March 5, 2020 / 10:18 PM / a month ago

UPDATE 2-NY市場サマリー(5日)

 (米株リポートを追加しました。)
    [5日 ロイター] -    
    <為替> ドル指数が8週間ぶりの水準に低下。米連邦準備理事会(FRB)が3日
に新型コロナウイルスの感染拡大による米経済への影響を和らげるために緊急利下げを決
定したものの、市場で追加利下げが実施されるとの観測が出ていることが売り要因となっ
た。
    FRBは50ベーシスポイント(bp)の緊急利下げを実施したが、景気減速の深刻
化や長期化を懸念する金融市場の懸念払拭にはつながっておらず、この日の国債市場では
米10年債利回りが0.899%と過去最低水準を更新。外国為替市場では
ドルが圧迫された。
    主要6通貨に対するドル指数は一時96.608と、1月6日以来の低水準を
更新。終盤の取引では約0.8%安の96.639となっている。    
    短期金融市場ではFRBが今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で25bp、4月
までに50bpの追加利下げが実施されるとの観測が織り込まれている。    
    テンパス(ワシントン)のシニア外為トレーダー、フアン・ペレス氏は「今回の利下
げは緊急的なものだった。このため、FRBは再び同様の緊急利下げを実施するのか、ま
たは追加利下げを示唆するのか、疑問が出てくるのは当然だ。FRBはいつ何時でも対応
する態勢を整えているようにみえるため、ドルが売られやすい地合いになるのは理解でき
る」と指摘。アクション・エコノミクスの世界外為分析担当マネジング・ディレクター、
ロナルド・シンプソン氏は「米株価が下落し、米国債利回りが過去最低水準を更新したこ
とがドルの重しとなった」と述べた。    
    ドルは対円で1.2%下落し、6カ月ぶり安値を更新。終盤の取引では106
.22円となっている。    
    カナダドルは対米ドルで下落。カナダ銀行(中央銀行)は前日、政策金利を0.5%
ポイント引き下げ1.25%にすることを決定した。利下げは約5年ぶりで、0.5%の
大幅利下げは金融危機に見舞われた2009年3月以来となる。 
    英ポンドは対ドルで0.7%上昇。イングランド銀行(英中央銀行)がFRB
に追随して利下げに動くとの観測が後退したことが押し上げ要因となった。
    英中銀のベイリー次期総裁は前日、新型ウイルスが経済に及ぼす影響を見極めるまで
中銀は待つ必要があると述べたほか、カーニー総裁はこの日、英中銀は追加緩和策を決定
する前に新型コロナウイルスの感染拡大が英経済に及ぼす影響の精査に努めると述べ、F
RBやカナダ中銀とは異なり、措置を講じる前に影響を明確にする必要があるとの見解を
示した。    
    
    NY外為市場:
    
    <債券> 新型コロナウイルスへの懸念が根強い中、国債価格が値上がりした。10
年債利回りは一時0.9%を割り込み過去最低を更新したほか、2年債利回りも約4年ぶ
りの水準に低下した。
    ソシエテ・ジェネラル(ニューヨーク)の米金利戦略部長、スバドラ・ラジャパ氏は
新型ウイルスへの懸念を背景に債券市場への資金流入が加速しているとした上で「新型ウ
イルスの動向は無視できない状況だ」と述べた。
    FHNフィナンシャルのシニア金利ストラテジスト、ジム・ボーゲル氏は、自宅待機
もしくは在宅勤務を導入する企業の増加に国債市場が反応していると指摘。新型ウイルス
は当初、モノの供給を阻害する要因と見られていたが、今や需要の阻害要因とも目されて
いるという見方を示した。
    アマゾン・ドット・コムとフェイスブック、グーグルの親会社である
アルファベットは5日、ワシントン州シアトル地域の従業員に対し、在宅勤務
をするよう勧告した。同地域では新型コロナウイルス感染が拡大しており、マイクロソフ
トが既に在宅勤務を導入している。
    ロイターの調べによると、新型ウイルスの感染者数は世界中で9万6500人に達し
、延べ3300人超が死亡した。
    午後の取引で10年債利回りは前日の0.992%から0.921%に
低下。30年債利回りも前日の1.636%から1.562%に低下した。
2年債利回りは0.587%。2年債と10年債の利回り格差
は一時2018年10月以来の水準に拡大した。
    市場では6日に発表される2月の米雇用統計に関心が集まっている。
        
