[ニューヨーク 22日 ロイター] - 25日からの週の米株式市場は、メガキャップ(超大型株)の四半期決算が注目されている。投資家は米国企業のしっかりした利益見通しを確認したい考えだ。
S&P総合500種構成銘柄のうち、時価総額の約半分に相当する180社近くが決算を発表する。アップル、マイクロソフト、アマゾン、グーグル親会社のアルファベットも含まれている。
S&P500は4月に値を下げており、22日には急落。今年に入ってからの下落率は10.4%となっている。
金融政策が株価の重しとなる中、強気の投資家は企業の堅調な見通しが市場を支えることを期待。リフィニティブIBESによると、S&P500企業は今年9%の増益が見込まれている。
エバーコア・ウェルス・マネジメントのポートフォリオマネジャー、チャーリー・ライアン氏は「企業収益がまだ非常に堅調であることは、おそらく現時点で株を保有するための最も強い根拠となるだろう」と指摘。「企業利益の伸びが落ちるようなことがあれば市場は動揺する」と述べた。
S&P500の予想PER(株価収益率)は約19倍で、長期平均の15.5倍を上回る水準で取引されている。
アメリプライズのグローバル市場ストラテジスト、アンソニー・サグリンベン氏は「ハイテクや高成長株、特に高バリュエーション株は正念場だろう。この倍率に値することを証明したほうがいい」と語った。
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