July 24, 2020 / 9:14 PM / in 14 days

NY市場サマリー(24日)米株続落、ドルは下落

    [24日 ロイター] -    
    <為替> 安全通貨である円が上昇し、4カ月超ぶりの高値を付けた。一方、ドルは
売られ、約2年ぶりの安値を形成。新型コロナウイルス感染者の増加継続や米国の新型コ
ロナ対策法案の遅れ、米中間の緊張懸念などを背景に、リスク選好の動きが後退した。
    週間では、ドル指数の下げが約4カ月ぶりの大きさとなった。対ユーロの週間下落率
は3月末以降で最大となった。
    ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツのチーフ市場ストラテジスト、カール・シャ
モッタ氏は「新型コロナの感染第2波が全国的な経済活動の低下につながっており、回復
の可能性を抑制している」と指摘。「同時に世界の他の地域では比較的ポジティブな兆候
が見られる」と述べた。
    来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。
    米国で確認された新型コロナ感染者は400万人を突破。死者は14万3000人超
に上り、数千万人が失業した。
    米共和党のマコネル上院院内総務は23日、追加の新型コロナウイルス経済対策法案
を来週発表すると述べた。追加策では、現金の支給を拡充し、月末に失効する失業保険給
付の増額措置は制度の見直しを進めつつ一部継続するという。
    午後の取引で、ドルは対円で0.8%安の105.99円。一時105.
68円と3月中旬以来の安値を付けた。
    ドル指数は0.4%安の94.42。序盤には94.358と1年10カ月ぶ
りの安値を付けた。
    アナリストによると、米中間の緊張もドルの重しになっている。
    中国外務省は、24日午前に米国大使館に対し、四川省成都市にある総領事館の閉鎖
を通知したと発表した。米政府が今週、テキサス州ヒューストンの中国総領事館の閉鎖を
命じたことへの対抗措置となる。
    一方、ユーロは対ドルで1年10カ月ぶりの高値に浮上。終盤は0.4%
高の1.16415ドル。
    IHSマークイットが24日公表した7月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速
報値は50.0と、6カ月ぶりの高水準を付けた。ただ、全米で新型コロナウイルスの感
染件数が増える中で需要が抑制され、新規受注は低迷した。
    オフショア人民元は対ドルで0.07%安の7.0177元。
    
    NY外為市場:
    
    <債券> 米政府の追加新型コロナウイルス経済対策の協議の行方ほか、来週の米連
邦公開市場委員会(FOMC)が注目される中、国債相場は小動きに終始した。    
    終盤の取引で10年債利回りは0.5888%と、上昇幅は1ベーシス
ポイント(bp)未満にとどまった。   
    TDセキュリティーズ(ニューヨーク)のグローバル金利戦略部門責任者、プリヤ・
ミスラ氏は、10年債利回りは現在は3月以来のレンジの下限近辺にあるが、追加景気対
策の原資調達のために予想される国債増発を受け、一段と低下する可能性があるとの見方
を示した。
     トランプ政権と上院共和党指導部が策定作業をしている追加の新型コロナウイルス
経済対策では、現金の支給を拡充し、月末に失効する失業保険給付の増額措置は一部継続
することが判明。共和党のマコネル上院院内総務は、来週発表されるとの見通しを示した
。    
    来週は連邦準備理事会(FRB)が28─29日にFOMCを開く。エバーコアIS
Iのリサーチアナリスト、スタン・シップリー氏は、FRBの見通しは9月の次回FOM
Cでより明確になる可能性があるとの見方を示した。    
    財務省は今週、170億ドルの20年債と、140億ドルの10年物インフレ連動債
(TIPS)の入札を実施。来週は総額1410億ドルの2年債、5年債、7年債入札を
実施する。    
    2年債利回りは横ばいの0.1494%。2年債と10年債の利回り格差
は43.80bpと、前日終盤から約1.60bp拡大した。
        
    米金融・債券市場:
    
    <株式> 続落して取引を終えた。週末を控える中、軟調な企業決算や新型コロナウ
イルス感染者の急増、地政学的な不確実性などを背景に幅広く売りが出た。
    前日に続き、ハイテク株の下げが主要3株価指数の重しとなった。回路線幅7ナノ(
ナノは10億分の1)メートルの半導体技術の開発が予定より6カ月遅れていると発表し
たインテルが16.2%安と、下げを主導した。
    LPLフィナンシャルのシニア市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「週
末を控え不安感がある」と指摘。過去2カ月間でのナスダック総合やハイテク株の上昇は
驚くべきものだったとし、調整があってもおかしくはないと述べた。
    週間では3指数とも下落。S&P総合500種とダウ工業株30種は4週ぶりの下げ
、ナスダックは過去4週間で最大の下げとなった。
    S&Pは今週、2月の最高値を約5%下回る水準まで回復。足元では昨年末とほぼ同
水準となっている。一方、ナスダックは年初来で約15%上昇してる。
    デトリック氏は「7月のこれまでの上昇を考慮すると、来週の米連邦公開市場委員会
(FOMC)や相次ぐ企業決算、史上最悪となり得る国内総生産(GDP)発表を前に不
安感が広がるのも無理はない」と語った。
    来週30日にはアップル、アルファベット、アマゾンが
決算を発表するほか、米商務省が第2・四半期のGDP速報値を公表する。アナリストに
よると、第2・四半期のGDPは35%縮小が見込まれている。
    米国で確認された新型コロナ感染症による死者は23日に1000人超増加した。死
者が1000人を超えるのは3日連続。感染者数は累計で400万人を突破している。
    中国外務省は、24日午前に米国大使館に対し、四川省成都市にある総領事館の閉鎖
を通知したと発表した。米政府が今週、テキサス州ヒューストンの中国総領事館の閉鎖を
命じたことへの対抗措置となる。
    業種別では、S&P11セクターのうち、一般消費財以外が下落。情報技
術が下落率トップとなった。
    ヘルスケアは薬価引き下げを盛り込んだ大統領令の発令を控え、1.1%安
となった。
    第2・四半期決算では、S&P500構成銘柄のうち128社が発表を終え、そのう
ち80.5%が非常に慎重なアナリスト予想を上回った。
    個別銘柄では、米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(アメックス)<A
XP.N>が1.4%安。24日発表した第2・四半期決算は85%の減益となった。新型コ
ロナ感染抑制に向けた世界的なロックダウン(都市封鎖)がカード利用に響いた。[nL3N2
EV2TQ]
    一方、通信大手ベライゾン・コミュニケーションズは1.8%高。第2・四半
期決算(6月30日まで)で売上高と利益が予想を上回った。ロックダウン措置により、
在宅勤務などが急速に広がり、電話やインターネットサービスへの需要が高まった。[nL3
N2EV2V5]
    米複合企業ハネウェル・インターナショナルは2.8%下落。コスト削減が
寄与し、第2・四半期利益は予想を上回ったが、先行きの不透明感が警戒された。
    インテルの競合であるアドバンスト・マイクロ・デバイセズは16.5%高
となった。
    テスラは6.3%安と続落した。
    ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.92対1の比率
で上回った。ナスダックでは2.77対1で値下がり銘柄数が多かった。
    米取引所の合算出来高は95億7000万株。直近20営業日の平均は110億40
00万株。
    
