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NY市場サマリー(3日)
2017年4月3日 / 22:26 / 8ヶ月後

NY市場サマリー(3日)

[4日 ロイター] - <為替> ドルが円とユーロに対し下落した。トランプ米大統領が指名した連邦最高裁判事の候補者を議会が承認するのか不透明感が増し、トランプ政権が税制改革などの経済政策を実行に移せるのか懸念が強まった。

ワールドワイド・マーケッツの首席市場ストラテジスト、ジョセフ・トレビサニ氏は「選挙戦で掲げた目標に関し、政権が実行に移せない事例が増えるほど、ドルにとっては厳しい状況になる。最高裁判事の人事を進められないなら、通商や税制改革、景気刺激策を実行できない可能性があるということだ」と指摘した。

トランプ大統領はニール・ゴーサッチ氏を最高裁判事に指名したが、民主党のクリス・クーン議員が3日、反対を表明。民主党は上院での人事承認においてフィリバスター(議事妨害)による審議の遅延が可能な票数を確保した。これに対し共和党側は、人事を承認できるよう規則を変更する考えを示した。

ユーロ/ドルは0.2%高の1.0670ドル。ユーロ圏の政治的な不透明感に加え、まちまちな内容となった経済指標を受けて、一時は3週間ぶり安値をつける場面もあった。

米商務省がこの日発表した2月の米建設支出は前月比0.8%増の1兆1900億ドルと、2006年4月以来の高水準。米供給管理協会(ISM)が発表した3月の製造業景気指数は57.2と前月からは低下したものの雇用の伸びを示し、いずれの統計もおおむね米経済の改善が続いていることを示した。

市場では、米連邦準備理事会(FRB)が6月に今年2回目の利上げに踏み切る可能性を50%超と見込んでいる。

<債券> 国債利回りが低下し、10年債利回りは約1カ月ぶりの水準をつけた。3月の米自動車販売が市場予想を下回ったことで今後の消費動向を巡り懸念が高まったほか、第2・四半期の開始に当たり、資金が米国債にシフトしたことも相場を支援した。

10年債利回りは一時、2月27日以来の水準となる2.332%に低下した。

エバコアISIの債券ストラテジスト、スタン・シプリー氏は「米自動車販売データで、今後の消費需要や支出動向に疑問符が付いた」とし、「米連邦準備理事会(FRB)が果たして何度利上げできるか、10年債利回りにどの程度上昇余地があるか見直すことになるだろう」と話す。

想定ほどタカ派ではないFRBの姿勢、トランプ米大統領の財政刺激策への信頼感低下といった要因などが債券への資金シフトを促しているとアナリストはみている。

ニューヨークなど複数の州は3日、トランプ米政権が省エネ基準の適用を違法に阻止しているとして、提訴する意向を示した。これを受け、トランプ大統領の政策実行能力を巡り、懸念が一層強まった。

BMOキャピタル・マーケッツの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は「トランプ相場が一段と不安定さを増しているのは確か」とし、「米国債の売り持ち高を積極的に維持する理由は見当たらない」と述べた。

ロシア第2の都市であるサンクトペテルブルクの地下鉄で爆発が発生し、少なくとも10人が死亡、約20人が負傷する事件が起こったことも債券への逃避買いを誘った。

3年債、5年債利回りは2月28日以来の低水準となるそれぞれ1.448%、1.863%をつけた。7年債利回りは2月27日以来の水準となる2.147%、2年債利回りは1週間ぶりの水準となる1.234%に低下した。

<株式> 小幅続落で引けた。3月の自動車販売台数が低調だった上に、トランプ政権の政策運営能力を疑問視するムードが続いたことが響いた。ロシア・サンクトペテルブルクの地下鉄爆発事件が市場の不安を誘った面もあった。

3月自動車販売台数は市場予想を下回り、米国で長く続いた販売好調局面が勢いを失いつつある可能性が出てきた。このためゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N)が3.4%安となるなど、自動車関連株が軒並み売りを浴びた。ジョーンズ・トレーディングのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オルーク氏は「期待外れの自動車販売を市場参加者が注目し続けており、これは大きな意味を持つニュースだ」と指摘した。

午前中、複数の州がトランプ政権の省エネ規制適用見合わせを違法として法的措置も辞さない構えを表明すると、主要株価指数の下げ幅が拡大する場面が見られた。また3日には、トランプ大統領が指名した連邦最高裁判事候補者の上院における承認を巡り、野党・民主党がフィリバスター(議事妨害)による審議遅延が可能となる票数を確保した。

コモンウェルス・ファイナンシャルのブラッド・マクミラン最高投資責任者は、投資家はなおトランプ氏が掲げた政策の一部は実現できると期待しているものの神経質になってきており、政策がもたらす相場への追い風をある程度割り引いて考え始めている、と述べた。

S&Pの11セクター中8セクターが下落し、一般消費財.SPLRCMが0.5%安と下げを主導。特に自動車はGM以外でもフィアット・クライスラー(FCAU.N)とフォードf.Nがそれぞれ4.8%安、1.7%安となった。

不透明感が強い局面で買われやすいディフェンシブセクターの通信.SPLRCLと不動産.SPLRRECは値上がりした。

<金先物> 米製造業景況感の悪化やロシアの地下鉄爆発事件を受けて「質への逃避」買いが入り、小幅続伸した。中心限月6月物の清算値は、前週末比2.80ドル(0.22%)高の1オンス=1254.00ドル。

<米原油先物> リビア最大油田での操業再開を受けて供給過剰懸念が再燃したことから売られ、反落した。米国産標準油種WTIの中心限月5月物の清算値は前週末比0.36ドル(0.71%)安の1バレル=50.24ドル。6月物は0.36ドル安の50.71ドルとなった。

1週間にわたり操業停止を余儀なくされていたリビア最大のシャララ油田で生産が再開されたとの報が伝えられた。

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