンは4.6%高。四半期利益が市場予想を上回った。ダウ輸送株20種は0.6%高。

一方、アメリカン・エキスプレス(アメックス)は2.8%安。顧客獲得に向けた特典プログラムの費用がかさみ、今年の事業費が増加すると発表した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.29対1の比率で上回った。ナスダックでも1.51対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は62億5000万株。直近20営業日の平均は65億9000万株。

<金先物> 利食い売りなどが出て、3日ぶりに反落した。中心限月8月物の清算値は前日比1.40ドル(0.10%)安の1オンス=1426.70ドル。

外国為替市場ではドル高・ユーロ安が進行。ドル建てで取引される金は割高感に圧迫された。また金相場は前日、約6年2カ月ぶりの高値を更新した反動から利益確定の売りも出やすかった。

ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が引き続き金利を生まない資産とされる金塊の下値を支え、下げ幅は限定的となった。

金塊現物相場は午後1時半現在、0.985ドル安の1425.915ドル。

<米原油先物> イランをめぐる地政学的リスクに対する警戒感が広がる中で買われ、5日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値は前日比0.33ドル(0.6%)高の1バレル=55.63ドルだった。9月物は0.34ドル高の55.76ドルとなった。

トランプ米大統領は18日、米海軍の強襲揚陸艦「ボクサー」がホルムズ海峡でイランの無人機を撃墜したと明らかにした。再三の警告を無視し、約900メートルにまで接近してきたために「自衛措置を取った」と説明した。さらに、イラン国営テレビは19日、同国精鋭部隊「革命防衛隊」がホルムズ海峡で英国の石油タンカーを拿捕(だほ)したと報じた。米国を含む諸外国とイランとの外交関係が一段と悪化するとの懸念が広がる中で原油を買う動きが広がった。

ただ、外国為替市場では、対ユーロでドル高が進行。ドル建てで取引される原油などの商品の割高感につながったことから原油が売られ、一時マイナス圏に沈む場面も見られた。国際エネルギー機関(IEA)ビロル事務局長が18日、2019年の世界の石油需要の伸びを引き下げたことで、エネルギー需要懸念も強まった。

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