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FOMCが焦点、想定以上にタカ派なら再びボラ上昇も=今週の米株式市場

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 13日からの週の米株式市場は今年最後の米連邦公開市場委員会(FOMC)が焦点となる。投資家は連邦準備理事会(FRB)がどれだけ早く債券購入プログラムの巻き戻しを終え、利上げを開始するか、兆しをつかもうとしている。

13日からの週の米株式市場は今年最後の米連邦公開市場委員会(FOMC)が焦点となる。写真はニューヨーク証券取引所近くで7月撮影(2021年 ロイター/Andrew Kelly)

10日までの週は前週の売りから一転して株価は最高値を更新。新型コロナウイルスのオミクロン変異株を巡る懸念の後退が幅広い上昇につながった。

しかし、FRBが2020年3月の安値から株価を2倍以上に上昇させた金融緩和策の巻き戻しについて予想以上にタカ派的になった場合には、再びボラティリティーが高まる可能性がある。

また、パウエルFRB議長が「一時的」とはもはや言えないと述べたインフレへの懸念をFRBが強めれば、市場が荒れる可能性もある。

米労働省が10日発表した11月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比6.8%上昇と、伸びは10月の6.2%上昇から加速し、1982年6月以来約39年ぶりの大幅な伸びを記録した。

クレッセット・キャピタル・マネジメントのジャック・アブリン最高投資責任者(CIO)は「株式市場の最大のファクターは今も、これからも金利だ」と述べた。

年初来で25%上昇しているS&P総合500種は、リフィニティブ・データストリームによると、12カ月予想利益に基づく株価収益率(PER)は20.5倍となっている。過去の平均は15.5倍だ。

指標となる10年物国債利回りは、月初から約15ベーシスポイント上昇して1.49%となったが、3月に達した1.776%を下回っている。

2020年のロックダウン(都市封鎖)時にはやされたテクノロジー株やグロース株を含め、一部の銘柄は今年に入ってから既に金利上昇懸念の打撃を受けている。

しかし、BofAグローバル・リサーチのアナリストは最近のリポートで、幅広い市場は総じて金融政策の引き締めに耐えており、過去10年間にFRBが政策を正常化した際にはほとんどの株が上昇したと指摘している。

早期利上げ観測も強まっている。CMEグループのFedWatchプログラムによると、10日遅くに2022年5月までの利上げの可能性は50%以上となり、1カ月前の約30%から上昇した。

投資家はまた、オミクロン株が経済成長やインフレに与える潜在的な影響についてのFRBの見解を知りたがっている。

UBSグローバル・ウェルス・マネジメントはリポートの中で、ここ数カ月間インフレを押し上げているサプライチェーンの問題をウイルスが複雑にしており、FRBが金融政策をより早く引き締める必要が出てくるという1つのシナリオを提示している。ただ、同行の基本シナリオでは、オミクロン株が景気回復を腰折れさせることはないとしている。

エドワード・ジョーンズのシニア投資ストラテジスト、モナ・マハジャン氏は、ここ数週間ボラティリティーが上昇していたため、今回のFOMCで投資家はよりはっきりした道筋をつかめるだろうと指摘。「市場は既に2つの懸念の壁に登っているようだ。それはオミクロン株とFRBの進路だ。向こう2、3週間にかけてこの2つの側面はもう少し明確になると考えている」と述べた。

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