[17日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。新型コロナウイルス追加景気対策への期待が高まり、主要3指数はいずれも終値で最高値を更新した。
9000億ドル規模の追加景気対策を巡る米議会指導部の協議は合意に向けて前進している。
米労働省がこの日発表した新規失業保険申請件数が予想外に増加したことを受け、市場では景気対策が近く可決されるとの見方が強まった。
新型コロナワクチンを巡る動きも相場を支えた。米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は17日、米バイオ医薬品企業モデルナのワクチンの緊急使用を承認するようFDAに提言する見通し。
S&P総合500種のセクター別指数では不動産、素材、ヘルスケアが1%超上昇した。
アナリストからは、相場が短期的にやや買われ過ぎの水準にあるとの見方も出ている。チャールズ・シュワブのトレーディング・デリバティブ担当バイスプレジデント、ランディー・フレデリック氏は、テクノロジーなどこれまでパフォーマンスが良かったセクターに売りが出るリスクが最も大きいと指摘。一方、投資家が割安株を物色する中、金融やエネルギーへの関心が高まっているとした。
個別銘柄ではアルファベットが1%近く下落。コロラドなど38の州・地域が同社傘下のグーグルを反トラスト法(独占禁止法)違反で提訴した。
米取引所の合算出来高は105億株。過去20営業日の平均は114億株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.21対1の比率で上回った。ナスダックでは2.17対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 30303.37 +148.83 +0.49 30216.00 30323.78 30216.00
前営業日終値 30154.54
ナスダック総合 12764.75 +106.56 +0.84 12730.78 12765.25 12696.35
前営業日終値 12658.19
S&P総合500種 3722.48 +21.31 +0.58 3713.65 3725.12 3710.87
前営業日終値 3701.17
ダウ輸送株20種 12639.18 +141.23 +1.13
ダウ公共株15種 866.78 +7.19 +0.84
フィラデルフィア半導体 2778.14 +4.72 +0.17
VIX指数 21.93 -0.57 -2.53
S&P一般消費財 1298.63 +6.10 +0.47
S&P素材 450.40 +5.24 +1.18
S&P工業 748.34 +4.37 +0.59
S&P主要消費財 694.52 +4.20 +0.61
S&P金融 475.85 +1.66 +0.35
S&P不動産 228.80 +2.74 +1.21
S&Pエネルギー 298.33 -1.71 -0.57
S&Pヘルスケア 1312.28 +14.59 +1.12
S&P通信サービス 220.47 -0.69 -0.31
S&P情報技術 2259.84 +16.78 +0.75
S&P公益事業 317.19 +2.27 +0.72
NYSE出来高 10.00億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 26785 + 15 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 26750 - 20 大阪比
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