[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米国株式市場は大幅安。ダウ平均株価.DJIは一時500ドル超値下がりしたほか、ハイテク株の多いナスダック総合指数.IXICも2%落ち込み7000ポイントの大台を再び割り込んだ。中国や欧州のさえない指標をきっかけに世界経済の減速懸念が再燃した。
ダウ平均は調整局面を確認したほか、S&P600小型株指数.SPCYも弱気相場を確認した。
中国の11月の小売売上高は15年ぶりの低い伸びを記録したほか、鉱工業生産も約3年ぶりの低い伸びにとどまった。また12月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)は4年ぶりの水準に低下した。[nL3N1YJ1PN][nL3N1YJ3B4]「統計からうかがえる中国経済の脆弱性は昨今の貿易摩擦の影響によるものとみられ、世界経済にも波及しかねないとの懸念が根強い」(グローバルAM)。
ロイター調査によると、今後2年以内に米国が景気後退(リセッション)に陥る確率は予想中央値で40%と、1カ月前の前回調査時の35%から上昇し、参加したエコノミストに質問を開始した今年5月以降で最も高くなった。リセッションの予想確率がこれほど上がったのは、リーマン・ブラザーズ破綻8カ月前の2008年1月以来となる。[nL3N1YJ13P]
個別銘柄では、医薬品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)JNJ.Nが10%急落。同社がベビーパウダーにアスベストが含まれていたことを数十年間把握していたとのロイター報道を嫌気した。ロイターが入手した文書によると、同社は1970年代から原料滑石(タルク)の試験でアスベストが見つかったことを米食品医薬品局(FDA)に報告しなかった。タルク問題の記述は57─58年時点までさかのぼる。[nL3N1YJ4RC]
オンライン小売のアマゾン・ドットコムAMZN.Oは4%安。アップルAAPL.Oは3%安。CNBCによると、TF国際証券のアナリストが2019年第1・四半期のiPhone出荷予想を20%引き下げた。[nL3N1YJ56B]
会員制倉庫型ストアのコストコ・ホールセールCOST.Oは8.5%安。第1・四半期(11月25日まで)の粗利益率が低下した。賃上げやオンライン事業への投資拡大に加え、食料雑貨業界の厳しい競争を受けた値下げが響いた。[nL3N1YJ42V]
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.61対1の比率で上回った。ナスダックでも3.17対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は78億9000万株。直近20営業日の平均は79億7000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 24100.51 -496.87 -2.02 24408.0 24431. 24033. .DJI
4 14 79
前営業日終値 24597.38
ナスダック総合 6910.67 -159.67 -2.26 6986.37 7027.1 6898.9 .IXIC
7 9
前営業日終値 7070.33
S&P総合500種 2599.95 -50.59 -1.91 2629.68 2635.0 2593.8 .SPX
7 4
前営業日終値 2650.54
ダウ輸送株20種 9514.11 -158.63 -1.64 .DJT
ダウ公共株15種 757.85 -1.70 -0.22 .DJU
フィラデルフィア半導体 1177.57 -17.02 -1.42 .SOX
VIX指数 21.63 +0.98 +4.75 .VIX
S&P一般消費財 807.72 -16.26 -1.97 .SPLRCD
S&P素材 319.86 -2.65 -0.82 .SPLRCM
S&P工業 561.11 -8.20 -1.44 .SPLRCI
S&P主要消費財 555.59 -10.84 -1.91 .SPLRCS
S&P金融 400.72 -4.14 -1.02 .SPSY
S&P不動産 205.65 -0.43 -0.21 .SPLRCR
S&Pエネルギー 455.93 -11.12 -2.38 .SPNY
S&Pヘルスケア 1026.67 -35.82 -3.37 .SPXHC
S&P通信サービス 144.43 -1.49 -1.02 .SPLRCL
S&P情報技術 1129.35 -28.74 -2.48 .SPLRCT
S&P公益事業 286.28 -0.74 -0.26 .SPLRCU
NYSE出来高 10.27億株 .AD.N
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 21265 - 35 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物3月限 円建て 21225 - 75 大阪比 <0#NIY:>
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