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NY市場サマリー(14日)
2017年3月14日 / 21:58 / 8ヶ月後

NY市場サマリー(14日)

[15日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対して上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が今週利上げに踏み切るとの観測が根強いなか、15日のオランダ下院選を控えて欧州の政治リスクが意識され、ドルが買われた。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.4%高の101.71。欧州中央銀行(ECB)が金融緩和を縮小するとの観測を背景にユーロ/ドルEUR=は前日に1.07ドルを突破して約5週間ぶりの高値に上昇したが、この日は0.4%安の1.0609ドルとなった。

FRBは14─15日の連邦公開市場委員会(FOMC)を開始。先物市場は今回のFOMCで利上げが実施される確率を95%と織り込んでいる。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジ(ワシントン)のチーフ・マーケット・ストラテジスト、オマー・エシナー氏は「向こう何カ月かにわたって金融政策をさらに正常化させる方針が示されれば、ドル高基調が維持される公算が大きい」と指摘。「6月と9月の追加利上げにより、2017年最後のFOMCとなる12月会合で今年4回目の利上げが実施される余地が開かれる」と述べた。

市場は現在、FRB当局者が予想する政策金利の分布を示す「ドットチャート」に焦点を絞り込んでいる。

フォレックス・ドット・コム(ニュージャージー州ベッドミンスター)の調査部門を率いるジェームズ・チェン氏は、FRBが見込む今年の利上げ回数が従来の3回から4回に引き上げられれば、ドルを押し上げる材料になると話した。

2月の卸売物価指数(PPI)上昇率が市場予想を上回り、前年同月比では約5年ぶりの高い伸びとなったことも、利上げ観測を一段と強め、ドルを下支えした。

オランダ下院選では、移民排斥や反欧州連合(EU)を主張するウィルダース党首の極右、自由党(PVV)が議席数を増やすと見込まれている。

一方、ポンド/ドルGBP=D3は0.5%安の1.2158ドル。スコットランド独立の是非を問う2度目の住民投票が実施される可能性や、EU離脱手続き開始に向けてリスボン条約第50条を発動する権限をメイ首相に与える法案を英議会が最終承認したことをめぐる懸念を背景に、ポンドが売られた。

<債券> 原油安がデフレの兆候と受け止められ、長期国債利回りがやや低下した。

翌日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表を控え、利回りの低下は限られた。

金融政策に最も影響を受けやすいとされる2年債利回りはやや上昇した。

石油輸出国機構(OPEC)月報が、減産合意にもかかわらず原油在庫の増加を示したほか、サウジアラビアが増産をOPECに報告したことを嫌気し、原油先物市場は一時、3カ月ぶりの安値をつけた。

市場関係者らによると、原油安はインフレに向けた障害と受け止められ、より長期の国債価格を押し上げ、利回りを押し下げた。

終盤の取引で、インフレ期待に敏感とされる30年債利回りUS30YT=RRは約3ベーシスポイント(bp)低下して3.167%。一時、取引時間中の低水準(3.165%)をつける場面もあった。オーバーナイトの取引では3カ月ぶりの高水準(3.215%)を記録していた。

2年債US2YT=RR価格は小幅安、利回りは前日終盤の1.372%から1.380%に上昇した。連邦準備理事会(FRB)が示す、最新の見通しをめぐる不透明感が、2年債利回りをやや押し上げた可能性も指摘された。

CMEグループのフェドウォッチによると、金利先物市場の関係者が織り込む今週の0.25%ポイント利上げ確率は93%で、前日と変わらなかった。

利上げ予想が大勢だが、より積極的な金融引き締めペースを示唆するかはなお見通しづらい。

米北東部を襲った大雪の影響などで、商いは低調だったもよう。

<株式> 下落。原油安に伴ってエネルギー株が売られたほか、航空株も米北東部が大雪に見舞われて路線欠航が相次いだ影響で値下がりした。

石油輸出国機構(OPEC)の月報で世界の原油在庫が予想外に増加したことなどから、原油価格が昨年11月終盤以来の安値に沈んだ。これを受けエネルギー株.SPNYは1.1%下落して昨年11月4日以来の低水準。シェブロン(CVX.N)は1.8%安だった。

フォート・ピット・キャピタル・グループのシニア株式調査アナリスト、キム・フォレスト氏は「(原油)価格上昇を目指すとすれば、手元に入ってくるデータに好材料は皆無だ。原油供給が減少しつつあるようには見えない」と指摘。エネルギー業の利益は上向く余地が乏しいため、株価は低調な値動きになると予想した。

航空株はユナイテッド・コンチネンタル(UAL.N)が4.7%、サウスウエスト航空(LUV.N)が3%、アメリカン航空(AAL.O)が2.7%それぞれ値下がりした。

病院運営株も軒並み下落した。共和党の医療保険制度改革(オバマケア)改廃案で来年末までに1400万人が保険を失うとの議会予算局(CBO)の報告書が打撃となり、HCAホールディングス(HCA.N)は1.5%安、テネット・ヘルスケア(THC.N)は3.3%安、コミュニティー・ヘルスシステムズ(CYH.N)は2.2%安、ライフポイント・ヘルス(LPNT.O)は1.5%安だった。

カナダの製薬会社バリアント(VRX.N)は10.1%急落。米著名投資家ウィリアム・アックマン氏が率いるヘッジファンドが保有株をすべて売却した。

<金先物> 米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定などを控えて様子見ムードが広がり、ほぼ横ばいとなった。中心限月4月物の清算値は前日比0.50ドル(0.04%)安の1オンス=1202.60ドル。

<米原油先物> サウジアラビアの増産報告などを嫌気して7営業日続落した。米国産標準油種WTI の中心限月4月物の清算値は前日比0.68ドル(1.4%)安の1バレル=47.72ドル。5月物は0.59セント安の48.35ドルとなった。

石油輸出国機構(OPEC)がこの日発表した月報によると、2月のOPEC産油量は 盟主サウジアラビアの積極的な減産が寄与し、前月比約13万9500バレル(0.4%)減の日量約3195万8000バレルと、1月に続き生産上限を下回った。しかし、自己申告ベースではサウジの2月の産油量が前月比26万3300バレル(2.7%)増の日量1001万1000バレルと拡大していたことが一部報道で明らかになった。

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