[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場はまちまちで取引を終えた。ハイテク株に買いが入る一方、ヘルスケア株の売りが膨らんだ。今週末の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせて開催される米中首脳会談が注目されている。
S&P総合500種とナスダック総合は小幅安。ボーイングBA.Nなど関税に影響を受けやすい工業株がけん引し、ダウ平均はプラス圏で引けた。
市場では、今週末に大阪で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)での米中首脳会談で貿易戦争が緩和することを期待している。
ノースイースト・インベスターズ・トラストのブルース・モンラッド会長兼理事は、この日の相場は静かだったとし、「(前週の)米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容を消化しつつ、G20の結果とそれが米連邦準備理事会(FRB)の今後の政策にどう影響するかを見定めようとしている」と述べた。
モンラッド氏は、7月の米利下げについて「臨戦態勢にあるかもしれないが、G20の結果次第という可能性もある」と指摘した。
S&P500の主要11セクターのうち6セクターが下落。原油価格下落を受け、エネルギー株.SPNYの下落率が最大だった。
個別株では、宅配大手フェデックスFDX.Nが2.7%安。中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]による米国宛ての荷物を「業務上のミス」で配達しなかったことが判明し、謝罪した。
カジノ運営のシーザーズ・エンターテインメントCZR.Oは14.5%急伸。同業のエルドラド・リゾーツERI.Oが同社を約85億ドルの現金と株式で買収することで合意した。エルドラドは10.6%下落した。
バイオ医薬品セルジーンCELG.Oは5.5%安。製薬ブリストル・マイヤーズ・スクイブBMY.Nが740億ドル規模のセルジーン買収計画について、今年末もしくは2020年初旬にずれ込む見通しだと明らかにした。ブリストルは7.4%安。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.44対1の比率で上回った。ナスダックでは2.27対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は63億1000万株。直近20営業日の平均は70億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26727.54 +8.41 +0.03 26727.6 26806. 26723. .DJI
1 52 37
前営業日終値 26719.13
ナスダック総合 8005.70 -26.01 -0.32 8040.58 8047.5 8004.6 .IXIC
6 3
前営業日終値 8031.71
S&P総合500種 2945.35 -5.11 -0.17 2951.42 2954.9 2944.0 .SPX
2 5
前営業日終値 2950.46
ダウ輸送株20種 10197.39 -155.10 -1.50 .DJT
ダウ公共株15種 827.39 +1.06 +0.13 .DJU
フィラデルフィア半導体 1412.08 +1.58 +0.11 .SOX
VIX指数 15.28 -0.12 -0.78 .VIX
S&P一般消費財 943.98 -4.86 -0.51 .SPLRCD
S&P素材 363.43 +1.62 +0.45 .SPLRCM
S&P工業 648.24 -1.50 -0.23 .SPLRCI
S&P主要消費財 605.09 +1.61 +0.27 .SPLRCS
S&P金融 450.77 -1.51 -0.33 .SPSY
S&P不動産 233.24 -1.07 -0.46 .SPLRCR
S&Pエネルギー 466.21 -4.36 -0.93 .SPNY
S&Pヘルスケア 1079.75 -5.40 -0.50 .SPXHC
S&P通信サービス 165.75 +0.18 +0.11 .SPLRCL
S&P情報技術 1377.33 +2.08 +0.15 .SPLRCT
S&P公益事業 309.64 +0.05 +0.02 .SPLRCU
NYSE出来高 8.35億株 .AD.N
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 21180 - 50 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 21165 - 65 大阪比 <0#NIY:>
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