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NY市場サマリー(28日)円は首相辞任で安全買い、S&P・ナスダック最高値

[28日 ロイター] - <為替> 米連邦準備理事会(FRB)が前日に発表した新戦略で米金利が低水準にとどまることが示唆されたことを受け、ドルが下落した。一方、円は安倍晋三首相の辞任表明を受け安全買いが入り、上昇した。

安倍首相は28日、持病の潰瘍性大腸炎が再発し、職務を続けるのは困難と判断したとし、辞任を表明した。

市場関係者によると、日本の経済政策が安倍首相が進めた一連の経済政策「アベノミクス」から乖離していくのではないかとの懸念から、安全資産としての円に買いが入った。終盤の取引で円は対ドルで1.1%高の105.38円。

DRWトレーディング(シカゴ)のストラテジスト、ルー・ブライエン氏は「アベノミクスは最も大きな影響を及ぼした経済戦略だった」とし、「先行き不透明感の中で円が上昇した」と述べた。

米FRBは27日、米国の完全雇用を復活させ、物価を健全な水準に戻すための新戦略を発表。インフレ率が「一時的に」2%を上回ることを容認し、長期的に平均2%の目標達成を目指すほか、最大雇用の確保を図る。

市場では、FRBの新戦略は、現在の超低金利政策がより長い期間にわたり維持されることを意味していると受け止められている。前日の取引でドルは当初の下落から回復したものの、オーバーナイトの取引で再び下落した。

終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数=USDは0.7%安の92.325。

BKアセットマネジメント(ニューヨーク)の外為戦略部門責任者、ボリス・シュロスバーグ氏は、FRBのハト派的な政策と財務省による国債増発に加え、米景気回復の足取りが緩慢になっていることがドルの重しになっていると指摘。「外為市場では米国の回復の長期的な影響に対する懐疑感が出ており、米国以外の資産が選好されている」と述べた。

軟調なドルを反映し、ユーロは対ドルEUR=EBSで0.63%高の1.1896ドル。ニュージーランドドルが対米ドルNZD=D3で1月以来の高水準を付けたほか、豪ドルは対米ドルAUD=D3で2018年12月以来の高水準を付けた。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 超長期債利回りが上昇した。米連邦準備理事会(FRB)メンバーがインフレ目標に関する新戦略について言及した。一方、中期債の入札通過に伴い、リバランスの動きも広がった。

午後の取引で、30年債利回りUS30YT=RRは1.8ベーシスポイント(bp)上昇の1.5182%。前日にはパウエルFRB議長の発言を受け、一時1.577%と6月16日以来の高水準を付けていた。

この日は、FRB当局者の発言が相次いだが、新戦略が実際にどのような意味を持つのかについて意見が分かれた。

TDセキュリティーズの世界金利戦略部門責任者、プリヤ・ミスラ氏は、「FRBが何を行おうとしているのかが分からず、超長期債に対する信頼感が低下した」ため、30年債利回りが上昇したと述べた。

一方、指標10年債利回りUS10YT=RRは1bp低下の0.7359%。5年債利回りUS5YT=RRは3bp低下の0.2799%だった。

米財務省が今週実施した合計約1500億ドルの3年、5年、7年債入札では堅調な需要を集めた。

ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略部門責任者、スバドラ・ラジャッパ氏は、この日の中期債の利回り低下について、トレーダーのポジション調整を反映した可能性が高いと指摘。「この日の動きの大部分はファンダメンタルズというより月末の買いが要因だろう」と述べた。

米商務省が28日発表した7月の個人消費支出(季節調整済み)は前月比1.9%増と、市場予想の1.5%増を上回った。第3・四半期に経済が大きく持ち直すとの見方を後押しした。

米国株はこの日、ハイテク株を中心に上昇。S&P総合500種は8月18日の強気相場入りが確認されて以降、終値ベースで6度目の最高値更新となる見込み。

2年債と10年債の金利差US2US10=RRが59bpと、6月10日以来の水準となった前日とほぼ変わらずだった。

2年債利回りUS2YT=RRは2.1bp低下の0.1367%。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> ハイテク株の上昇が主導し、S&P総合500種.SPXが6営業日連続で終値での最高値を更新した。ナスダック総合.IXICも反発し、終値での最高値を更新。ダウ工業株30種.DJIは年初来プラスを回復した。