    米金融・債券市場:
    
    <株式> 米国株式市場は大幅反落して取引を終えた。銀行株や旅行関連株が安い。
新型コロナウイルスの感染拡大や経済への影響を巡る不透明感から市場では値動きの荒い
展開が続いている。
    前日には、米大統領選に向けた民主党候補指名争いでのバイデン前副大統領の躍進を
受けて大幅反発していたが、この日は主要株価3指数がいずれも3%超値下がりした。
    新型ウイルスは世界各地への感染拡大が続いており、これまでに3300人超が死亡
。先行き不透明感から世界経済への影響が懸念されている。
    米国では新たな感染がニューヨークやサンフランシスコでも確認される中、アマゾン
・ドット・コムとフェイスブック、アルファベット傘下グーグ
ルが5日、ワシントン州シアトル地域の従業員に対し、在宅勤務をするよう勧告した。[n
L4N2AY41H]
    アボット・ダウニングのキャロル・シュレイフ最高投資責任者(CIO)代理は「こ
の問題で(対応の)枠組みを作ったり、(解決の)モデルを作成する方法はない。何も分
からないからだ」と指摘。
    「経済のファンダメンタルズについて判断できないため、きょうの市場は明らかにフ
ァンダメンタルズではなく、感情で動いている」と話した。
    S&P総合500種は2月19日に付けた終値ベースの最高値を10%超下回
って引けた。前週には2008年10月以来の大幅な週間下落率を記録していた。
    CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストバル氏は「市場は底を試
そうとしている。少なくとも短期的には前週末28日が底なのか、それともさらに下落す
るのか判断しようとしている」と語った。
    金融セクターは4.9%急落。米国債利回りの低下が続き、金利動向に敏感な銀行株
の重しとなった。
    JPモルガン・チェースは4.9%、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)<
BAC.N>は5.1%、それぞれ値下がり。
    S&Pの主要11セクターはすべてが下落。ただ、公益事業株や主要消費
財株などディフェンシブセクターは比較的下げ幅が小さかった。
    投資家の不安心理を映すシカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティー(
VIX)指数は7.62ポイント上昇して39.61を付けた。
    旅行・娯楽関連株の下げがきつく、S&P航空株指数は8.2%安とな
った。アメリカン航空グループが13.4%急落した。
    航空業界団体は、新型ウイルスの流行で旅客航空会社の今年の売上高が最大1130
億ドル押し下げられる可能性があると警告した。
    クルーズ船関連株も安い。ハワイからカリフォルニア州サンフランシスコに帰港する
予定だったクルーズ船「グランド・プリンセス」の乗員乗客のうち、少なくとも21人に
新型ウイルスの感染が疑われる症状が見られ、当局が検査のために入港を遅らせる事態と
なったことが背景。
    同船舶を運航するカーニバルは14.1%急落。ロイヤル・カリビアン・ク
ルーズも16.3%値下がりした。
    5日公表された米新規失業保険週間申請件数は減少し、新型ウイルスの感染が拡大す
る中でも労働市場が底堅さを保っていることを示唆した。6日発表の雇用統計が注目され
る。
    ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を5.90対1の比率
で上回った。ナスダックでは4.76対1で値下がり銘柄数が多かった。
    米取引所の合算出来高は約120億株で、直近20営業日の平均である102億株を
上回った。
    
    米国株式市場:
    
