[13日 ロイター] - <為替> 米銀シリコンバレーバンク(SVB)の経営破綻を受け米連邦準備理事会 (FRB)は利上げペースを緩めるとの見方が台頭し、ドルが下落した。 ドル相場の押し上げ要因となってきた短期債利回りが急低下したことで、主要6通貨 に対するドル指数は0.59%下落。 CMEのフェドウオッチによると、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上 げが見送られる確率は43.9%。1週間前は同程度の確率で0.50%ポイントの利上 げが予想されていた。 シリコンバレー銀の破綻を受け、円など安全資産と見なされる通貨に買いが入り、円 は対ドルで1.26%高の133.33円。 ユーロは対ドルで0.79%高の1.0727ドル。欧州中央銀行(EC B)理事会を16日に控え、一時は1.0737ドルと、約1カ月ぶりの高値を付けた。 NY外為市場: <債券> 米銀シリコンバレーバンク(SVB)の経営破綻を受け来週の米連邦公開 市場委員会(FOMC)で大幅利上げが決定されるとの観測が後退したことで、短期債を 中心に利回りが急低下した。安全資産としての国債に買いが入ったことも価格上昇(利回 り低下)につながった。 2年債利回りは終盤の取引で53.1ベーシスポイント(bp)低下の4 .057%。一時は昨年10月以来初めて4%を割り込んだ。1日の下げとしては198 7年10月の「ブラックマンデー」以来の大きさとなる見込み。過去3営業日の低下幅は 96bpと、1987年10月以来の大きさとなった。 10年債利回りは17bp低下の3.524%。一時は3.418%と 、2月3日以来の低水準を付けた。 米金融・債券市場: <株式> 不安定な展開となった。米シリコンバレー銀行破綻の影響波及を巡る懸念 が高まり、銀行株が売られた。同時に、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げペ ースを緩めるという期待から、一部銘柄には買いが入った。 米国株式市場: <金先物> 米銀2行の経営破綻を受けて「質への逃避」の買いが膨らみ、3営業日 続伸した。4月物の清算値(終値に相当)は前週末比49.30ドル(2.64%)高の 1オンス=1916.50ドルと、中心限月ベースで2月初旬以来約1カ月半ぶりの高値 となった。 NY貴金属: <米原油先物> 相次ぐ米銀の経営破綻を受けてリスク回避ムードが広がり、反落し た。米国産標準油種WTIの中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前週末比1.88 ドル(2.45%)安の1バレル=74.80ドルだった。5月物は1.87ドル安の7 4.91ドル。 NYMEXエネルギー: ドル/円 NY終値 133.18/133.23 始値 133.59 高値 133.80 安値 132.29 ユーロ/ドル NY 1.0729/1.0733 終値 始値 1.0671 高値 1.0748 安値 1.0651 米東部時間 30年債(指標銘柄 17時05分 98*24.00 3.6943% ) 前営業日終値 98*20.50 3.7000% 10年債(指標銘柄) 17時05分 99*20.00 3.5449% 前営業日終値 98*12.50 3.6950% 5年債(指標銘柄) 17時05分 101*13.75 3.6818% 前営業日終値 100*06.75 3.9530% 2年債(指標銘柄) 17時05分 101*04.38 4.0158% 前営業日終値 100*02.13 4.5880% 終値 前日比 % ダウ工業株30種 31819.14 -90.50 -0.28 前営業日終値 31909.64 ナスダック総合 11188.84 +49.96 +0.45 前営業日終値 11138.89 S&P総合500種 3855.76 -5.83 -0.15 前営業日終値 3861.59 COMEX金 4月限 1916.5 +49.3 前営業日終値 1867.2 COMEX銀 5月限 2192.3 +141.7 前営業日終値 2050.6 北海ブレント 5月限 80.77 ‐2.01 前営業日終値 82.78 米WTI先物 4月限 74.80 ‐1.88 前営業日終値 76.68 CRB商品指数 264.6683 ‐0.3247 前営業日終値 264.9930 (
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