[23日 ロイター] - <為替> ドルが4日ぶりに下落した。英国と欧州連合(EU)が通商交渉で近く合 意するとの観測からリスク選好が回復。英ポンドとユーロが上昇したほか、オーストリア ドル、ニュージーランドドル、カナダドルなどにも買いが入った。 EUを離脱した英国が加盟国とほぼ同等に扱われる「移行期間」の終了期限を31日 に控え、双方は将来の関係を巡る通商交渉を続けているが、EU外交筋はこの日、23日 中にも合意に達する可能性があると述べた。 このほか英デイリー・メールの記者が、合意はすでに得られていると述べ、ジョンソ ン首相がこの日のうちに何らかの発表を行う可能性があるとの観測が出ている。 終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.1%安の90.39。 ユーロは対ドルで0.2%高の1.2180ドル。今月に入り2年半ぶり の高値を付けている。 英ポンドは対ドルで一時1.35ドルを超える水準に上昇。終盤の取引では 0.9%高の1.3482ドル。対ユーロでは0.8%高の90.33ペン ス。 NY外為市場: <債券> 国債利回りが大幅に上昇した。英国と欧州連合(EU)が通商協定で間も なく合意との見方や、新型コロナウイルスの変異種発生を受けて閉鎖された英仏間の国境 が再開されたことが背景。 10年債利回りは4ベーシスポイント(bp)上昇の0.956%。一 時は今月7日以来の0.973%まで上昇した。 2年債と10年債の利回り格差は85bpと、2017年10月以来 の大きさになった。 フランスがコロナ変異種発生を受けて導入した英国との国境閉鎖措置を解除したこと もリスク選好度の改善につながった。 米国では、トランプ大統領が2021年度予算案と一体化している新型コロナウイル ス追加経済対策法案の署名を拒否する可能性を示したことで、つなぎ予算の期限が切れる 28日までに対応が取られなければ、政府機関が一部閉鎖に追い込まれる恐れが出ている 。 24日の米債市場は短縮取引、25日はクリスマスのため休場となる。 米金融・債券市場: <株式> S&P総合500種とダウ工業株30種が上昇して取引を終 えた。追加経済対策への期待や失業保険申請件数の減少を背景に、今後の経済再開から恩 恵を受ける可能性の高いセクターに買いが入った。 小型株も上昇。一方、ハイテク銘柄の比率が大きいナスダック総合は小幅に 下落した。 この日は、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制する規制の影響で打撃を受けていた シクリカル(景気循環)銘柄が景気回復への期待を背景にアウトパフォームした。 米国株式市場: <金先物> 米追加経済対策法案の成立期待などを手掛かりに買い戻され、4営業日 ぶりに反発した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比7.80ドル(0.4 2%)高の1オンス=1878.10ドル。 NY貴金属: <米原油先物> 米原油在庫の取り崩しを好感し、3営業日ぶりに反発した。米国産 標準油種WTIの中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比1.10ドル(2.3 4%)高の1バレル=48.12ドル。3月物は1.08ドル高の48.24ドルだった 。 NYMEXエネルギー: ドル/円 NY午後4時 103.49/103.52 始値 103.41 高値 103.65 安値 103.40 ユーロ/ドル NY午 1.2193/1.2197 後4時 始値 1.2190 高値 1.2220 安値 1.2161 米東部時間 30年債(指標銘柄) 16時26分 98*20.50 1.6830% 前営業日終値 99*10.50 1.6540% 10年債(指標銘柄) 16時24分 99*11.50 0.9430% 前営業日終値 99*19.00 0.9180% 5年債(指標銘柄) 16時22分 100*00.50 0.3718% 前営業日終値 100*01.50 0.3650% 2年債(指標銘柄) 16時19分 100*00.25 0.1210% 前営業日終値 100*00.38 0.1190% 終値 前日比 % ダウ工業株30種 30129.83 +114.32 +0.38 前営業日終値 30015.51 ナスダック総合 12771.11 -36.80 -0.29 前営業日終値 12807.92 S&P総合500種 3690.01 +2.75 +0.07 前営業日終値 3687.26 COMEX金 2月限 1878.1 +7.8 前営業日終値 1870.3 COMEX銀 3月限 2592.1 +38.6 前営業日終値 2553.5 北海ブレント 2月限 51.20 +1.12 前営業日終値 50.08 米WTI先物 2月限 48.12 +1.10 前営業日終値 47.02 CRB商品指数 165.2841 +1.6719 前営業日終値 163.6122 (
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