    米国株式市場:
    
    <金先物> 米中対立激化への懸念などを背景に安全資産として買われ、6営業日続
伸した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比7.50ドル(0.40%)高
の1オンス=1897.50ドルと、中心限月ベースでの最高値を更新した。一時は19
04.60ドルと、2011年9月以来の1900ドル台に乗せた。週間では4.8%高
となった。
    中国政府は24日、米国政府に対して四川省成都にある総領事館の設立許可を取り消
し、活動を停止するよう求める通知を行ったと明らかにした。米国が「知的財産の保護」
を理由にテキサス州ヒューストンにある中国総領事館の閉鎖を要求したことに対する報復
措置。日米両国は香港問題などでも対立を深めており、関係がさらに悪化するとの警戒感
が台頭した。新型コロナウイルスの感染再拡大で、景気回復不安が強まる中、地政学的リ
スクが安全資産としての金の買い地合いを一段と強めた。
    外国為替市場で、ドル安・ユーロ高基調が継続していることも、ドル建てで取引され
る金の割安感につながり、買いを後押しした。
    金塊現物相場は午後1時31分現在、11.250ドル高の1900.210ドル。
 
        
    NY貴金属:
    
    <米原油先物> 米中対立を懸念した売りが台頭したものの、ドル安を追い風とした
買いが入り、3日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終
値に相当)は、前日比0.22ドル(0.54%)高の1バレル=41.29ドル。10
月物は0.24ドル高の41.45ドルだった。
    中国外務省は24日、米国政府に対して四川省成都にある総領事館の設立許可を取り
消し、活動を中止するよう通知したことを明らかにした。米国が21日、「知的財産の保
護」を理由にテキサス州にある中国総領事館の閉鎖を求めたことへの報復措置。両国は香
港問題などでも対立しており、一層の関係悪化が世界景気の低迷とエネルギー需要減退を
招きかねないとの思惑が相場の重しとなった。
    一方、米中間の緊張の高まりを受け、外国為替市場ではユーロなど対主要通貨でのド
ル売りが加速。これがドル建てで取引される原油などの商品の割安感となって買い戻しを
誘い、相場は午前から午後にかけて一進一退となった後、清算値確定直前に小幅プラス圏
に浮上した。 
        
    NYMEXエネルギー:
    
     ドル/円 NY終値    106.12/106.15                                         
                   始値           106.41                                         
                   高値           106.42                                         
                   安値           105.69                                         
 ユーロ/ドル NY終値    1.1654/1.1658                                         
                   始値           1.1582                                         
                   高値           1.1658                                         
                   安値           1.1584                                         
                                                                                 
                              米東部時間                                         
   30年債(指標銘柄)         17時05分   100*19.00    1.2261%             
                            前営業日終値   100*00.00    1.2500%                  
    10年債(指標銘柄)         17時05分   100*11.50    0.5872%             
                            前営業日終値   100*13.00    0.5820%                  
     5年債(指標銘柄)         17時05分    99*28.25    0.2740%            
                            前営業日終値    99*29.50    0.2660%                  
     2年債(指標銘柄)         17時05分    99*30.50    0.1494%            
                            前営業日終値    99*30.50    0.1490%                  
                                                                                 
                                   終値      前日比         %                  
       ダウ工業株30種         26469.89     -182.44      -0.68        
          前営業日終値         26652.33                                         
         ナスダック総合         10363.18      -98.24      -0.94         
          前営業日終値         10461.42                                         
     S&P総合500種          3215.63      -20.03      -0.62        
          前営業日終値          3235.66                                         
                                                                                 
    COMEX金 8月限           1897.5        +7.5                          
           前営業日終値           1890.0                                         
    COMEX銀 9月限           2285.0      ‐13.8                          
           前営業日終値          2298.8                                          
    北海ブレント 9月限            43.34       +0.03                            
           前営業日終値            43.31                                         
    米WTI先物 9月限            41.29       +0.22                          
           前営業日終値            41.07                                         
         CRB商品指数         143.0454     +0.1059                      
           前営業日終値         142.9395                                         
 
        

    
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