週間では主要株価3指数は軒並み上昇して取引を終えた。S&Pとナスダックは5週連続での上昇。

またS&Pは、8月として34年ぶりの好成績となる見通し。

レノックス・ウェルス・アドバイザーズのデービッド・カーター最高投資責任者は「ハイテク株が今年の株価回復分の大半を占める。しかし、上昇の裾野は広がり、ダウ平均などへの追い風となっている」と述べた。

メドウズ米大統領首席補佐官が追加の新型コロナウイルス経済対策について、上院共和案に3000億ドル上乗せした1兆3000億ドル規模であれば、トランプ大統領は受け入れる用意があるとの見方を示し、株価上昇に拍車がかかった。

朝方発表された7月の米個人消費支出は前月比1.9%増と、市場予想の1.5%増を上回った。第3・四半期に経済が大きく持ち直すとの見方を後押しした。

S&Pの主要セクター中、エネルギー.SPNYの上昇が目立ち、1.9%高。米南部を襲ったハリケーン「ローラ」による製油所などへの被害が限定的だったことで安心感が広がった。

個別銘柄では、ユナイテッド航空UAL.Oが3.1%、 コカ・コーラKO.Nが3.3%それぞれ上昇。ユナイテッド航空は前日、政府の雇用支援が延長されなければ、パイロットの約2割に相当する2850人を削減する必要があると発表。コカ・コーラもこの日、コロナ禍の影響で売上高が打撃を受ける中、事業部門を約半数に減らし、米国の従業員を含む4000人の希望退職を募ると発表した。

クラウドベースの人事(HR)・会計ソフトを手掛けるワークデイWDAY.Oは12.6%高、デル・テクノロジーズDELL.Nも6.1%高。両社ともにコロナ流行に伴う在宅勤務の拡大が業績への追い風となっている。

ウォルマートWMT.Nは2.7%高、マイクロソフトMSFT.Oも1%高。ウォルマートは前日、マイクロソフトと連携し、短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米事業買収に乗り出すと発表した。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ドル下落に伴う割安感などから買いを集め、反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比42.30ドル(2.19%)高の1オンス=1974.90ドル。週間では1.43%高となり、3週ぶりのプラスとなった。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 大型ハリケーン被害による供給懸念が後退する中、ほぼ横ばいとなった。米国産 標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.07ドル(0.16%)安の1バレル=42.97ドル。週間では1.49%高となった。11月物の清算値は0.02ドル安の43.29ドル。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 105.34/105.37 JPY21H=

始値 105.33 JPY=

高値 105.73

安値 105.21

ユーロ/ドル NY終値 1.1903/1.1907 EUR21H=

始値 1.1904 EUR=

高値 1.1919

安値 1.1868

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 96*27.50 1.5056% US30YT=RR

前営業日終値 96*31.50 1.5000%

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*01.50 0.7244% US10YT=RR

前営業日終値 98*27.00 0.7460%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*28.50 0.2720% US5YT=RR

前営業日終値 99*22.50 0.3100%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*31.50 0.1328% US2YT=RR

前営業日終値 99*29.88 0.1580%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 28653.87 +161.60 +0.57 .DJI

前営業日終値 28492.27

ナスダック総合 11695.63 +70.30 +0.60 .IXIC

前営業日終値 11625.34

S&P総合500種 3508.01 +23.46 +0.67 .SPX

前営業日終値 3484.55

COMEX金 12月限 1974.9 +42.3 GCv1<0#GC:>

前営業日終値 1932.6

COMEX銀 9月限 2761.0 +58.5 SIv1<0#SI:>

前営業日終値 2702.5

北海ブレント 10月限 45.05 ‐0.04 LCOc1<0#LCO:>

前営業日終値 45.09

米WTI先物 10月限 42.97 ‐0.07 CLc1<0#CL:>

前営業日終値 43.04

CRB商品指数 153.4390 +0.7365 .TRCCRB

前営業日終値 152.7025

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