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NY市場サマリー(19日)
2017年4月19日 / 23:06 / 7ヶ月前

NY市場サマリー(19日)

[19日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対して反発した。

前日に3週間ぶりの安値に沈んだ主要6通貨に対するドル指数.DXYは、終盤0.31%高の99.81。ドル/円JPY=は0.41%高、ユーロ/ドルEUR=は0.19%安となった。

BMOキャピタル・マーケッツの外為戦略グローバル責任者グレッグ・アンダーソン氏は「ドル買い持ちの解消を迫られた後の平常状態に戻った。ドルが下げ止まるとすぐさま、市場参加者は買いたがっていた」と語り、値ごろ感からの買い戻しがドルを支えたとの見方を示した。

ユーロ/ドルは、依然として主要4候補の大混戦が続いているフランス大統領選第1回投票に対する不透明感が圧迫要因となった面もあった。

ドルはここ数週間、いくつかの米経済指標が予想を下回ったことや、トランプ政権の減税・歳出拡大実行能力への疑念から、下げ歩調となっていた。市場が織り込む米連邦準備理事会(FRB)の年内利上げが3回でなく2回に戻ったことも、ドル安につながった。

一方、英紙フィナンシャル・タイムズが19日伝えたところでは、ムニューシン米財務長官がトランプ大統領には口先介入でドルを押し下げようという意図は「まったくない」と言明。トランプ氏が先週、ドルは「強過ぎる」と発言したことを重要視しない姿勢を示した。

<債券> 市場の新たな方向感を探るなか、国債利回りが上昇した。

前日は地政学リスクが高まるなか仏大統領選挙を巡る懸念などが意識され、利回りは5カ月ぶり低水準を付けていた。

BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略部門責任者、イアン・リンゲン氏は「市場の次の動きがこれまでの価格上昇の反転になるのか継続になるのか見極めようとしている」と指摘。クレディ・アグリコルの米債トレーディング部門責任者、ダン・ムルホーランド氏は「市場が買われ過ぎた状態にあることを踏まえると、この日はやや落ち着きを取り戻した格好だ」としている。

今週は主だった米経済指標の発表がないため、市場の注目は週末の仏大統領選の第1回投票や北朝鮮情勢ほか、トランプ米政権の税制・財政改革の実施時期を巡る新たな動きに集まっている。

軟調な米経済指標を受け米連邦準備理事会(FRB)が年内はあと2回利上げを実施するとの観測が後退したことを受け、国債価格はここ数週間ほどは上昇していた。

ボストン地区連銀のローゼングレン総裁はこの日、FRBは近く保有債券の縮小に着手する必要があるが、FRBが示している利上げ計画に影響が及ばないよう段階的に行う必要があるとの考えを表明。

FRBがこの日に公表した地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)では、2月中旬から3月末にかけて米経済は控えめから緩やかなペースで拡大したとの認識が示された。また労働者の確保や維持が困難になっているにもかかわらず、インフレ圧力はなお抑制されていると指摘した。

<株式> S&P総合500種とダウ工業株30種の両指数が続落。ナスダック総合指数は反発して取引を終えた。相次いで発表された企業の四半期決算が検証されるなか、原油相場の下落がエネルギー関連株を圧迫した。

IBM(IBM.N)が4.9%下落してS&P総合500種とダウ工業株30種を押し下げた。第1・四半期の売上高が5四半期ぶりに市場予想を下回ったことを受けて売られた。

19日の米原油先物相場は、米国内のガソリン在庫の増加などを背景に約4%下落した。これを嫌気してS&Pエネルギー株指数.SPNYは1.4%低下した。

一方、金融のモルガン・スタンレー(MS.N)は2.0%高。四半期決算が大幅な増益となったことが好感され、前日に失望を誘った同業ゴールドマン・サックス(GS.N)の決算の影響を和らげる格好となった。

医療機器メーカーのインテュイティブ・サージカル(ISRG.O)は、第1・四半期の売上高と利益が予想を上回ったことが買い手掛かりとなり、株価は6.4%上昇。ナスダック総合指数を押し上げた。

オークブルック・インベストメンツのピーター・ジャンコフスキス共同最高投資責任者(CIO)は「通常は大型株が先導役となり、全般的な健全性を判断する手掛かりとして注目される。その後に決算を発表する企業は時として忘れ去られる」と指摘。「ここ一両日は軟調な原油相場が市場を圧迫している」と述べた。

トムソン・ロイターのデータによると、19日までに第1・四半期決算を発表したS&P500種構成企業57社のうち75.4%の利益が市場予想を上回り、比率は過去4四半期平均の71%を上回った。

S&P総合500種企業の第1・四半期決算は全体では2011年以降で最高となる10.8%の増益になると予想されている。

<金先物> 6営業日ぶりに反落。北朝鮮やシリアをめぐる地政学的リスクへの警戒感などを背景 に安全資産としての需要から5営業日続伸してきたが、この日はその反動から利益確定の売りが活発化 し、午前中に一時1275.40ドルまで下落した。

また、外国為替市場で急速 に進行していたドル安・ユーロ高の流れが一巡の兆しを見せたことも、ドル建てで取引さ れる金の売りを誘ったもようだ。

ただ、安値圏では買い戻しも入りやすかった。地政学的リスクに対する警戒感が依然く すぶっている上、第1回投票が23日に迫ったフランス大統領選の行方に対する懸念も根 強く、下値は抑えられた。

<米原油先物> 大幅続落。米国内のガソリン在庫の増加などが嫌気され、WTI5月物の清算値は中心限月として4月3日以来約2週間ぶりの安値とな った。下落は3営業日連続。

米エネルギー情報局(EIA)がこの日午前に発表した週間在庫統計では、ガソリン在 庫が市場予想に反して積み増しとなった。これから本格化なドライブシーズンを迎えるものの、ガソリン在 庫の積み上がりが懸念され、エネルギー需要の先行きに警戒感が広がった。また、原油在 庫が市場予想よりも小幅な取り崩しにとどまっ たことも嫌気された。

さらに、原油相場が節目の52ドル、51ドルの水準を下回ったことから、追随売りや 持ち高調整の売りも出たもようだ。  

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