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NY市場サマリー(24日)ドル・米債利回り上昇、株は反落

[24日 ロイター] - <為替> ドルが多くの主要通貨に対し上昇し、ドル指数は7週間ぶり高値を付けた。米経済指標でインフレがなお高水準にあることが裏付けられ、連邦準備理事会(FRB)は金利を長期にわたり高水準にとどめるとの観測が強まっている。

商務省発表の1月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比5.4%上昇と、前月の5.3%から伸びが加速。コアPCE価格指数も伸びが加速したほか、個人消費支出は前月比1.8%増と、前月の0.1%減からプラスに転じた。

これを受けドルは多くの主要通貨に対して上昇。主要6通貨に対するドル指数は0.6%高の105.20と、7週間ぶりの高水準付けた。週間の上昇は昨年9月末以来の大きさとなる見通し。

この日発表の他の経済指標では、1月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済み)が年率換算で前月比7.2%増の67万戸と、昨年3月以来10カ月ぶりの高水準となった。

バンク・オブ・アメリカのG10外為戦略グローバル責任者、アサナシオス・バンバキディス氏は「一連の米経済指標が堅調だったことで、相場は2月に完全に転換した」とし、「市場ではFRBの早期の政策転換に対する期待も出ていたが、米経済が勢いを取り戻す中、FRBは一段の利上げを迫られている」と述べた。

金利先物は現在、FRBの政策金利が9月に5.395%でピークを付け、年内は5%を上回る水準にとどまるとの見方を織り込む水準にある。

ドルは対円で1.3%高の136.41円。一時は2カ月ぶり高値を付けた。

ユーロ0.39%安の1.0549ドル。一時は1.0536ドルと、7週間ぶり安値を付けた。

<債券> 金利見通しを敏感に反映しやすい2年債利回りが3カ月半ぶりの水準に上昇した。個人消費支出の増加が経済指標で示されたことを受け、FRBが予想より長期にわたり金利を高水準に維持するとの観測が強まった。

2年債利回りは一時4.840%と、昨年11月4日以来の水準に上昇。10年債利回りは3.978%と、昨年11月10日以来の高水準だった昨日の水準に並んだ。

2年債と10年債の利回り格差はマイナス86bpに拡大。景気後退のサインとされる長短金利の逆転(逆イールド)はなお解消していない。

堅調な経済指標FRB当局者のタカ派的な発言を背景に金利先高感が高まる中、10年債利回りは1月19日に付けた4カ月ぶりの低水準の3.321%からじわじわと上昇。金利先物は現在、FRBの政策金利が9月に5.40%でピークを付けるとの見方を織り込む水準にある。

FRBは3月21─22日に開く次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利上げを決定するとの予想が大勢だが、インフレが高止まりし、力強い成長が続けば、利上げ幅は0.50%ポイントに拡大される可能性もあるとの見方も一部で出ている。

<株式> 反落。主要株価3指数は週足でも軒並み約3%安と、年初来最大の下げを記録した。朝方発表された指標は堅調な消費支出を示し、米連邦準備理事会FRBが積極的な利上げを継続するという観測が強まった。

ダウ工業株30種は週足で約3%下落し、昨年9月以来の最大の下げを記録。下落は4週連続で、ここ約10カ月で最長となる。

S&P総合500種とナスダック総合も週間でそれぞれ2.7%、3.3%下落した。

S&P主要11セクターの9セクターが下落し、不動産、情報技術、一般消費財の下げが目立ったほか、通信サービスは1.4%安と、6営業日続落した。

テスラ、アマゾン・ドット・コム、エヌビディアなどの大型株は国債利回りの上昇に伴い、1.6─2.6%安となった。

ボーイングは4.8%安。米連邦航空局(FAA)は23日、ボーイングが中型機「787ドリームライナー」の納入を一時停止したと発表した。

アドビも7.6%安。米司法省が反トラスト法(独占禁止法)に基づき、アドビによるデザインソフトウエアの米フィグマ買収を阻止する訴訟を準備しているという報道が嫌気された。

一方、天然ガス生産レンジ・リソーシズは11.9%急伸し、ここ9カ月で最大の上昇となった。パイオニア・ナチュラル・リソーシズがレンジ買収に向けた交渉に入ったというブルームバーグ・ニュースの報道が材料視された。パイオニアは4.1%安。

米取引所の合算出来高は103億1000万株。直近20営業日の平均は115億3000万株。

<金先物> 米利上げ長期化観測を後押しする物価指標の発表が重しとなり、5営業日続落した。4月物の清算値(終値に相当)は前日比9.70ドル(0.53%)安の1オンス=1817.10ドルと、中心限月ベースでは2022年12月以来約2カ月ぶりの安値水準。週間では1.79%下落した。

<米原油先物> 序盤は売り買いが交錯したものの、ロシアによる原油輸出削減への懸念が下値を支え、続伸した。米国産標準油種WTI中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比0.93ドル(1.23%)高の1バレル=76.32ドルだった。5月物は0.87ドル高の76.47ドル。

ドル/円 NY終値 136.46/136.49

始値 135.4

高値 136.51

安値 135.42

ユーロ/ドル NY終値 1.0546/1.0550

始値 1.0578

高値 1.0579

安値 1.0537

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 94*21.00 3.9300%

前営業日終値 95*17.00 3.8780%

10年債(指標銘柄) 17時01分 96*11.00 3.9471%

前営業日終値 96*28.00 3.8810%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*01.75 4.2116%

前営業日終値 99*17.00 4.1050%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*20.63 4.8136%

前営業日終値 99*27.88 4.6930%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 32816.92 -336.99 -1.02

前営業日終値 33153.91

ナスダック総合 11394.94 -195.46 -1.69

前営業日終値 11590.40

S&P総合500種 3970.04 -42.28 -1.05

前営業日終値 4012.32

COMEX金 4月限 1817.1 ‐9.7

前営業日終値 1826.8

COMEX銀 3月限 2081.0 ‐49.6

前営業日終値 2130.6

北海ブレント 4月限 83.16 +0.95

前営業日終値 82.21

米WTI先物 4月限 76.32 +0.93

前営業日終値 75.39

CRB商品指数 267.1500 +0.2107

前営業日終値 266.9393

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