[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米国株式市場はまちまち。ハイテク大手のアルファベットとメタ・プラットフォームズが上昇し、ナスダック総合を支えたものの、S&P総合500種はほぼ横ばいで引けた。バイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長による債務上限問題を巡る協議をにらみ、大きな取引は手控えられた。
両氏は22日、債務上限引き上げ期限が10日後に迫る中、協議を行う。合意できなければ、米国はデフォルト(債務不履行)に陥る可能性がある。
CFRAの最高投資ストラテジスト、サム・ストバル氏は「時間内に合意に至る可能性は少なくとも60:40だと投資家は基本的に言っている」と述べた。
ハイテク関連株は買われ、アルファベットは1.87%高、メタは1.1%高。
OANDAのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「債務上限問題が激化する中、大型テクノロジー株が新たなディフェンシブセクターとして選好されている」と語った。
アップルは0.55%下落。ループ・キャピタルが投資判断を「バイ」から「ホールド」に引き下げた。リフィニティブのデータによると、5カ月ぶりの投資評価引き下げ。
中国のインターネット規制当局は21日、半導体大手マイクロン・テクノロジーの製品について、ネットワークセキュリティー審査で不合格になったとし、重要インフラ事業者による同社からの調達を禁止すると発表した。
これを受けてマイクロンの株価は2.85%下落した。
地銀株は上昇。地銀持ち株会社のパックウエスト・バンコープが74件の不動産開発向け融資をケネディ・ウィルソン・ホールディングスの子会社に売却すると発表したことが背景。
パックウエストは20%近く急伸し地銀株の上げを主導した。
一方、銀行大手は軟調。JPモルガン・チェースは経営破綻した米中堅銀行ファースト・リパブリックの買収により、純金利収入が今年30億ドル増加するとの見通しを示したものの、株価は0.8%下落した。
製薬大手ファイザーは5%超値上がり。同社の糖尿病治療薬が2型糖尿病患者を対象とした中期臨床試験で、ノボ・ノルディスクのオゼンピックと同様の体重減少効果を示したことが医学雑誌で発表された。
合併・買収(M&A)助言会社グリーンヒルは116%超急伸。みずほフィナンシャルグループ(FG)が5億5000万ドルで買収すると発表した。
石油大手シェブロンは1.8%安。石油・ガス生産のPDCエナジーを76億ドルで買収すると発表した。買収は全て株式交換で行う。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.54対1の比率で上回った。ナスダックでは1.74対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は96億株。直近20営業日の平均は106億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33286.58 -140.05 -0.42 33408.54 33512.30 33207.85
前営業日終値 33426.63
ナスダック総合 12720.78 +62.88 +0.50 12664.44 12756.23 12655.26
前営業日終値 12657.90
S&P総合500種 4192.63 +0.65 +0.02 4190.78 4209.22 4179.68
前営業日終値 4191.98
ダウ輸送株20種 13940.80 +31.26 +0.22
ダウ公共株15種 915.93 +1.10 +0.12
フィラデルフィア半導体 3215.04 +11.55 +0.36
VIX指数 17.21 +0.40 +2.38
S&P一般消費財 1181.37 -4.36 -0.37
S&P素材 492.05 -2.71 -0.55
S&P工業 842.45 +0.03 0.00
S&P主要消費財 778.59 -11.60 -1.47
S&P金融 542.38 +1.22 +0.22
S&P不動産 228.39 +1.52 +0.67
S&Pエネルギー 606.94 -2.36 -0.39
S&Pヘルスケア 1529.13 +0.66 +0.04
S&P通信サービス 210.85 +2.44 +1.17
S&P情報技術 2771.98 +3.64 +0.13
S&P公益事業 334.24 +0.09 +0.03
NYSE出来高 8.38億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 31240 + 210 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 31215 + 185 大阪比
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