    <金先物>  新型コロナウイルスの感染拡大を懸念したリスク回避ムードが再燃し
、反発した。
    中心限月4月物の清算値は前日比25.00ドル(1.52%)高の1オンス=16
68.00ドル。
    前日は米大統領選の民主党候補指名争いで、中道派のバイデン前副大統領が躍進した
ことをきっかけに投資家のリスク選好意欲が回復。しかし、新型コロナウイルスの世界的
な広がりに歯止めがかからず、カリフォルニア州が非常宣言を出したほか、ニューヨーク
州でも感染者数が倍増するなど米国内でも警戒感が高まりつつあり、この日は流れが反転
した。
    世界経済への打撃を軽減するため、今週に入り米連邦準備制度理事会(FRB)やカ
 ナダ銀行など複数の中央銀行が利下げを決定。世界的な低金利環境も金利を生まない資
産である金塊への資金流入を後押しし、早朝から相場は一本調子で上昇した。 
    金塊現物相場は午後1時31分現在、24.220ドル高の1667.385ドル。
        
    NY貴金属:
    
    <米原油先物> 続落。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国によ
る協調減産の行方に注目が集まる中、新型コロナウイルスによる感染拡大に対する懸念が
再燃した。
    米国産標 準油種WTIの中心限月4月物の清算値は前日比0.88ドル(1.88
%)安の1バレ ル=45.90ドル。5月物は0.89ドル安の46.06ドル。
    前日に急伸した米株式相場が新型コロナの影響による世界景気の鈍化懸念などを背景
に一時1000ドル超下げた。投資家のリスク回避姿勢が強まる中、株式と並んでリスク
資産とされる原油も売り込まれる展開となった。
    OPECは5日、ウィーンの本部で総会を開き、世界全体の原油需要の約1.5%に
当たる日量150万バレルの追加削減で加盟国が合意した。ただ、この決定は、非加盟な
がらも共同歩調を取るロシアの参加が条件。ロシアは減産拡大には同意したものの、より
小幅にとどめるよう主張しているもようだ。市場は6日に開かれるOPEC加盟・非加盟
の主要産油国による「OPECプラス」会合に注目している。 
        
    NYMEXエネルギー:
        ドル/円 NY終値      106.16/106.17                                              
                      始値             106.88                                              
                      高値             106.95                                              
                      安値             105.99                                              
    ユーロ/ドル NY終値      1.1239/1.1243                                              
                      始値             1.1181                                              
                      高値             1.1244                                              
                      安値             1.1168                                              
                                                                                           
                                   米東部時間                                              
      30年債(指標銘柄)           17時05分     110*26.00     1.5474%             
                                 前営業日終値     108*19.00     1.6360%                    
       10年債(指標銘柄)           17時05分     105*17.00     0.9168%             
                                 前営業日終値     104*25.50     0.9920%                    
        5年債(指標銘柄)           17時05分     102*05.25     0.6826%            
                                 前営業日終値     101*30.00     0.7290%                    
        2年債(指標銘柄)           17時05分     101*01.00     0.6012%            
                                 前営業日終値     100*30.63     0.6390%                    
                                                                                           
                                        終値        前日比          %                    
          ダウ工業株30種           26121.28       -969.58       -3.58        
             前営業日終値           27090.86                                              
            ナスダック総合            8738.60       -279.49       -3.10         
             前営業日終値            9018.09                                              
        S&P総合500種            3023.94       -106.18       -3.39        
             前営業日終値            3130.12                                              
                                                                                           
       COMEX金 4月限             1668.0         +25.0                           
              前営業日終値             1643.0                                              
       COMEX銀 5月限             1739.3         +14.7                           
              前営業日終値            1724.6                                               
       北海ブレント 5月限              49.99        ‐1.14                             
              前営業日終値              51.13                                              
       米WTI先物 4月限              45.90        ‐0.88                           
              前営業日終値              46.78                                              
            CRB商品指数           162.3655      ‐2.3044                       
              前営業日終値           164.6699                                              
    

    
 ( 

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below