[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米国株式市場はまちまち。ダウ平均は下落、S&P総合500は横ばい、ナスダック総合は小幅高でそれぞれ取引を終えた。米国とカナダによる北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の2国間協議はこの日、合意に至らず終了した。
USAAの株式主任、ジョン・トゥーヘイ氏は「予想されていたほど早期に新たなNAFTAが誕生することはないかもしれない」とし、「週初に見られた期待、明るいシナリオは消え去った」と述べた。
レーバーデーの連休を控え、商いは薄かった。
8月としては3指数はそろって上昇。とりわけナスダックは、月間の上げが1月以来の高さとなった。
上昇銘柄では、アマゾン・ドット・コムが0.5%高。時価総額1兆ドル突破が注目されている。
アップルも1.2%高と、5営業日連続で終値での最高値を更新した。
前日引け後に発表した好決算が材料視され、銃器メーカーのアメリカン・アウトドア・ブランズ(旧スミス&ウェッソン)は43.6%急騰した。同業のスターム・ルガー(RGR)も連れ高で7.3%上昇。
半面、コカ・コーラは0.8%安。英コーヒーチェーン大手コスタを51億ドルで買収することで合意。世界のコーヒー市場に攻勢をかけることになる。
テスラは5営業日続落。米資産運用大手ブラックロック傘下のファンドが6月に開かれたテスラの株主総会で、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が兼任する会長職を分離し、社外取締役を会長に指名する株主提案に賛成票を投じたことが明らかになった。
チポトレ・メキシカン・グリルは1.8%安。物言う投資家のビル・アックマン氏率いるパーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントによるチポトレ株の保有率を引き下げが売り材料となった。
フォード・モーターも2.3%安。関税を巡る懸念から、中国産の小型車を米国で販売する計画を撤回したことが嫌気された。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.16対1の比率で上回った。ナスダックでも1.60対1で値上がり銘柄数が多かった。
S&P総合500種構成銘柄を見ると、34銘柄が52週高値を更新。新安値を付けたのは3銘柄。ナスダック総合構成銘柄では121銘柄が新高値を更新し、29銘柄が新安値を付けた。
米取引所の合算出来高は57億7000万株。直近20営業日の平均は60億8000万株。
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